ジンクス本編外
「ユウリ、その恰好は…?」
どうでしょうか、ソファから少し離れたところに立つユウリの恰好にたじろぐ。
「明日撮影用のハロウィンの衣装なんですが…」
白地にオレンジのヒバニーカラーのバニーガール衣装。足元には白い網目模様のストッキングがガーターベルトで止まっている。
そしてご丁寧に耳としっぽまで。
もじもじとしている彼女にため息を一つ。
「ダメ、絶対」
ですよね、と余計に小さくなる彼女を引き寄せて、膝の間に座らせる。
「煽ってんの?」
耳元で低く囁けばみるみる顔は真っ赤になっていく。
後ろは背骨に沿って靴紐のように紐で結わえられている。
少し緩そうなのは自分で閉めたからだろう。
真っ赤な耳たぶを柔く噛めば、ユウリの悲鳴に似た甘い声に背筋がぞくぞくとした。
胸元は珍しく、絶対口には出さないが、綺麗な谷間ができている。
物珍しさもあって、谷間に指を差し込む。
ふにふにと柔らかいそこは永遠に触っていれるような気がした。
「なあ、こんな格好で撮るってどこの仕事だ?」
ユウリがぼそっと呟いたのは女性雑誌だった。
「マリィと一緒に…おうちでハロウィンコスプレ特集っていう企画で…」
一瞬、頭を過ったのはネズだった。
いくら成人した女性とは言え、嫁入り前の妹にこんな格好をさせるだろうか。
もしかすればユウリと同じく、企画の内容だけで衣装の詳細は知らされていなかったのかもしれない。
腹立たしさもあるが、今は目の前で縮こまっているユウリだ。
少し考えた末、肩と首の中間をがぶっと噛みつく。
ひっと短く上げた悲鳴を無視し、しっかりと歯型と鬱血痕を残した。
後ろの結い紐をほどいて上半身を窮屈そうな布から解放する。
せっかくの扇情的な恰好ではあったが、いかんせん触れられない。
「明日はこれが隠れる服にしてもらえ」
せめて胸元が見えないくらいの。あとはミニスカートがはけないように足にも痕をつけて、と密かに企む。
頷いたのを確認して、キバナはユウリを抱えて移動する。
ベッドに寝かせ、するするとバニー衣装を脱がせて、思わず目をそらした。
「オマエ…それ履いた時点でおかしいって気づかねーか、ふつう」
ベッドに転がされたユウリはきょとんとした顔をしている。
「ドレスとか下着のラインが見えたら困る衣装の時は普通なので…」
もう一度、下半身を覆っているガーターベルトの下の下着をちらりと見る。
「だってオマエ、普段こんなの履かねーじゃねーか!」
童顔な顔に、Tバック。
いつもはスポーツブランドの下着しか履いていないユウリが。
「持ってますけど、撮影の時だけです」
顔を真っ赤にしてぷいっとそっぽを向いたユウリに、頭の中でぷちんと何かが切れた音がした。
いつの間にか羽織っていたタオルケットを剥いで、固く閉ざしていた足を開く。
内ももに思い切り吸い付いて、いくつもの痕を残す。
合間に空いた手で割れ目を弄れば、くぐもった喘ぎ声が聞こえてきた。
「これで明日はこの衣装着れねーな」
にやりと笑えば、泣きそうな声で仕事なのに、とユウリが漏らす。
「少しは仕事、選べよ」
過度な露出は控えるべきだと忠告したいだけなのだが、冷静ではない頭は言葉を選ぶことができなかった。
ごろんとベッドに寝転んで、ユウリを手招きする。
四つん這いで恐る恐る近づいてきた彼女の足をつかんで、顔を跨ぐように足を広げる。
「~~!こんな格好、いやです!」
そんなユウリの声を無視して、僅かな布と紐だけで作られている下着をずらしてすでにぷっくりと膨れている突起を口に含むと、ビクっと大きく跳ね上がった腰を掴んで、集中的に責めれば抗議の声が止んだ。
「ふっ…キバナさ……あっ…」
下着がきついと感じるほどいきり勃った自身を開放すれば、小さな手が伸びてきた。
何度か小さい絶頂を与えられたユウリはスイッチが入ったのか、自らキバナのものを口に含む。
ぬるぬるとした舌に舐めまわされ、腹に力が入る。
突起は口に含んだまま、ゆっくりと人差し指を膣へ差し込むと、うねるような動きを繰り返すそこを広げるように本数を増やしていく。
すぐにビクビクと体を震わせて、腹の上でくったりとした彼女を仰向けに寝かせ、Tシャツを脱ぎ捨てて手早くゴムを装着し、肩で息を繰り返し、蕩けた顔の彼女にキスを落として、まだ収縮を繰り返す膣内に侵入する。
