俺はいつものように学校の宿題を済ませて特別作ってもらった空手の稽古場で道着をきて練習していた。

日々の特訓は励みなり
なんてね…いい汗をかき一人でシャワーを浴びた。

ふと時刻を見るともう三時ごろになる。
夕方から雨が降るという天気予報があったために俺は洗濯物を急いでしまうことにした。

そして夕飯の買い出しをしに身支度を済ませて
出かけていた。

今日は何にしようかな…
昨日はハンバーグだったから…今日は肉じゃがと魚、サラダでいいか。
そんなことを思いながら買い出しを済ませ夕飯を作りに取り掛かる。

この広い豪邸にたった一人でいるため
料理の音しか聞こえない。
ちくたくちくたくと振り子の古時計が音を立てる

自分で警告はしたものの、やはり気になる。

今頃トロピカルランドでは一番最初で最後の事件「ジェットコースター殺人事件」が起きて終わるころだろうと思う。

このまま何もなければいいが…どうも落ち着かない。

胸騒ぎというか…嫌な予感がする…

新一…僕の忠告ちゃんと守ってろよ？

…僕の警告は…当たるんだから…。

夕方気になり追いかけたい衝動を抑え込み
少し早いがベッドに横になり本を読んでいた

気を紛らわすため原作を変えてはいけないと…心に言い聞かせながら

新一の無事の帰りを祈りながら‥‥


これは…新一を我が弟を見殺しにすることになるのだろうか‥

一人になるたびにマイナス思考になるため
その思考を無理やり遮断させるように深い眠りにいつの間にかついていた。