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かけら
「お兄ちゃん」山登りの最中、途中で廃れた社を見つけて、そこに近付いたのはめずらしさからだった。こんなところに社があったなんて。あっただろうか。以前に登った時にはなかったように思うのに。社の前に女の子が座っている。「ねぇ、お兄ちゃん、見ーつけた」無邪気に笑う女の子が何故か怖かった。
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