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クルクマ
KIKI side
宙組に来た時に一目惚れをして、長い事片思い中。
あんなに綺麗に笑う人初めて見た。
その彼女と一緒の全ツ組になって私は完全に浮かれている。
だって朝から晩まで一緒に居られるなんて、なんて幸せなんや。しかも時間があったらちょっとお出かけしたり。
デートやったらいいなぁ、なんて思うけど告白する勇気のない私は仲のいい下級生の枠に収まったまま。
それでもいつかこの気持ちを伝えれたらいいなぁと思ってはいる。
今日の宿泊先ではお部屋がお隣さん。
壁の向こうに彼女がいる。それだけでなんや緊張してしまう。
ちょっとお話しに行ったりしてもええかな。
お風呂とか色々済ませて行こうと先にお風呂に入ったのがあかんかった。
上がって髪の毛乾かしてる時に部屋のベルがなって、まさか会いに来てくれたりしたとか!なんて思ってドアスコープを覗けば
期待も虚しく、ゆりかさんとずんちゃんが立ってた。
「ほらー。見てみてー」
「凄っ!」
缶チューハイとおつまみ片手にやってきて2人は楽しそうに遊んでらっしゃるけど私の気持ちはここに在らずだった。
ふと隣の部屋から楽しそうな笑い声が聞こえてきた。
誰か遊びに来てるのかな。
さっきまで静かやったのに誰かに先越されてしもたんや。
「やだー。ひなこ近いよ」
え、何してるん。
あの笑い声、潤花とひばりもいるのかな。
バックハグだの好きだの不安になる言葉ばかりが聞こえてくる。
やめればいいのに壁にへばりついて盗み聞く私にゆりかさんが一喝。
「芹香ちん、行ってこい」
「そうですよ、ばしっと決めてきてください」
ゆりかさんはビシッと彼女の部屋の方を指さしかっこよく決めたものの、そのまま人のベットの上で力尽きた。
いや、説得力。
・・・でも確かにこのまま足踏みしてたらいつか誰かに取られてしまうかもしれんし。
そうこう悩んでる間にずんちゃんも寝てしまい、隣の部屋もみんな帰ったのか静かになっていた。
意を決して隣の部屋のベルを鳴らす。
出てきた姿があまりに可愛すぎて言葉を失った。
ネグリジェとかずるい。
そして相変わらずすっぴんでも綺麗な人。
こんな夜にお邪魔しようとしている事に申し訳なさを感じたけど招き入れて貰ったので若者達への対抗心も芽生えて勝手にお泊まりへと話を持ち込んで泊めてもらう事になった。
下級生に嫉妬やなんて恥ずかしいけど。
とは言え好きな人と一晩一緒に過ごすやなんてドキドキで堪らん。
私になんて全然興味ないのかもしらんけど。
反対側のベットに小さく丸まる背中を見たら抱きしめずにはいらへんかった。いつか私も恋愛対象として見てほしい。
私の抱きしめるという行動に慌てる彼女に返した言葉は思ったより弱腰な口調になった。
だって部屋に招き入れて貰った時にふわっと香ったナニーロの香水の香り。黙って抱きしめられるなんて好きやったりするんかな。
両想いやった事が分かってあまりに幸せで、恥ずかしそうに私を好きだと言ってくれたその唇に触れたくて堪らなくなって
触れたら最後どうしようもなく好きが溢れて腕をトントンと叩かれるまで堪能してしまった。
恥ずかしいのか顔を背けた時、露わになった細い首筋に誘われるように口づけた。
「なあ、イキそうな時教えて?」
散々触れたのに足りなくて何回でも触れたくなる柔らかい肌。
もう限界みたいだからキスしながら最後を迎えたい。
私の言葉に目を見開いた後、そっと微笑んだように見えた。
そして細い腕が伸びてきて私の頬を包み口づけた。
その直後小さく跳ねる体。
な、なんて人なんや。あかん、ずっと虜やったけど今のはあかん。
何なんそれ。
虜にするつもりがされてばっかしで悔しい。
「すき」
「私の方がもっと好きや」
力尽きてしまった小さな体を抱きしめて眠りについた。
翌朝、
まだ静かな寝息立てている彼女の乱れた前髪をそっと整えて綺麗な寝顔をじっと見つめる。朝、大好きな人が隣にいるなんて、なんて幸せな事なんやろう。
「はぁ、幸せ」
「ん、さや・・・すき」
「はぁ、ほんまに悪い人やわ」
はよ起きて。その瞳で見つめながらさやかって呼んでほしい。
そう想いを込めて頬にそっと口づけた。
芹香ちん、朝帰りとは大胆だね
いやあ、あんな格好で誘惑されたら帰れる訳ない
またまたぁ、最初から泊まるつもりだったんでしょ?このこのー
ふふっ、思い出すだけで顔が緩んでしまうわ
部屋帰るね
いや、聞いてる?
