Un amour à distance
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「はい。というわけで。やってきました東京ディズニーランドー」
今日は雪組の皆でディズニーリゾートへ来ている。
エントランス前で皆で始まりの挨拶の撮影から始まる
宝塚的ディズニーデートの勧めということで、貸切にて撮影が行われる。
「感動ですー。望海さんはどれくらいぶりですか?ディズニーは」
「えーとねー4年とかかな」
「わー結構お久しぶりですね」
貴美ちゃんは去年ゆうみちゃんとまいまいと来たらしく、ゆうみちゃんと双子コーデをしたらしい。
「るりかさんはイケメンオーラ大放出されており神々しかったです。いつか望海さんとも来たいと思っておりまして。今回夢が叶って嬉しいです。」
私も貴美ちゃんと来てみたいと思ってた。今回こんな機会をいただけて嬉しい。今回は二回に分けて放送が予定されていて、雪組生みんなそれぞれ2人もしくはグループになってディズニーの魅力を伝える。
それぞれ特集が組まれる予定のため、本当に邪魔者なしの2人とクルーさんたち。冷静を装ったけど、私もかなり楽しみにしてて浮かれる心を必死で抑えてる
第一回目は望海風斗的ディズニーランドデート
第二回目は貴美ちゃん的ディズニーシーデートをお送りする予定
それぞれデートプランを考えてきたんだけど、行程を考える時間さえ楽しかった。
まずは入り口で写真撮るところから始めたい。貴美ちゃんはうきうきでもうスキップみたいになってる
エントランスの花のオブジェの前で写真を撮る
まずはスタッフさんに撮って貰って、自分のスマホを取り出して貴美ちゃんと顔をくっつけて。こういう、自撮りみたいなのやってみたかったんだよね
「ちっ・・・近いです望海さん」
「ぷっ。顔真っ赤笑。」
ちょっとまってくださいと前髪を整えて深呼吸して微笑む貴美ちゃん
パシャリ
「テレビの前の皆様にも後で見ていただきましょうねー。今回はオフショットもカメラで撮っていきたいなと思いますのでお楽しみに」
貴美ちゃんは両頬を押さえて1人悶えてる。まずは、折角なのでディズニーと言えばかぶり物。カチューシャとか、そういうのをまずゲットしたいのでワールドバザールでグッズショップに入る
帽子系とかいいですよねー。と言いながら飾られたかぶり物達を見てるけど、折角なら貴美ちゃんはカチューシャが似合うと思うけど。
「望海さんがミッキーで、私がミニーちゃんとか付けたいですねー。なんて」
私の反応を伺うようにちらりと見られるけど、気付かないふり。すました相手役さんを装ってるけど内心そわそわしてる。このデート企画で私を意識してくれたらいいななんて下心ありの計画を用意してきた
私にカチューシャはどうかなと思うけど、折角だしたまにはお揃いとかいいよね
「ほらっ。これとかどう?」
手に取ったスパンコールのミニーちゃんの耳型のカチューシャ被せてみる
「わっ。どっどうでしょうか?」
「うん。可愛い。」
「えっ。可愛いだなんて。」
「カチューシャが」
本当は貴美ちゃんが可愛いと思ってるよ。でも言ってあげない。だって言ったら本当に可愛い顔するんだもん。みんなには見せたくない
「もー!!望海さんも被ってみてくださいよ」
んーっ。とちらちらこっちを見ながら悩みに悩んで、プーさんの顔の帽子をかぶせられる。
「ひゃー。可愛いです。んんっ。いえ、素敵です。」
「でもさ、やっぱりスタンダードが一番じゃない?そこから来るたびに増やしていくみたいな。」
「確かにスタンダードが一番ですね。それはまた来れるって事ですか」
何度でもきたいと、嬉しそうにカチューシャを眺める
ミッキーとミニーのカチューシャを購入して、自分の分を付けて、ミニーを貴美ちゃんの頭に付けてあげる
「さあ、回りましょうかね」
「望海さん、ちょっとかかんでいただけますか?」
「どうしたの」
「すこし歪んでます」
背伸びして整えてくれる。今日は二人ともスニーカーなのでいつもより身長差がある。しかも今日はお揃いのニューバランスのスニーカー
「ありがとう。そうそう、この二日間は名前で呼び合いましょう。望海さんじゃ無くて、風斗って呼んでね。」
「えっ、それはあまりにも大胆では」
「なに大胆って笑。私は貴美って呼ぶね」
「えー恋人感凄くてドキドキしちゃいます」
「そういう企画ですから。はい練習どうぞ」
