酒は飲んでもなんとやら
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「お疲れ様でしたー」
東京公演が無事終わって無事宝塚に戻ってきた宙組はみんなで打ち上げ
隣に座ったさやかは舞台の上とはまた違ったふわっとした雰囲気でにこにこ向かいのずんちゃんと話している。
「なあなあ貴美ちゃん」
「どうした?さやか」
「んー」
みんなの楽しそうな声の中、クリアなさやかの声が聞こえてぎゅっと腕に抱きつかれた。
どうしたんだろう。こんなスキンシップしてくる子だったっけ。
さやかに目をやる途中にふと視界に入った私のグラスが空になっている。
まだ一口しか飲んでなかったのに。
「さやか、これ飲んだの?」
こてんと私の肩に頭を乗せてるさやかに空のグラスを指せばにこりと微笑んでうなづく
「なんやめっちゃ美味しかった」
「これお酒だよ」
「あー。そうなん」
お酒飲めないくせになにしてるの。
呑気にまあええわーってぐりぐりと私の腕に頬を寄せてくる。
「大丈夫なの?」
「大丈夫ー」
にこにこしながら見上げてくる姿は男役のかけらもない可愛さ。
こうやって小悪魔してるんだろうな。
飲み物を取られてしまったのでまた頼んだのだけど、ふと気づけば量が減ってたり横からさやかがどんどん飲んでしまった。
「いややー。貴美ちゃんとじゃなきゃ帰らへん」
「えー。私の家、さやかとは方向違うもん」
「じゃあ貴美ちゃん家に帰る」
「なんでよ」
お開きとなり皆それぞれ帰りだしたのだが、絶対離れないと駄々こねるすっかり酔っ払ったさやかを宥めるけど諦める気配はない。
「貴美、今日はせりかちん連れて帰ってよ」
「えー。うちに?」
「嫌なん?」
「もう、しょうがないなぁ」
「やったぁ。貴美ちゃん大好き」
可愛さに負けて連れて帰る事となった。
絶対さやかの家の方が近いのに。
「では、さやかは貴美ちゃんにお持ち帰りされまーす」
「誤解されるような事言わないで」
行ってきまーすと呑気にゆりかとずんちゃんに手を振るさやかをタクシーに押し込んで行き先を告げる。
タクシーに乗ってる間、手持ち無沙汰になったのか私の右手を握ったり恋人繋ぎしてみたりした後眠くなったようで私の肩に頭を乗せていた。
これじゃどっちが男役なのか分かんない。
うちが近づき、ぱちりと目を開けたさやかはさっきまで眠りかぶっていた人とは思えないスマートさで支払いを済ませてタクシーを降り私の手を引いた。
ただ下級生を家に泊めるだけ。
それだけなのになんとなく罪悪感に苛まれる。
そんな私をよそに当の本人は楽しそう。
「貴美ちゃん家やー。貴美ちゃんの匂いがする」
リビングに入るなりすんすんと匂いをかぎだすから慌てて止める。
「恥ずかしいからやめて」
「なんでー?貴美ちゃんに抱きしめられてるみたいー」
ふふっと笑って小走りでソファーに座り、きゅっと体育座りをして膝にこてんと頭を乗せてこちらを見つめてくる。
可愛すぎる。悶えそうになった心をぐっと沈める。
「んー。貴美ちゃん、ぎゅーってして」
「さやか酔っぱらいすぎだよ」
