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かけら

これで消えてしまうとしたら。ある意味、僕は、生きているだけのものになるといえるんだろう。戯れに地に横たわる僕の体の中の血。僕を包む形が溶けるくらいに眩しい夕陽に目を閉じる。太陽も真っ赤で、僕も真っ赤で、僕の内側も真っ赤で。消えてしまおうか。生きている今この瞬間に。確かな『今』に。
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