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かけら

俺は部屋を訪れる際にいつ見ても隅に置かれたきりの傘を不思議そうに眺めた。この傘が開かれている時を見たことがない。彼女がいつも差しているのは青い傘。「その傘、プレゼントされたんだけど、虹色なの」「派手だから嫌なのか?」彼女は肩をすくめる。「だって、虹って、雨の後に出るものでしょ?」
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