「酔ってへんよー。はーやーくー」
手をいっぱいに広げて待ってるさやか。
仕方なくソファーに腰掛けてそっと抱きしめればぎゅーっと抱きついてきて、押されるがままソファーに寝そべってしまった。
「上から見る貴美ちゃんもかわええ」
「もう、やめてよー」
「ええ匂いがする」
押さえられたままさやかの顔が首筋に近づいて、鼻が当たったと思ったらそのままちゅっと音を立てて口付けられて変な声が出た。
なっ、何されてるの私。下級生に遊ばれちゃってるじゃないの。
「感じた?」
にやっと笑ったさやかに心臓がばくばく音を立てている。
急にかっこよさを出してくるなんてずるい。
「やっ、やめてっ」
「なんで?」
きょとんとした顔にこっちがびっくりする。
なんでってなに。
「貴美ちゃんを抱きたい」
そんなストレートな言葉と真っ直ぐ射抜くような目にがんじがらめにされたように動かない体
「さやか・・・」
「貴美ちゃん」
私の返事を待たずしてさやかの唇は私の唇を塞いだ。
柔らかい感触とじっと私を見たまま口内で暴れるさやかの舌に絆されてもうどうにでもなってしまえとさえ思ってしまう。
お酒のせいかな。
「貴美ちゃん、好きや」
「さっ」
「我慢できひん」
「だめっ」
やっとの思いで全力で制止した私の腕を掴んださやか
「なんでだめなん」
手首にそっと口付ける。思わずその様に見惚れてしまう。
でも
「さやかには彼女いるじゃない」
「好きなんは貴美ちゃんだけや」
だめ。
そんな嘘に騙されては。
頭ではそう分かってるのにその瞳から目を晒せない。
「ベット行こ。私だけのものになって」
あんなに酔ってふらふらだったのに立ち上がったさやかは私を軽々とお姫様抱っこし、ベットの上にそっと降ろしてそのままキス
「んっ、だめっ」
「大丈夫やから力抜いて」
一晩だけの関係。
そんなの私には出来っこない。
分かってるのに足を突っ込んでしまった沼から抜け出せる気もしない。
さやかの手は優しく、本当に愛されてるんじゃないかと錯覚してしまう位だった。
隣でぐっすり眠るさやかにそっと口付ける。
これくらい許されるよね。
酔った勢いで好きでもない人を抱いた子と密かに好きだった子に抱かれた私。
何であの距離のままでいてくれなかったんだろう。
「さやか。私は好きだったんだよ」
「ん、」
「っ・・・でも大っ嫌い」
違う女の子の名前を呟いたさやかに心が切り裂かれる思い。
こんな感情抱く事自体間違ってる。
分かってるのに苦しくて苦しくて仕方ない。
とてもじゃないけど隣になんて居られなくてベットを抜け出してリビングのソファーに呆然と座り込む
テーブルに置きっぱなしだった携帯がぴかぴかしてるのに気づいて、気を紛らす為に手を伸ばす。
せりかちん大丈夫そう?
ゆりかからのLINEにじわっと涙が溢れてきた。
うん、ぐっすり寝てる。
返事をしてしばらく経ってゆりかからの着信
「もしもし」
「大丈夫?」
心配そうなゆりかの声に思わず笑ってしまう。
心配性だなぁ。そんなにさやかが心配なら一緒に来ればよかったのに。
「大丈夫、ぐっすり寝てるよ」
「違う、貴美が」
え?私が?