ニヤリと笑えば、恥ずかしそうに
「・・・ふう・・と・・さん」
ぎこちなささえも可愛い。ワールドバザールを抜けた私たちは、シンデレラ城をバックに写真を撮って、ファンタジーランド方面に向かう。
プーさんのハニーハント
「わー。私大好きですー。風斗さんプーさんお好きですよね」
そう、大好き。これは絶対乗りたかったの。乗るまでの絵本の所でも沢山写真撮りあって、乗ったらもう全ての幸せはここに詰まってるって感じ。思わず頼み込んでもう一回乗ったもんね。乗ってる間も楽しかったけど、そこを出てからのプーさんグッズ売り場はもっと幸せ
プーさんの顔形はちみつとか、プーさんのスリッパとか公演にも使えそうな物とか購入
気付けばいっぱい買っちゃった。
さて、そろそろ小腹もすいてきたし、食べ歩きしたいなと思ってて。貴美ちゃん何が好きかなと考えてきたんだけどチュロスかななんて思ってたらやっぱりチュロスかポップコーンを食べたいと言われた。
「チュロス食べたいよねー貴美は何味が好き?」
「私はシナモンが好きです。」
「そう言うと思って調べておきました」
「すごっ。さすがなんでもスマートな風斗さん。
かなりハイレベルですね。これ皆様が見たら悶えてしまうのではないかと心配しております」
なにそれ。すました顔してやり過ごすけど。まあ、貴美ちゃんの事は普段からちゃんとみてますから好みくらいすぐ分かるよ。
「風斗さんのお陰で迷うことなくチュロスゲットしましたー!!」
両手に持ったチュロスのミッキーの断面をカメラにどや顔で見せる貴美ちゃん。カメラさんもかわいさに一瞬止まってるじゃん。
「ぜひ一口目の感想を皆様にお願いします。」
マイクみたいにチュロスをこちらに向けてくるが、これはあーんという事だろうか一口かじれば口に広がるシナモンの味。美味しい
じっと私のコメントを待ってるそのキラキラした目はやめてください。恥ずかしいです。
「うん。サクサクしてて美味しいっ」
「4年ぶりのチュロスはどうですか」
「4年前にチュロス食べたかさえも覚えてないよ」
「きっと食べてます。いやー本当やってみたかったんです。チュロス食べながら望海さんとディズニー歩くの」
「あっ。言い忘れてましたけど、さっき言った呼び方。名前で呼ばなかったら罰ゲームが待ってます」
「えー」
罰ゲームはカード形式。選ぶ権利だけは与えてあげよう。まあ、ババ抜きみたいに中身見えないのを引く感じだけどね。さっきのは見逃してあげるけど次からは。罰ゲーム一回くらいさせたいなんて意地悪心がうずくけど
「でもちゃんと呼べば問題ないわけですからね。」
「はい・・・がんばります」
「貴美もどうぞ食べて皆様に感想を」
貴美の手からチュロスを取り上げ、はいと差し出す
差し出されたチュロスを一口かじる姿はもはや小動物。
なんか餌付けしてるみたい。まあ、それさえも可愛い。言わないけど。
「おいしー。やっぱりシナモンですよねー。この鼻に抜けるシナモンの香りがいいですね」
カメラに向かって嬉しそうに感想を言ってくれたけど、私がかじった方のチュロスを食べた事気づいてるのかな
「じゃあ、チュロスをシェアしたところで進みますかね」
「はい。・・・ん?あっ!!」
自分の手の中にある手をつけてないチュロスの存在の意味に気づいたらしい。
「ひゃー。」
後ろで変な声とじたばたする音が聞こえるけど無視
作戦成功。
*************************
夜のパレードと花火を見て今日の収録が終わろうとしている
シンデレラ城の前でみんなで記念写真を撮った後、貴美ちゃんと二人並んで最後の締めの言葉を撮る
カメラさんの後ろには組子達が見守ってくれている
「あっという間の一日でしたねー」
「ほんと。楽しかったねー」
「はい。夢のようでした」
でも今日はまだ夢が続いて、ディズニーランドホテルにお泊り。どこに泊まるかは組のみんなには言ってなかったので、皆歓喜に沸いている。
勿体なくて寝れる気がしないと言ってる貴美さんは私と同室ですので明日に備えて強制的に寝て頂きますがね。
「皆さん各パートナーと同室になります。グループ行動組は2部屋とかに分かれる形になりまーす」
「どどど同室ー?」
「なにか問題でも?ディズニーデートのすすめ一泊二日コースですので。ディズニーデート来て泊まります、別々の部屋に泊まりますか?」
はいどうですかと問えば、いえ泊まりませんと言った後消え入るような声でお部屋着をかわいいのを持ってくればよかったと嘆いてる。
