Nouvelle
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「れいこさんのばかやろう」
通りかかった月組のお稽古場。
横を歩くずんさんごしに見かけた、月娘さん達に群がられてでれでれしているイケメン野郎
悔しいけど私の大好きなひと。
「おーい。眉間に皺よってるぞー」
「わーん。ずんさん、悔しいですー」
「わー。ひっつかない。れいこに怒られるから」
「冷たくしないでくださいー」
眉間を人差し指でぐりぐりされたのでずんさんに抱きつけば、引き剥がそうと身を捩られる。
こんなに可哀想な下級生を見捨てないでください。
「何が悔しいの」
「れいこさんがかわい子ちゃんに囲まれてデレデレしてます」
「あー」
私の悲しい訴えにお稽古場を覗くずんさん。
ずんさんの肩に手を乗せて精一杯背伸びして肩越しに私も覗く。
「なんかないですかね」
「そうねー」
「そうだ!れいこさんにヤキモチ妬かせよう大作戦とか」
「一抜けた」
「えっ、なんでですか」
「無理無理」
やっぱりれいこさんにヤキモチ妬かせようなんて無理な話か。
私ばっかり好きで辛い。でもすきなのを抑えられない。
でも、かっこいいれいこさんが悪いと思う。
「私が殺されちゃう」
「え?なんて?」
「とにかく!そういう危険なのはやめた方がいい」
「はーい」
仕方ない。
なんかないかな。れいこさんをあっと驚かせるなにか。
私に虜になっちゃうような。
色気か?色気が足りないのか?
「閃きました!」
「よからぬ事企んだらだめだよ」
呆れたようなずんさん
今日はれいこさんがお泊まりに来る日。
お稽古終わるのは早くないって言ってたからその間に帰ってご飯の支度と色々準備をせねば。
「何その格好」
「どうですか」
22時頃玄関の開く音がして慌ててお迎えに行けば私の格好を見たれいこさんは眉間に皺を寄せている。
今日は胸元がざっくり開いたロング丈のネグリジェにしてみた。
「なんか上羽織りなよ、風邪ひいたらどうするの」
そう言って自分のパーカーをかけてくださる。
優しい。
れいこさんのいい香りもして。ってそうじゃない!
そのまま置いていかれてしまったので慌てて追いかける。
おかしい。全然効いてない。
「れいこさん」
「んー?」
横に座って台本を読んでいるれいこさんにしなだれかかって上目遣いしてみる。
「あのさ」
「はい」
「眠いなら先に寝てもいいよ。私これまで読んでから寝るから」
「へ。あ、はあ」
顔だけこちらを向いたれいこさんは至って冷静な表情。
全然だめじゃん。れいこさんには響かないんだ。
私なんて大した色気も魅力もないってことね。
あのお稽古場のれいこさんのでれっとした顔を思い出して
悔しさが込み上げてきて、立ち上がった後台本を取り上げて思いっきりキスして台本をれいこさんの手に戻した
「おやすみなさい」
捻くれた口調になったのは間違いなかったけど気持ちがぐちゃぐちゃでさっさと寝室に向かう。
ベットに入ろうとした瞬間、手首を掴まれそのまま仰向けに倒れ込んだ。
「人が黙ってれば随分と大胆な事するんだね」
「ひゃっ」
「覚悟はできてるって事?」
「あっ、あの」
逃げようとしたけどしっかり手首を掴まれている。
「散々煽ってくれたんだからちゃんと責任取るって事だよね」
「ご、ごめんなさい。許して」
「明日お休みで良かったね」
綺麗な微笑みの奥に炎が見えた気がした。
れいこさんのせいで1日潰れた
ベットで1日私を堪能出来たんだからいいんじゃない?