何で分かっちゃうんだろう。
ゆりかの優しい声に思わず涙が込み上げてきた。
「・・・ゆりかぁ、好きだったのわたし」
「うん、知ってたよ」
「見てるだけで良かったのに」
「うん」
「ばかみたい」
「ごめんね、良かれと思ったんだけど」
「全然。ゆりかは悪くない」
全てを言わずとも雰囲気で察してくれるゆりかに感謝しかない。
こんなに涙が出るなんて思いもしなかった。
溢れた涙は止まる事を知らなくてゆりかとの電話を切った後も溢れ続けた。
苦しい。
でももしさやかがさっきの事を覚えてなければまだ私達は戻れる。
私が知らないふりすればいいだけ。
「なんで泣くん」
さやかがいつの間にか寝室の扉のところに険しい顔をして立っていた。
グッと涙を拭う。
「そんなにゆりかさんが好きなん?」
いきなり何を言い出すんだろう。
でも彼女に思いがバレなければ理由は何だっていいと思った。
「そうだよ」
「私じゃだめなんですか」
「だめ」
「私の方が絶対幸せにできる」
どこからそんな自信が出てくるんだろう。
普通なら舞い上がってしまうような言葉も今の私には辛い言葉でしかない。そんな気ないくせに。
彼女の気持ち考えなよ。
ソファーに座る私のところへやってきたさやかに身構える。
「ゆりかさんが好きなのに私に抱かれたから泣くんですか」
隣に座ったさやかは苦しそうな顔をしてこちらを見てくる。
私の淡い期待も虚しく私との事をしっかり覚えていたらしいさやかの言葉の意図が分からない。
別に私が誰を好きだろうと関係ないはずなのに。
「さやかには関係ない」
「関係あるわ」
「さっきした事は忘れて」
「本気で言ってるん」
怒ったような表情のさやかの鋭い目線に耐えかねて目を逸らす
「ちゃんと私を見て」
「さやか、私は」
「いいよ、貴美ちゃんが誰を好きでも」
「何言って」
「それでもいい」
肩を掴まれ、さやかの方を向かされさやかのまっすぐな視線とぶつかる。
「貴美ちゃんの側にいられるなら私の事好きじゃなくてもええ」
何言って・・・。
それじゃまるで
「彼女に怒られるよ」
「彼女?彼女なんておらへんよ。貴美ちゃんが好きやって自覚した時にとっくに別れたけど」
「へ?」
「え?私が彼女おるのに貴美ちゃんに言い寄ってると思ってたん?」
「だってさっき女の子の名前・・・」
「ひどい」
え、私が悪いの?
泣きまねをしてるさやかになんとなくの罪悪感を感じてたらふと近づいてきたさやかに奪われた唇
「これで許したげる。私と付き合うよね?」
静かにうなづいた私。
2人抱きしめあって眠りについた。
頭いたーい
大丈夫?飲めないのに飲んだりするからだよ
抱きしめられたら治る気がする
それはないでしょう
あるってー。頭が痛いの治らへんで舞台立たれんくなったら貴美ちゃんのせいやで。あー愛情不足や。
仕方ないなぁ
ふふっ、あったかい。すきや
東京公演が無事終わって無事宝塚に戻ってきた宙組はみんなで打ち上げ
隣に座ったさやかは舞台の上とはまた違ったふわっとした雰囲気でにこにこ向かいのずんちゃんと話している。
「なあなあ貴美ちゃん」
「どうした?さやか」
「んー」
みんなの楽しそうな声の中、クリアなさやかの声が聞こえてぎゅっと腕に抱きつかれた。
どうしたんだろう。こんなスキンシップしてくる子だったっけ。
さやかに目をやる途中にふと視界に入った私のグラスが空になっている。
まだ一口しか飲んでなかったのに。
「さやか、これ飲んだの?」
こてんと私の肩に頭を乗せてるさやかに空のグラスを指せばにこりと微笑んでうなづく
「なんやめっちゃ美味しかった」
「これお酒だよ」
「あー。そうなん」
お酒飲めないくせになにしてるの。
呑気にまあええわーってぐりぐりと私の腕に頬を寄せてくる。
「大丈夫なの?」
「大丈夫ー」
にこにこしながら見上げてくる姿は男役のかけらもない可愛さ。
こうやって小悪魔してるんだろうな。
飲み物を取られてしまったのでまた頼んだのだけど、ふと気づけば量が減ってたり横からさやかがどんどん飲んでしまった。
「いややー。貴美ちゃんとじゃなきゃ帰らへん」
「えー。私の家、さやかとは方向違うもん」
「じゃあ貴美ちゃん家に帰る」
「なんでよ」
お開きとなり皆それぞれ帰りだしたのだが、絶対離れないと駄々こねるすっかり酔っ払ったさやかを宥めるけど諦める気配はない。
