トロピカルランド当日

俺はいつものように推理小説を読みすぎて気が付いたら深夜になっており
俺は爆睡していた‥‥

いつの間にか朝になっていたようで優希が起こしに来た

なんかこれもう毎日恒例行事みたいになっているようなのは
暗黙の了解である。

優希は俺の双子の兄だ
俺と瓜二つの容姿だが、性格はまるで逆
好奇心旺盛でホームズが大好きな俺は探偵を小さい時から目指しているが


優希の場合は
冷静で蘭たち曰く「頼れるお兄さん」的存在らしい。
あいつは俺より頭がいいし、推理は癪だが今の時点ではあいつの方が
一枚上手である。

蘭が初恋の相手だって言っていて俺は自分の分身に嫉妬していた
のは内緒だが、父さんやあいつにバレてしまったようだ。

小さいころは兄さんを超えてやるって騒いでたっけな‥

そんなことを思いながら俺は支度を済ませ優希が作った朝食を食べて

蘭と共に家を出た。
玄関先で優希が思い出したように俺の耳元で囁く
蘭に聞こえないように…

「アァ‥・そうそう新一」

新一「んだよ…」

「ボソッ)…トロピカルランドでは事件は起きにくいが

今日お前の運勢に危険の相が出ている…

注意しろよ？もし万が一「黒の服を着ている人間にあったら逃げろ」
それだけは忠告しておく…深追いするな。」

新一「は？！」

「二ィ)じゃあな気を付けて行って来いよ？二人とも…

あんまり夜遅くまでいるんじゃないぞ…？」

新一「ちょっ！おい！待てって…」

半ば追い出すようにして俺たちは見送られた

蘭「新一…優希に何ていわれたの？」

新一「んぁ？あぁ、気を付けていけってさ」
蘭「ふぅん…じゃいこっか」

新一「おう」

俺はもう一度自分の家を見つめて蘭のあとを追いかけた。
俺は…この時はまだ優希の言っている忠告の意味がよくわからなかった



だが…俺はトロピカルランドで楽しい思い出を作ろうとしていたはずが

まさかじぶんの運命が変わることになることになることを、


俺達はまだ…知らなかった。