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ちなつさんと同期の彼女。
月組に来た時から可憐で奥ゆかしい佇まいに心惹かれていた。
思い通じ合えてからは毎日が幸せで幸せで。
人気があるのは知ってたし、覚悟はしていたつもり。
だから多少の事で動じるわけないそう思っていたのだが
これ程までに自分が独占欲の塊だったとは。
近づく全ての物を排除したい気持ちが抑えられなくなる。
でも子供じみた事言って、これだから年下はって思われたくない。
彼女に似合う大人の私になるために冷静を装う。
今公演で彼女と組んでるありちゃんが最近やたらべたべたとくっついて回っているのが気になって気になって仕方ない。
ありちゃんは素直に甘えていけるから羨ましい。
気がつけば2人に目が行って心にメラメラと炎を燃やしてしまう。
抑えなければ。
いつか彼女を壊してしまうかもしれない。
そう思えば思うほど自分の本当の姿に目を背けて彼女に素直になれなくなっていた。
「ねえ、れいこちゃん」
「なんですかちなつさん」
「視線が生々しすぎるよ」
苦笑いするちなつさんに首をかしげる。
「すっごい視線で2人をみてるから。離れてって言ったらいいのに」
「言える訳ないじゃないですか」
不貞腐れる私を見てちなつさんは微笑んだ。
「素直に言ったら喜ぶと思うけどな」
「子供っぽいって思われます」
「そんな事ないと思うよ」
今日はちなつさんと自主稽古の約束をしている。
終わったら明日はお休みだからお泊まりの約束をしているので気持ちもウキウキしていた。
久しぶりのお泊まり。ゆっくりと2人の時間を満喫できる。
空き教室を探していたら窓越しに見えたありちゃんと彼女
また自分の中の黒い部分が顔を出しそうになる。
仕事なんだから。
そこを束縛したら何も出来なくなってしまう。
必死に気持ちを落ち着かせようとしているとちなつさんの手がぽんと肩を叩いた。
「半分使わせてもらお」
「え」
ちなつさんに促されて教室に入れば振り返った彼女と目があった。
「あれ、2人も自主稽古?」
こんな時でさえも口をついて出るのは強がりの言葉だけ。
2人っきりでいたの心配でたまらなかったくせに何も知らなかったようなそぶりをしてしまう。
「どこも空いてなくて。半分使わせてくれる?」
ちなつさんのフォローのお陰で違和感なく一緒の教室を使える事になったけど、全然集中できない。
気を抜くと2人に目がいくのでやたら気を張っていないといけない。
あっ、今の距離感と反応的に事故したのかな。
これほど自分を責めたことがあるだろうか。
一緒の教室なんて使わなければよかった。
最後まで踊り切った2人から目が離せない。
何でそんな顔でこっちを見るの。
素知らぬふりしてくれればいいのに。
そしたらもしかしたら事故じゃなかったのかもしれないと思い込めるかもしれないのに。2人に近づく私を見つめる彼女の瞳が不安に揺れているのがわかる。
分かってる、わざとじゃないって。だからここで感情を出してはいけない。
「ありちゃん、ああいいう時はこうやって」
さっきのシーンを再現して見本を見せる。
こうすれば絶対事故なんてしない。
これ以上私の物に触れて欲しくないから。
じっと私を見つめる瞳が潤んでいるように見えてこのまま唇を奪ってしまいたいけどぐっと堪えて離れる。
2人が先に帰った後、さっきのシーンを思い出さないようただただお稽古に集中した。
「れいこちゃん、あんまり無理はだめだよ」
「大丈夫です」
「背伸びする必要ないんじゃない。多分そんなの求めてないよ」
ちなつさんの言葉が頭から離れなくていつもなら帰ります連絡するんだけどすっかり忘れて家にたどり着いた。
携帯を握りしめてびっくりしたような表情。
連絡もせずに帰ったら不味かったんですか。
誰と連絡してたの。
気がつけばすっかり全部吐き出してしまっていた。
「ねえ、焦らされ続けるのと翻弄され続けるのどっちがいいですか」
「どっちもいや」
途切れ途切れの返事に頬が緩む。
