一方組織のほうでは
ジン「…杯戸中央病院」
ウォッカ「えぇ‥‥」

ジン「FBIが拵えたキールとアラスカの檻はそこだったか」

ウォッカ「その病院に潜り込ませた仲間からの連絡が途絶えて別の仲間に様子を見に行かせたらうじゃうじゃいましたぜ

物陰に潜んでいるあたりを警戒しているFBIの連中が」
ジン「ふん、バレたと踏んで見張りの頭数を増やしたか…」

ベルモット「まぁ感謝してよね…キールは大けがを負ってアラスカは全身打撲で意識不明…

どこかの病院にいるかもしれないっていう情報を私が掴んだんだから‥‥」

ジン「その情報をくれたガキ‥‥FBIに匿われているようだが…？」
ベルモット「相手は子供、今のところ放っておいても問題ないんじゃない？」

ウォッカ「しかしどうやってキールとアラスカを連れ戻すんですかい？

FBIが固めている病院から‥‥下手にことを起こしやすと組織の存在が世間に‥‥」

ジン「確かに…二ィ)何もなかったようにFBIからキールとアラスカを掻っ攫うのは骨だ‥‥掻っ攫うのはな‥‥」

ウォッカ「え、どいう意味ですかい？兄貴‥‥」
ジン「フン…心配するなウォッカ…色々手は打ってある」

ベルモット「まぁ精々気を付けることね…ジン、向こうにはシルバーブレットが目を光らせているから」

ジン「赤井秀一俺の頬骨を鉛の弾で抉ったあのFBIならこの件に乗じて処理する算段だ‥‥」
ジンの瞳は獲物を狩る目をしていた。

ウォッカ「やっちまうんですかい？」
ジン「あぁ、あの方が奴の何を恐れているのか知らねぇが…

所詮一匹…銀の弾一発だけじゃ黒い大砲には勝てねぇよ…」

ベルモット(嫌…我々の心臓を射抜けるシルバーブレットはもう二発…)