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かけら

喫茶店の窓際に座って、彼女は窓の外を眺め、そこにいた。テーブルの上にはコーヒーカップがひとつ。やってきた僕に彼女は顔を背けたままだった。「飲まないの?」たっぷり入ったコーヒーを見て僕は訊ねる。「砂糖を入れてみたけど、苦い物はやっぱり苦いよ。誤魔化せないもん。本当のことは」僕達も。
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