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かけら
雪の上にぽつんと赤い椿が点々と。灯のように続いて僕を誘うのだ。ひとつ、ふたつ、みっつ。「それは生首でございますよ」とうとう着いた屋敷の庭で女が含み笑う。「貴方が前世で落としになったものですよ」女は口を開いてその中から刃を取り出した。「これで貴方の命はおしまいです」拾うてはならぬ。
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