聞いてる聞いてる。お幸せにー
KIKI side
宙組に来た時に一目惚れをして、長い事片思い中。
あんなに綺麗に笑う人初めて見た。
その彼女と一緒の全ツ組になって私は完全に浮かれている。
だって朝から晩まで一緒に居られるなんて、なんて幸せなんや。しかも時間があったらちょっとお出かけしたり。
デートやったらいいなぁ、なんて思うけど告白する勇気のない私は仲のいい下級生の枠に収まったまま。
それでもいつかこの気持ちを伝えれたらいいなぁと思ってはいる。
今日の宿泊先ではお部屋がお隣さん。
壁の向こうに彼女がいる。それだけでなんや緊張してしまう。
ちょっとお話しに行ったりしてもええかな。
お風呂とか色々済ませて行こうと先にお風呂に入ったのがあかんかった。
上がって髪の毛乾かしてる時に部屋のベルがなって、まさか会いに来てくれたりしたとか!なんて思ってドアスコープを覗けば
期待も虚しく、ゆりかさんとずんちゃんが立ってた。
「ほらー。見てみてー」
「凄っ!」
缶チューハイとおつまみ片手にやってきて2人は楽しそうに遊んでらっしゃるけど私の気持ちはここに在らずだった。
ふと隣の部屋から楽しそうな笑い声が聞こえてきた。
誰か遊びに来てるのかな。
さっきまで静かやったのに誰かに先越されてしもたんや。
「やだー。ひなこ近いよ」
え、何してるん。
あの笑い声、潤花とひばりもいるのかな。
バックハグだの好きだの不安になる言葉ばかりが聞こえてくる。
やめればいいのに壁にへばりついて盗み聞く私にゆりかさんが一喝。
「芹香ちん、行ってこい」
「そうですよ、ばしっと決めてきてください」
ゆりかさんはビシッと彼女の部屋の方を指さしかっこよく決めたものの、そのまま人のベットの上で力尽きた。
いや、説得力。
・・・でも確かにこのまま足踏みしてたらいつか誰かに取られてしまうかもしれんし。
そうこう悩んでる間にずんちゃんも寝てしまい、隣の部屋もみんな帰ったのか静かになっていた。
意を決して隣の部屋のベルを鳴らす。
出てきた姿があまりに可愛すぎて言葉を失った。
ネグリジェとかずるい。
そして相変わらずすっぴんでも綺麗な人。
こんな夜にお邪魔しようとしている事に申し訳なさを感じたけど招き入れて貰ったので若者達への対抗心も芽生えて勝手にお泊まりへと話を持ち込んで泊めてもらう事になった。
下級生に嫉妬やなんて恥ずかしいけど。
とは言え好きな人と一晩一緒に過ごすやなんてドキドキで堪らん。
私になんて全然興味ないのかもしらんけど。
反対側のベットに小さく丸まる背中を見たら抱きしめずにはいらへんかった。いつか私も恋愛対象として見てほしい。
私の抱きしめるという行動に慌てる彼女に返した言葉は思ったより弱腰な口調になった。
だって部屋に招き入れて貰った時にふわっと香ったナニーロの香水の香り。黙って抱きしめられるなんて好きやったりするんかな。
両想いやった事が分かってあまりに幸せで、恥ずかしそうに私を好きだと言ってくれたその唇に触れたくて堪らなくなって
触れたら最後どうしようもなく好きが溢れて腕をトントンと叩かれるまで堪能してしまった。
恥ずかしいのか顔を背けた時、露わになった細い首筋に誘われるように口づけた。
「なあ、イキそうな時教えて?」
散々触れたのに足りなくて何回でも触れたくなる柔らかい肌。
もう限界みたいだからキスしながら最後を迎えたい。
私の言葉に目を見開いた後、そっと微笑んだように見えた。
そして細い腕が伸びてきて私の頬を包み口づけた。
その直後小さく跳ねる体。
な、なんて人なんや。あかん、ずっと虜やったけど今のはあかん。
何なんそれ。
虜にするつもりがされてばっかしで悔しい。
「すき」
「私の方がもっと好きや」
力尽きてしまった小さな体を抱きしめて眠りについた。
翌朝、
まだ静かな寝息立てている彼女の乱れた前髪をそっと整えて綺麗な寝顔をじっと見つめる。朝、大好きな人が隣にいるなんて、なんて幸せな事なんやろう。
「はぁ、幸せ」
「ん、さや・・・すき」
「はぁ、ほんまに悪い人やわ」
はよ起きて。その瞳で見つめながらさやかって呼んでほしい。
そう想いを込めて頬にそっと口づけた。
芹香ちん、朝帰りとは大胆だね
いやあ、あんな格好で誘惑されたら帰れる訳ない
またまたぁ、最初から泊まるつもりだったんでしょ?このこのー
ふふっ、思い出すだけで顔が緩んでしまうわ
部屋帰るね
いや、聞いてる?
聞いてる聞いてる。お幸せにー