「お揃いでも買う?」
「えっ?はい、欲しいです!!」
ちょっと言ってみただけだのつもりだったけど、満面の笑みで詰め寄って来る貴美ちゃん。時計を見るけど、これからの事を考えれば時間はなさそう。
「時間があれば見ましょう。うん、無さそうだね。」
まさかの宿泊地にわいわいしてる、カメラの後ろのみんなに声を掛ける私に時間作りましょうとまじめな顔で言ってくる
「はいはい笑。では鍵は代表者に渡します。後は閉園後各自お部屋へどうぞ。明日は朝9時にシーのエントランス前に集合です」
閉園まで時間がないのでそそくさとお店へと促してくる貴美の手を取り引き留める
「貴美ちょっと待って。まだやり残した事があるの」
「え?なんでしょう?」
「いつまでも私だけのプリンセスでいてください」
片膝を付いて、小さなガラスの靴のリングピローを差し出す。靴の中央には貴美の誕生石入りの指輪がさしてある。今日の為に頼んでおいたもの。組子達から歓声があがる。咲ちゃんたちの冷やかしの声が聞こえるけどきにしない
「ほんとですか?・・嬉しい・・・です。」
両手で口を押さえ、目は潤んでて今にも泣きそう
「はめてもいい?右手出して?」
「どうしよう・・・夢ですかこれ」
立ち上がり、おずおずと手をだす手を取り薬指にはめる
「すごい。ぴったり。」
「何でも知ってます。これからも私の隣で魅力ある女性になってください」
「一生ついていきますっ。」
背伸びしてぎゅっと首に抱きついてきた貴美を抱きとめる
「ほらほら危ないよー」
皆の期待に応えて抱き上げてくるりとリフトのように回す。トンと下した時にふと私の人差し指にはめた指輪に目がいったみたいで自分の指輪とまじまじと見比べてる
「これ?ああ、お揃い」
にこっと微笑めば、ぼんっという音がぴったりな位に一気に真っ赤になってきゃーとしゃがみ込む。忙しい子だな笑
「もうだめ。心臓壊れます」
「はいっ。では皆様また明日ー。ばいばーい」
しゃがみ込んでいた貴美も最後はちゃんと終わらせねばと思ったみたいで立ち上がり手を振る。無事収録は終了。残念ながら営業時間内に部屋着は買いに行けなかったけど、明日時間を作ってあげよう。
もう23時過ぎている
ホテルに帰るまで右手を前に出してずーっと指輪を見ながら歩くから何度も転びそうになってた。
23:30
「はい。ここが今日宿泊する私達のお部屋でーす。」
オフショット集用の自撮りカメラで撮影しながら部屋へ入る。
「さあ、プリンセスお先にどうぞー。」
ドアを開けて入るよう促す。貴美が入ったあと小声で
「皆様、実はあと30分で貴美の誕生日という事で特別部屋となっております。」
「わーっ凄い。ちょっ、風斗さん早くっ。来てくださいー」
騒がしいなと心の中で夢にやけてしまいつつ、平静を装って部屋にはいる
「どうした?」
「見てください!!こんな広いお部屋いいんですかね?私ここで寝れます」
ソファーに寝転んでみせてくれる。確かに。サイズ感は全然いけるね。
「部屋は私がくじ引きで決めたんだよね。私のくじ運のお陰だね」
嘘だけど。私が特別手配しましたけど
本当に信じたみたいで、さすがトップスターはくじ運さえも強いんだと感動しながら部屋の散策を続ける貴美
素直な子に育ってくれて私は嬉しいよ。
「では今日は明日に備えてゆっくり休みたいと思います。撮影はここまでです。ではまた明日ー。貴美もほら」
まだ散策中の貴美を映すと駆け寄ってくる
「皆様本日はありがとうございました。明日は私が計画しましたシーデートです。
風斗さんの素敵なショットも収めて行きたいと思っております。お楽しみにー」
二人で手を振って撮影終了
「お疲れ様ー」
「お疲れ様でしたー」
二人でベットに寝転ぶ
ハリウッドツインなので貴美ちゃんがすぐ隣
ゴロンと私の方に向き直り嬉しそうに口を開く。
「本当にいただいてしまっていいんでしょうかこの指輪」
「もちろん。そのために買ったんだから」
「あの・・・写真撮ってもいいですか?指輪の。望海さんの指輪と一緒に」
「いいよ」
起き上がって手を出すと、遠慮がちに手を重ねて二人の指輪が見えように写真を撮る
「待ち受けにします」
「折角なら二人の写真を待ち受けにすればいいのに」
「そしたら片思い感がすごいじゃないですかー。これだとちょっと両想いっぽくて嬉しいです。」
「どっちも両想いっぽいけどねー」
両想いになりたいの?
