Nouvelle
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「つまんない」
小さく呟いた言葉は届くはずもなくベットの上でゲームに夢中のさやちゃん。
なんか知らないけど、限定の何かが今しか出来ないらしく折角の久しぶりの一緒の休日なのにさやちゃんをそのゲームに取られてしまった。
ゲームとかろくにしたこともないし何が何だか分からない私からすればつまらないの一言に尽きる。
でも限られた自由なお休みなんだから思いっきり楽しんでもらいたいって気持ちもあるから私は大人しくさっきからリビングのローテーブルの前に座ってipadで動画を眺めている。
動画も飽きてきたころ、あやちゃんからの着信。
通話ボタンを押せばあやちゃんの緩い声が
「今日ひまー?」
「今はひまー」
「なにそれ」
「さやちゃんをゲームに取られたから」
しばしの沈黙の後、爆笑された。
「なに、ゲームに負けたの」
「そうだよ。ゲーム以下の女ですけどなにか」
自虐的になるのは仕方ないと思う。
最近の公演の話や、今度お買い物に行く約束とかたわいもない話で盛り上がった。お陰でさっきまで沈んでた気持ちも晴れて心が楽になった。
ふと、ぎゅっと腰に絡みついてきたさやちゃんの手にびっくりして振り向けばなんだかほっぺたを膨らませて睨まれているけどなんだか迫力はゼロ。
久しぶりのあやちゃんとの電話に盛り上がってしまってさやちゃんが側に来てたのに気づかなかった。
そのまま相槌をうてば、更にぎゅっと抱きつかれる。
苦しくなってさやちゃんの方を振り向きおでこにこつんとデコピンすれば大袈裟に後ろにぱたんと倒れた。
「キキ、構ってちゃんになったでしょ」
「え?なんで」
「返事の間隔で分かる」
「あやちゃんエスパー」
あやちゃんはたまにはわがまま言いなよ。って電話を切ってしまった。
「全然構ってくれへん」
「さやちゃんの方がじゃん」
「しかも浮気した」
「あやちゃんと話してただけでしょ」
「わたし、寂しくてしんじゃう」
今までほっといたくせに。
我儘なお姫様。
倒れたまんま大の字になってるさやちゃんの方を向けば、起き上がってぎゅっと弱々しく抱きついてくるからぎゅっと抱きしめる。
「ちゃんと構ってや」
「しょうがないなぁ」
結局なんだかんだ可愛くて許してしまうんだよなぁ。
「独り占めしたい」
「私だってさやちゃん独り占めしたい。ゲーム以下かなんてやだ」
「ゲーム以下やなんてありえへん。世界で1番なんに」
こんなサラッとキザなこと言うから子憎たらしいんだけど。
「どんなふうに独り占めしたいんー?」
「ずっと隣にいて私だけ見て」
「可愛い。ずっと見てたげるで、一晩中でも」
抱き合ってたはずなのに気づけば寝そべってて、さらにさやちゃんが上に乗っかっている。
「えっと、まだお昼だから一晩中って表現はおかしいんじゃないかな」
「間違ってへんよ、今から一晩中やから」
ご希望に応えてずっと見つめてたげるね。乱れた姿も目を逸らさずに。
小さく呟いた言葉は届くはずもなくベットの上でゲームに夢中のさやちゃん。
なんか知らないけど、限定の何かが今しか出来ないらしく折角の久しぶりの一緒の休日なのにさやちゃんをそのゲームに取られてしまった。
ゲームとかろくにしたこともないし何が何だか分からない私からすればつまらないの一言に尽きる。
でも限られた自由なお休みなんだから思いっきり楽しんでもらいたいって気持ちもあるから私は大人しくさっきからリビングのローテーブルの前に座ってipadで動画を眺めている。
動画も飽きてきたころ、あやちゃんからの着信。
通話ボタンを押せばあやちゃんの緩い声が
「今日ひまー?」
「今はひまー」
「なにそれ」
「さやちゃんをゲームに取られたから」
しばしの沈黙の後、爆笑された。
「なに、ゲームに負けたの」
「そうだよ。ゲーム以下の女ですけどなにか」
自虐的になるのは仕方ないと思う。
最近の公演の話や、今度お買い物に行く約束とかたわいもない話で盛り上がった。お陰でさっきまで沈んでた気持ちも晴れて心が楽になった。
ふと、ぎゅっと腰に絡みついてきたさやちゃんの手にびっくりして振り向けばなんだかほっぺたを膨らませて睨まれているけどなんだか迫力はゼロ。
久しぶりのあやちゃんとの電話に盛り上がってしまってさやちゃんが側に来てたのに気づかなかった。
そのまま相槌をうてば、更にぎゅっと抱きつかれる。
苦しくなってさやちゃんの方を振り向きおでこにこつんとデコピンすれば大袈裟に後ろにぱたんと倒れた。
「キキ、構ってちゃんになったでしょ」
「え?なんで」
「返事の間隔で分かる」
「あやちゃんエスパー」
あやちゃんはたまにはわがまま言いなよ。って電話を切ってしまった。
「全然構ってくれへん」
「さやちゃんの方がじゃん」
「しかも浮気した」
「あやちゃんと話してただけでしょ」
「わたし、寂しくてしんじゃう」
今までほっといたくせに。
我儘なお姫様。
倒れたまんま大の字になってるさやちゃんの方を向けば、起き上がってぎゅっと弱々しく抱きついてくるからぎゅっと抱きしめる。
「ちゃんと構ってや」
「しょうがないなぁ」
結局なんだかんだ可愛くて許してしまうんだよなぁ。
「独り占めしたい」
「私だってさやちゃん独り占めしたい。ゲーム以下かなんてやだ」
「ゲーム以下やなんてありえへん。世界で1番なんに」
こんなサラッとキザなこと言うから子憎たらしいんだけど。
「どんなふうに独り占めしたいんー?」
「ずっと隣にいて私だけ見て」
「可愛い。ずっと見てたげるで、一晩中でも」
抱き合ってたはずなのに気づけば寝そべってて、さらにさやちゃんが上に乗っかっている。
「えっと、まだお昼だから一晩中って表現はおかしいんじゃないかな」
「間違ってへんよ、今から一晩中やから」
ご希望に応えてずっと見つめてたげるね。乱れた姿も目を逸らさずに。