小さな舌で懸命に絡ませてくるユウリを抱きかかえ、一気に押し込むとユウリの体が盛大に震えた。
「キバナさ……やっあっ…」
最初のころに比べてだいぶ柔らかくなった子宮口を一定のリズムで突けば、いやだと口にしながらもしがみついてくる。
「愛してる。だから…あんまり無防備になるなよ」
こくこくと頷いた彼女がこの意味をきちんと理解できているのかはわからない。
不信感があったから最初に見せてくれたのだと、信じたい。
この白い肌を他人には見せたくない。
徐々にスピードを上げ、ユウリ、と名前を呼ぶ自分の声にだいぶ切羽詰まっているなと感じて小さい体を掻き抱く。
「駄目…キバナさ…あっ…!」
搾り取るような動きに寒気にも似た感覚が駆け巡った。
はぁはぁと二人の荒い呼吸をが部屋に響く。
秋だというのに、部屋の中は情事後の独特な澱んだ空気が籠っている。
辛うじて意識を保っているようなユウリはまだ会話ができそうにない。
うっすらと残る涙の痕を拭って、乱れて張り付いた髪を払って。
そういえば耳はどうしたのだろうと探せば、床に転がっていた。
荒かった呼吸が止んだかと思えば、すうすうと気持ちよさげな寝息が聞こえてくる。
体格差がある分、彼女の負担は大きいとはわかっていても、欲望に負けてしまう自身に苦笑いして、そっと起こさないように起き上がる。
寒くないようタオルケットを上にかぶせ、あんな姿他の奴に見せるかよ、と毒づいてリビングに置きっぱなしだったスマホのロックを解除した。
翌日。
撮影現場に向かうユウリに有無を言わせず、タクシー乗り込んだ。
移動中、いろいろと文句を言う彼女の言うことには耳を傾けず、目的地へ到着すると、ビルの前にはマリィとネズがいた。
昨晩、ネズに連絡を取ったのである。
案の定、不機嫌なネズを連れて控室に入る二人を見送って、ぶつぶつと文句を言い続ける彼を宥めて、企画担当やらの関係者が集まる場所へと顔を出す。
成人女性二人の合意を経た契約なので本来口を出すところではないし、なんの権限があって、と言われれば確かにそれまでなのだが、突然の来訪に騒ぎを聞きつけてやってきた担当者はネズのファンで、サイン入りレアリーグカード二人分で無事買収が成功したのだった。
どうでしょうか、ソファから少し離れたところに立つユウリの恰好にたじろぐ。
「明日撮影用のハロウィンの衣装なんですが…」
白地にオレンジのヒバニーカラーのバニーガール衣装。足元には白い網目模様のストッキングがガーターベルトで止まっている。
そしてご丁寧に耳としっぽまで。
もじもじとしている彼女にため息を一つ。
「ダメ、絶対」
ですよね、と余計に小さくなる彼女を引き寄せて、膝の間に座らせる。
「煽ってんの?」
耳元で低く囁けばみるみる顔は真っ赤になっていく。
後ろは背骨に沿って靴紐のように紐で結わえられている。
少し緩そうなのは自分で閉めたからだろう。
真っ赤な耳たぶを柔く噛めば、ユウリの悲鳴に似た甘い声に背筋がぞくぞくとした。
胸元は珍しく、絶対口には出さないが、綺麗な谷間ができている。
物珍しさもあって、谷間に指を差し込む。
ふにふにと柔らかいそこは永遠に触っていれるような気がした。
「なあ、こんな格好で撮るってどこの仕事だ?」
ユウリがぼそっと呟いたのは女性雑誌だった。
「マリィと一緒に…おうちでハロウィンコスプレ特集っていう企画で…」
一瞬、頭を過ったのはネズだった。
いくら成人した女性とは言え、嫁入り前の妹にこんな格好をさせるだろうか。
もしかすればユウリと同じく、企画の内容だけで衣装の詳細は知らされていなかったのかもしれない。
腹立たしさもあるが、今は目の前で縮こまっているユウリだ。
少し考えた末、肩と首の中間をがぶっと噛みつく。
ひっと短く上げた悲鳴を無視し、しっかりと歯型と鬱血痕を残した。
後ろの結い紐をほどいて上半身を窮屈そうな布から解放する。
せっかくの扇情的な恰好ではあったが、いかんせん触れられない。
「明日はこれが隠れる服にしてもらえ」
せめて胸元が見えないくらいの。あとはミニスカートがはけないように足にも痕をつけて、と密かに企む。
頷いたのを確認して、キバナはユウリを抱えて移動する。
ベッドに寝かせ、するするとバニー衣装を脱がせて、思わず目をそらした。
「オマエ…それ履いた時点でおかしいって気づかねーか、ふつう」