そうやって結局私ばっかり虜になるんだもん。悔しい。
虜にさせようとしてるからね。男役に言い寄られてもちゃんと断ってくれない誰かさんのせいで私の心は荒んでるの。
自分だって可愛い子ちゃんに囲まれてデレデレしてたくせに
覗いてるの分かってたからね
通りかかった月組のお稽古場。
横を歩くずんさんごしに見かけた、月娘さん達に群がられてでれでれしているイケメン野郎
悔しいけど私の大好きなひと。
「おーい。眉間に皺よってるぞー」
「わーん。ずんさん、悔しいですー」
「わー。ひっつかない。れいこに怒られるから」
「冷たくしないでくださいー」
眉間を人差し指でぐりぐりされたのでずんさんに抱きつけば、引き剥がそうと身を捩られる。
こんなに可哀想な下級生を見捨てないでください。
「何が悔しいの」
「れいこさんがかわい子ちゃんに囲まれてデレデレしてます」
「あー」
私の悲しい訴えにお稽古場を覗くずんさん。
ずんさんの肩に手を乗せて精一杯背伸びして肩越しに私も覗く。
「なんかないですかね」
「そうねー」
「そうだ!れいこさんにヤキモチ妬かせよう大作戦とか」
「一抜けた」
「えっ、なんでですか」
「無理無理」
やっぱりれいこさんにヤキモチ妬かせようなんて無理な話か。
私ばっかり好きで辛い。でもすきなのを抑えられない。
でも、かっこいいれいこさんが悪いと思う。
「私が殺されちゃう」
「え?なんて?」
「とにかく!そういう危険なのはやめた方がいい」
「はーい」
仕方ない。
なんかないかな。れいこさんをあっと驚かせるなにか。
私に虜になっちゃうような。
色気か?色気が足りないのか?
「閃きました!」
「よからぬ事企んだらだめだよ」
呆れたようなずんさん
今日はれいこさんがお泊まりに来る日。
お稽古終わるのは早くないって言ってたからその間に帰ってご飯の支度と色々準備をせねば。
「何その格好」
「どうですか」
22時頃玄関の開く音がして慌ててお迎えに行けば私の格好を見たれいこさんは眉間に皺を寄せている。
今日は胸元がざっくり開いたロング丈のネグリジェにしてみた。
「なんか上羽織りなよ、風邪ひいたらどうするの」
そう言って自分のパーカーをかけてくださる。
優しい。
れいこさんのいい香りもして。ってそうじゃない!
そのまま置いていかれてしまったので慌てて追いかける。
おかしい。全然効いてない。
「れいこさん」
「んー?」
横に座って台本を読んでいるれいこさんにしなだれかかって上目遣いしてみる。
「あのさ」
「はい」
「眠いなら先に寝てもいいよ。私これまで読んでから寝るから」
「へ。あ、はあ」
顔だけこちらを向いたれいこさんは至って冷静な表情。
全然だめじゃん。れいこさんには響かないんだ。
私なんて大した色気も魅力もないってことね。
あのお稽古場のれいこさんのでれっとした顔を思い出して
悔しさが込み上げてきて、立ち上がった後台本を取り上げて思いっきりキスして台本をれいこさんの手に戻した
「おやすみなさい」
捻くれた口調になったのは間違いなかったけど気持ちがぐちゃぐちゃでさっさと寝室に向かう。
ベットに入ろうとした瞬間、手首を掴まれそのまま仰向けに倒れ込んだ。
「人が黙ってれば随分と大胆な事するんだね」
「ひゃっ」
「覚悟はできてるって事?」
「あっ、あの」
逃げようとしたけどしっかり手首を掴まれている。
「散々煽ってくれたんだからちゃんと責任取るって事だよね」
「ご、ごめんなさい。許して」
「明日お休みで良かったね」
綺麗な微笑みの奥に炎が見えた気がした。
れいこさんのせいで1日潰れた
ベットで1日私を堪能出来たんだからいいんじゃない?
そうやって結局私ばっかり虜になるんだもん。悔しい。
虜にさせようとしてるからね。男役に言い寄られてもちゃんと断ってくれない誰かさんのせいで私の心は荒んでるの。
自分だって可愛い子ちゃんに囲まれてデレデレしてたくせに
覗いてるの分かってたからね