歌詞
夕闇近く 落ちていく陽に 染まる体と のびてゆく影
あの黒い鳥啼く 寂びた声空に響く
うまくしゃべれない あたしは倒れそうで
泣かないで 小さなあたし
大きなあたしに笑われるでしょう?
怖くはないわ 道はどこまでも続いているものだから
つないだ手が離れても あたしは迷わないですむでしょう
目指すものさえなければ どこへたどりつこうとかまわない
おそれずに でも前へは行けない それでも
助けてなんて言わないから あなたはどうか一人で走って
あたしは一人 あてもなく はてもない 永遠の旅路
足取り重く まといつく闇 瞬く星と 独り月影
あの碧い虫の鳴く 澄んだ声空に満ちる
うまく笑えない 凍えきった心で
動けない 冷たい体
このままこうしていられないでしょう?
仕方がないわ 戻るところなどどこにもないのだから
想う心が離れても あたしは憎まなくてすむでしょう
重荷になるくらいなら ここに置き去りにしてかまわない
叫べない 心がきしむばかり それでも
泣いたりなんかしないから あたしをどうか見捨てていって
本当は誰も 独りきり 永遠に さまよう旅人
(おわり)