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かけら
君の腕には幾本もの赤い線が刻まれている。「傷付いたの。だけど誰にも気が付いてもらえない。だから腕に傷をつけたの」君はそう言って小さく微笑ってうつむいた。「そっと気付いてほしかった。強くなれたような気がした。もっともっとって」そのうちに、呟く君は、消えそうで。「痛みがわからないの」
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