僕は訓練しているであろう中庭に向かった
するとカンカンと木打ちが聞こえてきたためにそこへ姿を現すと昌影がうわっ!と驚いた。

シユウン
信春さんはというと大して驚きもせず「帰ったのか」と声を出すそれに僕は「はい」と返事をする。

昌影「雪奈いつも驚かすなと言ってんだろう！？」

「僕は…普通に出てきているだけなんだけど‥勝手に驚いているのは‥昌影の方でしょう？」

と皮肉を言ってみると「なにぃー！」と声を荒げる
まったく朝から元気なことで‥‥。

昌信「お帰りー雪奈、相変わらず仕事早いねぇーどうだった？」
「ただ今戻りました。信玄様にも報告致しましたが、上杉軍はこちらの動きに警戒しているようです。」

信春「…ホォーそれで信玄は何て？」

「数日後上杉領へ行く戦支度をせよと…申し出がありました。」

信春「…あはは！そりゃあ楽しみなこった…」
昌豊「では…さっそく支度を始めなくてはなりませんね」

僕以外の3人は昌豊様がいたことに驚いたのか目を見開いた
それをみて昌豊様が「どうしました？」と首をかしげる。

昌信「…いや、昌豊…いたんだな‥と」
昌豊「あぁー…影が薄いのはいつものことなんで気にしてないですよ？

それに比べれば…雪奈も驚いてないようだけど…。」

「…えぇ、気配でいるのはわかっていましたから」

昌信「さすがは武田軍の最強の忍びだね」
と笑う。
昌影「まぁ…昌豊が影が薄いのはいつのものことだけどよ…雪奈が現れる時は毎回驚かされるんだよな…」

と不満そうな顔をする。
「…もう癖になってしまったので今更治るものでもありませんので
慣れてください…」

というとチェと声を出す昌影。