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かけら

「どこへ行くんですか?」僕は隣に座る幽霊に訊ねる。「これは回送電車です」当たり前の答えが返されたが、たぶんそれが彼の答えなんだろう。きっとずっと彼はこうしてここに居続けるのだろう。行くところなどもうないんだ。きっと戻る場所も本当にはないに違いない。ああ、それなら、この僕はどこへ?
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