そう聞いてみたい。でももうちょっとだけ我慢。
「今日は人生で一番幸せでした」
「明日はもっと幸せだよきっと」
「いやもう充分過ぎて。人生の運使い果たしそうな勢いです」
時計が24時をさす
手を取り抱き寄せて耳元でうんと甘い声で囁く
「誕生日おめでとう」
「のぞっ・・さん。覚えててくださったんですか」
「当たり前でしょ。ねえ」
「はい」
腕の中で耳まで真っ赤な貴美
「シンデレラ城の前で言った事、本気だから。」
"いつまでも私だけのプリンセスでいて"
「もし貴美が本気で私の気持ちと一緒なら抱きしめて。もし、憧れとかの好きならこの腕から逃げていいよ。例えそうでも明日とか今後の仕事に影響とかさせないし、いつか振り向かせてみせるだけだから」
「望海さん・・・」
上級生からこんな事言われたら断りずらいだろうし。努めて明るく言って目をつむって答えを待つ。貴美の体が離れていくのが分かった。ああ、ダメだったか。尊敬の好きだったんだな。でも明日からまた頑張ればいい。そう思って目を開けようとした瞬間ぎゅっと抱きしめられ頬に柔らかい感触
え?ちゅーされた?
「貴美?本気?気を使ってるんじゃない?」
「気なんて使ってませんっ。私なんかでいいのかなっては思いましたけど・・・あっ。今のは離れた訳じゃないですよ?ぎゅっとしてもらってたので抱きしめ返すのに腕を回すの為に少し離れただけで・・・」
なんだー。良かった。
「今まで以上に可愛がってあげるね」
「・・・可愛がっ・・・なんかこわい」
「逃げるなら今のうちだよ」
「逃げません。」
「明日は本当のデートだね。計画楽しみにしてるよ貴美」
なんか色々大胆なやつ考えてきてくれたらしいから楽しみだな。ニヤリと笑えば怖気づいて逃げだしそうになる貴美の手首を掴んでベットに押し倒す
「きゃっ」
「逃げないって言ったよね?」
「言いましたけどっ。近過ぎてもう無理ですっ」
貴美が見つめあうのに耐え切れず顔をそむけたとき
ぴーんぽーん
あと少しってとこでチャイムが鳴った。早くない?貴美はびっくりして固まってる。
「だれ・・・ですかね?」
「あれ?ちょっと電話が鳴ってるから代わりに出てくれない?」
わざとらしくスマホを取り出して電話にでる風を装う。
電話なんて鳴ってないけど
「見てきますっ」
良かった逃げられたとばかりにそそくさと入口に走っていく。みんなが部屋に帰ったら今度こそ逃がさないからね。
ぱーーーーん
『はっぴーばーすでー貴美』
「わあっみなさんっ。覚えててくださったんですかー。ありがとうございますっ。」
感激してる貴美の後ろから顔をだす
「咲ちゃん、早いよっ。」
「まあまあそう言わずにー。この後時間たっぷりあった方が嬉しいでしょ?」
どうせ上手くいったんでしょと言わんばかりの顔の咲ちゃん。みんなでケーキを持ってお祝いにやってきてくれた。
「後これ。明日使うと良い」
ディズニーの袋を差し出し貴美に渡す。
なにそのカタコトみたいな言い方
みんなが去った後、2人で中を見てみるとミッキー、ミニーのお揃いパーカーが入ってた。
「みんな自分の時間割いて選んでくれたんですね。しかもこれ今日かわいいなと思ってたやつです。」
「じゃあ明日着ようか」
顔が緩んでますよ。でも喜んでくれるなら私も嬉しい。
折角なのでみんなに見せつけてあげましょ。
「嬉しすぎて泣きそうです」
「今日部屋着買えなかったもんね」
「それは明日買いましょう」
目をきらきらさせてるけどそれはお泊りに来るってことかな。楽しみだな。
12時になったらシンデレラは魔法が解けちゃうけど貴美は永遠の魔法にかかるんだよ。愛の魔法に
手を繋いで眠りについた。いつもショーとかで沢山手は繋いできたけど、なんか全然違う
「だめです。ドキドキして寝むれない」
「じゃあこうしたら」
同じことを思ってたらしい
向こうを向かせて、後ろから抱きしめる。これで顔見えないから大丈夫でしょ?
・・・寂しいです。
なに、もう!可愛いんだから
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