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短歌






『鳳仙花』



 真実を 胸に秘めたまま 花は散り

 殺した声が 内でふくらみ



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『一色』



 画用紙に 青色絵の具 ぶちまけて

 孤独を閉じこめた空だと言う



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『無垢』



 目を耳を ふさぐための雨

 口をとじるためなら飴 ガム 煙草



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『まつり』



 夏祭り お面 綿菓子 まつばやし

 引きちぎられるようにセミ鳴く



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『無題』



 『愛されないときに読む本』のタイトル

 開いては閉じ 閉じては開き



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