「貴美、今日はせりかちん連れて帰ってよ」
「えー。うちに?」
「嫌なん?」
「もう、しょうがないなぁ」
「やったぁ。貴美ちゃん大好き」
可愛さに負けて連れて帰る事となった。
絶対さやかの家の方が近いのに。
「では、さやかは貴美ちゃんにお持ち帰りされまーす」
「誤解されるような事言わないで」
行ってきまーすと呑気にゆりかとずんちゃんに手を振るさやかをタクシーに押し込んで行き先を告げる。
タクシーに乗ってる間、手持ち無沙汰になったのか私の右手を握ったり恋人繋ぎしてみたりした後眠くなったようで私の肩に頭を乗せていた。
これじゃどっちが男役なのか分かんない。
うちが近づき、ぱちりと目を開けたさやかはさっきまで眠りかぶっていた人とは思えないスマートさで支払いを済ませてタクシーを降り私の手を引いた。
ただ下級生を家に泊めるだけ。
それだけなのになんとなく罪悪感に苛まれる。
そんな私をよそに当の本人は楽しそう。
「貴美ちゃん家やー。貴美ちゃんの匂いがする」
リビングに入るなりすんすんと匂いをかぎだすから慌てて止める。
「恥ずかしいからやめて」
「なんでー?貴美ちゃんに抱きしめられてるみたいー」
ふふっと笑って小走りでソファーに座り、きゅっと体育座りをして膝にこてんと頭を乗せてこちらを見つめてくる。
可愛すぎる。悶えそうになった心をぐっと沈める。
「んー。貴美ちゃん、ぎゅーってして」
「さやか酔っぱらいすぎだよ」
「酔ってへんよー。はーやーくー」
手をいっぱいに広げて待ってるさやか。
仕方なくソファーに腰掛けてそっと抱きしめればぎゅーっと抱きついてきて、押されるがままソファーに寝そべってしまった。
「上から見る貴美ちゃんもかわええ」
「もう、やめてよー」
「ええ匂いがする」
押さえられたままさやかの顔が首筋に近づいて、鼻が当たったと思ったらそのままちゅっと音を立てて口付けられて変な声が出た。
なっ、何されてるの私。下級生に遊ばれちゃってるじゃないの。
「感じた?」
にやっと笑ったさやかに心臓がばくばく音を立てている。
急にかっこよさを出してくるなんてずるい。
「やっ、やめてっ」
「なんで?」
きょとんとした顔にこっちがびっくりする。
なんでってなに。
「貴美ちゃんを抱きたい」
そんなストレートな言葉と真っ直ぐ射抜くような目にがんじがらめにされたように動かない体
「さやか・・・」
「貴美ちゃん」
私の返事を待たずしてさやかの唇は私の唇を塞いだ。
柔らかい感触とじっと私を見たまま口内で暴れるさやかの舌に絆されてもうどうにでもなってしまえとさえ思ってしまう。
お酒のせいかな。
「貴美ちゃん、好きや」
「さっ」
「我慢できひん」
「だめっ」
やっとの思いで全力で制止した私の腕を掴んださやか
「なんでだめなん」
手首にそっと口付ける。思わずその様に見惚れてしまう。
でも
「さやかには彼女いるじゃない」
「好きなんは貴美ちゃんだけや」
だめ。
そんな嘘に騙されては。
頭ではそう分かってるのにその瞳から目を晒せない。
「ベット行こ。私だけのものになって」
あんなに酔ってふらふらだったのに立ち上がったさやかは私を軽々とお姫様抱っこし、ベットの上にそっと降ろしてそのままキス
「んっ、だめっ」
「大丈夫やから力抜いて」
一晩だけの関係。
そんなの私には出来っこない。
分かってるのに足を突っ込んでしまった沼から抜け出せる気もしない。
さやかの手は優しく、本当に愛されてるんじゃないかと錯覚してしまう位だった。
隣でぐっすり眠るさやかにそっと口付ける。
これくらい許されるよね。
酔った勢いで好きでもない人を抱いた子と密かに好きだった子に抱かれた私。
何であの距離のままでいてくれなかったんだろう。
「さやか。私は好きだったんだよ」
「ん、」
「っ・・・でも大っ嫌い」
違う女の子の名前を呟いたさやかに心が切り裂かれる思い。
こんな感情抱く事自体間違ってる。
分かってるのに苦しくて苦しくて仕方ない。
とてもじゃないけど隣になんて居られなくてベットを抜け出してリビングのソファーに呆然と座り込む
テーブルに置きっぱなしだった携帯がぴかぴかしてるのに気づいて、気を紛らす為に手を伸ばす。
せりかちん大丈夫そう?
