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かけら

手から零れた愛の色。それは赤くもなく、黒くもなく、否、色なんてついてなくて、胸が痛くなるほどに切ない透明だった。君の涙の色と同じだ。その涙が愛だったんだろう。僕が色をつけられたならよかったのに。これじゃすくえない。君も救えない。結局は、僕ら汚し合えないほどにひとりとひとりだった。
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