ベッドに転がされたユウリはきょとんとした顔をしている。
「ドレスとか下着のラインが見えたら困る衣装の時は普通なので…」
もう一度、下半身を覆っているガーターベルトの下の下着をちらりと見る。
「だってオマエ、普段こんなの履かねーじゃねーか!」
童顔な顔に、Tバック。
いつもはスポーツブランドの下着しか履いていないユウリが。
「持ってますけど、撮影の時だけです」
顔を真っ赤にしてぷいっとそっぽを向いたユウリに、頭の中でぷちんと何かが切れた音がした。
いつの間にか羽織っていたタオルケットを剥いで、固く閉ざしていた足を開く。
内ももに思い切り吸い付いて、いくつもの痕を残す。
合間に空いた手で割れ目を弄れば、くぐもった喘ぎ声が聞こえてきた。
「これで明日はこの衣装着れねーな」
にやりと笑えば、泣きそうな声で仕事なのに、とユウリが漏らす。
「少しは仕事、選べよ」
過度な露出は控えるべきだと忠告したいだけなのだが、冷静ではない頭は言葉を選ぶことができなかった。
ごろんとベッドに寝転んで、ユウリを手招きする。
四つん這いで恐る恐る近づいてきた彼女の足をつかんで、顔を跨ぐように足を広げる。
「~~!こんな格好、いやです!」
そんなユウリの声を無視して、僅かな布と紐だけで作られている下着をずらしてすでにぷっくりと膨れている突起を口に含むと、ビクっと大きく跳ね上がった腰を掴んで、集中的に責めれば抗議の声が止んだ。
「ふっ…キバナさ……あっ…」
下着がきついと感じるほどいきり勃った自身を開放すれば、小さな手が伸びてきた。
何度か小さい絶頂を与えられたユウリはスイッチが入ったのか、自らキバナのものを口に含む。
ぬるぬるとした舌に舐めまわされ、腹に力が入る。
突起は口に含んだまま、ゆっくりと人差し指を膣へ差し込むと、うねるような動きを繰り返すそこを広げるように本数を増やしていく。
すぐにビクビクと体を震わせて、腹の上でくったりとした彼女を仰向けに寝かせ、Tシャツを脱ぎ捨てて手早くゴムを装着し、肩で息を繰り返し、蕩けた顔の彼女にキスを落として、まだ収縮を繰り返す膣内に侵入する。
小さな舌で懸命に絡ませてくるユウリを抱きかかえ、一気に押し込むとユウリの体が盛大に震えた。
「キバナさ……やっあっ…」
最初のころに比べてだいぶ柔らかくなった子宮口を一定のリズムで突けば、いやだと口にしながらもしがみついてくる。
「愛してる。だから…あんまり無防備になるなよ」
こくこくと頷いた彼女がこの意味をきちんと理解できているのかはわからない。
不信感があったから最初に見せてくれたのだと、信じたい。
この白い肌を他人には見せたくない。
徐々にスピードを上げ、ユウリ、と名前を呼ぶ自分の声にだいぶ切羽詰まっているなと感じて小さい体を掻き抱く。
「駄目…キバナさ…あっ…!」
搾り取るような動きに寒気にも似た感覚が駆け巡った。
はぁはぁと二人の荒い呼吸をが部屋に響く。
秋だというのに、部屋の中は情事後の独特な澱んだ空気が籠っている。
辛うじて意識を保っているようなユウリはまだ会話ができそうにない。
うっすらと残る涙の痕を拭って、乱れて張り付いた髪を払って。
そういえば耳はどうしたのだろうと探せば、床に転がっていた。
荒かった呼吸が止んだかと思えば、すうすうと気持ちよさげな寝息が聞こえてくる。
体格差がある分、彼女の負担は大きいとはわかっていても、欲望に負けてしまう自身に苦笑いして、そっと起こさないように起き上がる。
寒くないようタオルケットを上にかぶせ、あんな姿他の奴に見せるかよ、と毒づいてリビングに置きっぱなしだったスマホのロックを解除した。
翌日。
撮影現場に向かうユウリに有無を言わせず、タクシー乗り込んだ。
移動中、いろいろと文句を言う彼女の言うことには耳を傾けず、目的地へ到着すると、ビルの前にはマリィとネズがいた。
昨晩、ネズに連絡を取ったのである。
案の定、不機嫌なネズを連れて控室に入る二人を見送って、ぶつぶつと文句を言い続ける彼を宥めて、企画担当やらの関係者が集まる場所へと顔を出す。
成人女性二人の合意を経た契約なので本来口を出すところではないし、なんの権限があって、と言われれば確かにそれまでなのだが、突然の来訪に騒ぎを聞きつけてやってきた担当者はネズのファンで、サイン入りレアリーグカード二人分で無事買収が成功したのだった。