信玄side
戦前調子に載っちまってたせいか次の段階へ策戦を移そうとしたときに例の発作が起きちまった…。
くそっ…こんな時に…偶然報告に来ていた雪奈がいてくれたおかげですぐに治療を施してくれた…。

あいつの忍術はすげぇよ…本当に
治療する忍術は「医療忍術」というらしい。
ある程度の怪我はそんなにはチャクラの消耗はしないらしいが大きな病気なほどチャクラを激しく消耗させちまうらしい…。

あいつは策戦実行にも伝達にも戦力にも欠かせない奴だ。
それなのに俺が発作を起こしちまったせいで
あいつが無理なのを承知で俺を治療してくれた…

今となってはあいつが治療してくれたおかげで戦う前の状態にまで回復したが…チャクラの消耗であいつが倒れちまった。
本当に情けねぇよな…俺、男が女に助けれるって…。
こいつ(結月)にも不安な顔をさせちまったしな…。

信玄「…あのよ…」

結月「どうかしましたか？もしかして…まだどこか痛むんですか？」

信玄「いや、そうじゃ…ねぇんだ。俺のそばが安全だとか言っておきながら‥‥悪りぃな…」

結月「いえ…そんな。信玄さんは何かの病気なんですか？」


雪奈を抱えている昌豊が言いにくそうな顔をして小さく答えようとする

昌豊「…それは…」

信玄「いい。昌豊・・あぁも派手に血ぃぶちまけていると事を観れれたんだ…もう隠しようもねぇだろう。

俺はなぁ、生まれつき持病があるんだ…それも不治の病っていう奴らしい…。」

結月「そんな！あんなに今朝は元気に稽古していたじゃないですか！それなのに病気何てそんな…」

信玄「そうだな…最近は割りて落ち着いてて病状も安定していたし

雪奈のおかげで大分らくには慣れてきてはいると思ったんだがな…っゴホッゴホッ」

軽い吐血がまたあったそれを見て昌豊の表情も険しくなる
昌豊「おかしい…雪奈の治療を受けてまた発作をするなんて

…初めてだ…」
確かに…あいつが来てからちゃんと治療を施してくれた時は一週間とかは大丈夫だったのに…。

信玄「…あぁ、もう少し持つと思っていたんだがな…はぁはぁ…

ここらが潮時かもしれないな…」
結月「そんな！」

昌豊「諦めないでください！まだほかにも方法があるじゃないですか」
はは…珍しいな昌豊が声を荒げるなんてな。

信玄「‥‥あれか」

はぁとため息を吐いた。
昌豊「…信玄様の気は進まないのかもしれませんが」