明日はお休みですからね、たっぷり時間はありますからじっくり話し合いましょう。全身で
月組に来た時から可憐で奥ゆかしい佇まいに心惹かれていた。
思い通じ合えてからは毎日が幸せで幸せで。
人気があるのは知ってたし、覚悟はしていたつもり。
だから多少の事で動じるわけないそう思っていたのだが
これ程までに自分が独占欲の塊だったとは。
近づく全ての物を排除したい気持ちが抑えられなくなる。
でも子供じみた事言って、これだから年下はって思われたくない。
彼女に似合う大人の私になるために冷静を装う。
今公演で彼女と組んでるありちゃんが最近やたらべたべたとくっついて回っているのが気になって気になって仕方ない。
ありちゃんは素直に甘えていけるから羨ましい。
気がつけば2人に目が行って心にメラメラと炎を燃やしてしまう。
抑えなければ。
いつか彼女を壊してしまうかもしれない。
そう思えば思うほど自分の本当の姿に目を背けて彼女に素直になれなくなっていた。
「ねえ、れいこちゃん」
「なんですかちなつさん」
「視線が生々しすぎるよ」
苦笑いするちなつさんに首をかしげる。
「すっごい視線で2人をみてるから。離れてって言ったらいいのに」
「言える訳ないじゃないですか」
不貞腐れる私を見てちなつさんは微笑んだ。
「素直に言ったら喜ぶと思うけどな」
「子供っぽいって思われます」
「そんな事ないと思うよ」
今日はちなつさんと自主稽古の約束をしている。
終わったら明日はお休みだからお泊まりの約束をしているので気持ちもウキウキしていた。
久しぶりのお泊まり。ゆっくりと2人の時間を満喫できる。
空き教室を探していたら窓越しに見えたありちゃんと彼女
また自分の中の黒い部分が顔を出しそうになる。
仕事なんだから。
そこを束縛したら何も出来なくなってしまう。
必死に気持ちを落ち着かせようとしているとちなつさんの手がぽんと肩を叩いた。
「半分使わせてもらお」
「え」
ちなつさんに促されて教室に入れば振り返った彼女と目があった。
「あれ、2人も自主稽古?」
こんな時でさえも口をついて出るのは強がりの言葉だけ。
2人っきりでいたの心配でたまらなかったくせに何も知らなかったようなそぶりをしてしまう。
「どこも空いてなくて。半分使わせてくれる?」
ちなつさんのフォローのお陰で違和感なく一緒の教室を使える事になったけど、全然集中できない。
気を抜くと2人に目がいくのでやたら気を張っていないといけない。
あっ、今の距離感と反応的に事故したのかな。
これほど自分を責めたことがあるだろうか。
一緒の教室なんて使わなければよかった。
最後まで踊り切った2人から目が離せない。
何でそんな顔でこっちを見るの。
素知らぬふりしてくれればいいのに。
そしたらもしかしたら事故じゃなかったのかもしれないと思い込めるかもしれないのに。2人に近づく私を見つめる彼女の瞳が不安に揺れているのがわかる。
分かってる、わざとじゃないって。だからここで感情を出してはいけない。
「ありちゃん、ああいいう時はこうやって」
さっきのシーンを再現して見本を見せる。
こうすれば絶対事故なんてしない。
これ以上私の物に触れて欲しくないから。
じっと私を見つめる瞳が潤んでいるように見えてこのまま唇を奪ってしまいたいけどぐっと堪えて離れる。
2人が先に帰った後、さっきのシーンを思い出さないようただただお稽古に集中した。
「れいこちゃん、あんまり無理はだめだよ」
「大丈夫です」
「背伸びする必要ないんじゃない。多分そんなの求めてないよ」
ちなつさんの言葉が頭から離れなくていつもなら帰ります連絡するんだけどすっかり忘れて家にたどり着いた。
携帯を握りしめてびっくりしたような表情。
連絡もせずに帰ったら不味かったんですか。
誰と連絡してたの。
気がつけばすっかり全部吐き出してしまっていた。
「ねえ、焦らされ続けるのと翻弄され続けるのどっちがいいですか」
「どっちもいや」
途切れ途切れの返事に頬が緩む。
明日はお休みですからね、たっぷり時間はありますからじっくり話し合いましょう。全身で