ゆりかからのLINEにじわっと涙が溢れてきた。
うん、ぐっすり寝てる。
返事をしてしばらく経ってゆりかからの着信
「もしもし」
「大丈夫?」
心配そうなゆりかの声に思わず笑ってしまう。
心配性だなぁ。そんなにさやかが心配なら一緒に来ればよかったのに。
「大丈夫、ぐっすり寝てるよ」
「違う、貴美が」
え?私が?
何で分かっちゃうんだろう。
ゆりかの優しい声に思わず涙が込み上げてきた。
「・・・ゆりかぁ、好きだったのわたし」
「うん、知ってたよ」
「見てるだけで良かったのに」
「うん」
「ばかみたい」
「ごめんね、良かれと思ったんだけど」
「全然。ゆりかは悪くない」
全てを言わずとも雰囲気で察してくれるゆりかに感謝しかない。
こんなに涙が出るなんて思いもしなかった。
溢れた涙は止まる事を知らなくてゆりかとの電話を切った後も溢れ続けた。
苦しい。
でももしさやかがさっきの事を覚えてなければまだ私達は戻れる。
私が知らないふりすればいいだけ。
「なんで泣くん」
さやかがいつの間にか寝室の扉のところに険しい顔をして立っていた。
グッと涙を拭う。
「そんなにゆりかさんが好きなん?」
いきなり何を言い出すんだろう。
でも彼女に思いがバレなければ理由は何だっていいと思った。
「そうだよ」
「私じゃだめなんですか」
「だめ」
「私の方が絶対幸せにできる」
どこからそんな自信が出てくるんだろう。
普通なら舞い上がってしまうような言葉も今の私には辛い言葉でしかない。そんな気ないくせに。
彼女の気持ち考えなよ。
ソファーに座る私のところへやってきたさやかに身構える。
「ゆりかさんが好きなのに私に抱かれたから泣くんですか」
隣に座ったさやかは苦しそうな顔をしてこちらを見てくる。
私の淡い期待も虚しく私との事をしっかり覚えていたらしいさやかの言葉の意図が分からない。
別に私が誰を好きだろうと関係ないはずなのに。
「さやかには関係ない」
「関係あるわ」
「さっきした事は忘れて」
「本気で言ってるん」
怒ったような表情のさやかの鋭い目線に耐えかねて目を逸らす
「ちゃんと私を見て」
「さやか、私は」
「いいよ、貴美ちゃんが誰を好きでも」
「何言って」
「それでもいい」
肩を掴まれ、さやかの方を向かされさやかのまっすぐな視線とぶつかる。
「貴美ちゃんの側にいられるなら私の事好きじゃなくてもええ」
何言って・・・。
それじゃまるで
「彼女に怒られるよ」
「彼女?彼女なんておらへんよ。貴美ちゃんが好きやって自覚した時にとっくに別れたけど」
「へ?」
「え?私が彼女おるのに貴美ちゃんに言い寄ってると思ってたん?」
「だってさっき女の子の名前・・・」
「ひどい」
え、私が悪いの?
泣きまねをしてるさやかになんとなくの罪悪感を感じてたらふと近づいてきたさやかに奪われた唇
「これで許したげる。私と付き合うよね?」
静かにうなづいた私。
2人抱きしめあって眠りについた。
頭いたーい
大丈夫?飲めないのに飲んだりするからだよ
抱きしめられたら治る気がする
それはないでしょう
あるってー。頭が痛いの治らへんで舞台立たれんくなったら貴美ちゃんのせいやで。あー愛情不足や。
仕方ないなぁ
ふふっ、あったかい。すきや