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「芹香さん」
「芹香さんっ」
「せーりーかーさーん」
明日はお稽古がお休みなので芹香さんのお家ではじめてのお泊まり
一緒にお買い物をして
芹香さんには台本でも読んでいてもらおうとお手伝いの申し出を断って夜ご飯の支度をする。
さっきからご飯できたから呼んでるのに全然振り向いてもくれない。
聞こえないのかな?
すっと近づいて耳元で大きめの声で呼びかけてみることにした。
「せーりー」
「私は芹香さんではありません」
はい?
くるりとこちらに顔だけを向けて不満そうなお顔。
そんなお顔も何だか可愛らしいけど。
台本読んでらっしゃるから役になりきっていらっしゃるとか。
「アルジャノンさん」
役名で呼びかけてもぷいっと向こうに顔を向けてしまった。
なんだろう今日の芹香さんは駄々っ子なのかな。
「キキさん」
ぴくっと肩を揺らしてチラッとこっちを見てる。
さっきより表情は柔らかだ。
もう一押しかな。
「キキちゃん」
あ。何かちょっとニヤッとされた。
正解かな?
いや、キキちゃんとか馴れ馴れしすぎる。
「さ、ご飯食べましょう」
「いやや」
ぷいっと向こうを向いてしまった。
んー。困ったなぁ。
「ご飯食べましょ。キーキちゃん」
「いややー」
「じゃあひとりで食べちゃいますからね」
「えっ」
芹香さんを置いてひとりダイニングテーブルに座れば、ソファーに正座して背もたれに手を乗せてソファー越しにこちらをじっと見ている。
ものすごく可愛い。写真撮りたいくらい可愛い。
「うー」
「ほら、食べましょ。キキちゃんの分も食べちゃいますよ?」
「いやや。お腹すいた」
手招きすれば数秒考えてゆるゆるとソファーから降り、ぺたぺたと音を立てながらやってきた。
4人がけのダイニングテーブル、私の向かい側に芹香さんのご飯を用意したのだけど何故か横に、しかもこちらを向いて座ってきた。
「せっ、芹香さん?」
「芹香さんやないってば」
「そうでしたね、キキ・・・ちゃん?ちゃんって馴れ馴れし過ぎません?」
「彼女なのに?」
芹香さんの、彼女というワードがあまりにリアル過ぎて顔が熱くなるのが分かる。
そうだよね彼女なんだもんね、それくらい許されるかな。
「まだ一回しか呼んでもらってへん」
「え?もう4回くらい呼びましたよ」
「もーええ」
怒っちゃったかな?と思ったけどそうでもないようで椅子を近づけてきた芹香さん。
膝がくっついてしまいそうな距離
「お腹すいた」
そういって口を開けた芹香さん。
食べさせろってことなのかな。
しかたなく、ハンバーグを一口サイズに切って芹香さんの口元へ運ぶ
ぱくりとフォークにかぶりついたのは良いけど、大きく切り過ぎたのかソースが唇についてしまった。
「私の唇に見惚れてたやろ」
思わず見惚れていると、ソースのついた唇をぺろりと舐める仕草が初めてさやかさんと呼んだ日を思いださせて顔が熱くなった。
・・・あ。もしかして
「甘えん坊さんですね、さやかさんは」
咀嚼していた芹香さんはごくりとハンバーグを飲み込んで私に目をやった。
その目はキラキラしていて可愛らしい。正解だなこれは
「うん。甘やかされたい」
「もう一口食べますか?さやかさん」
「食べる」
親鳥になった気分。
「さやかさん、美味しいですか?」
「美味しい。あと、敬語がなくなったらもっと美味しい」
もっと美味しいとは・・・。
変な日本語だけど、言いたいことはちゃんと伝わった。
「ふふっ。さやかさんは我儘さんだ。」
「わがままでもなんでもええもん」
ぷくっと頬を膨らましたかと思えば両手で頬を掴まれてちゅっと口付けられた。
なあなあもっとさやかって呼んで
さやかさん
んふふ。すきや
なっ・・・もうっ。私の方がすきですよ、さやかさん
そんな可愛い顔せんとって
「芹香さんっ」
「せーりーかーさーん」
明日はお稽古がお休みなので芹香さんのお家ではじめてのお泊まり
一緒にお買い物をして
芹香さんには台本でも読んでいてもらおうとお手伝いの申し出を断って夜ご飯の支度をする。
さっきからご飯できたから呼んでるのに全然振り向いてもくれない。
聞こえないのかな?
すっと近づいて耳元で大きめの声で呼びかけてみることにした。
「せーりー」
「私は芹香さんではありません」
はい?
くるりとこちらに顔だけを向けて不満そうなお顔。
そんなお顔も何だか可愛らしいけど。
台本読んでらっしゃるから役になりきっていらっしゃるとか。
「アルジャノンさん」
役名で呼びかけてもぷいっと向こうに顔を向けてしまった。
なんだろう今日の芹香さんは駄々っ子なのかな。
「キキさん」
ぴくっと肩を揺らしてチラッとこっちを見てる。
さっきより表情は柔らかだ。
もう一押しかな。
「キキちゃん」
あ。何かちょっとニヤッとされた。
正解かな?
いや、キキちゃんとか馴れ馴れしすぎる。
「さ、ご飯食べましょう」
「いやや」
ぷいっと向こうを向いてしまった。
んー。困ったなぁ。
「ご飯食べましょ。キーキちゃん」
「いややー」
「じゃあひとりで食べちゃいますからね」
「えっ」
芹香さんを置いてひとりダイニングテーブルに座れば、ソファーに正座して背もたれに手を乗せてソファー越しにこちらをじっと見ている。
ものすごく可愛い。写真撮りたいくらい可愛い。
「うー」
「ほら、食べましょ。キキちゃんの分も食べちゃいますよ?」
「いやや。お腹すいた」
手招きすれば数秒考えてゆるゆるとソファーから降り、ぺたぺたと音を立てながらやってきた。
4人がけのダイニングテーブル、私の向かい側に芹香さんのご飯を用意したのだけど何故か横に、しかもこちらを向いて座ってきた。
「せっ、芹香さん?」
「芹香さんやないってば」
「そうでしたね、キキ・・・ちゃん?ちゃんって馴れ馴れし過ぎません?」
「彼女なのに?」
芹香さんの、彼女というワードがあまりにリアル過ぎて顔が熱くなるのが分かる。
そうだよね彼女なんだもんね、それくらい許されるかな。
「まだ一回しか呼んでもらってへん」
「え?もう4回くらい呼びましたよ」
「もーええ」
怒っちゃったかな?と思ったけどそうでもないようで椅子を近づけてきた芹香さん。
膝がくっついてしまいそうな距離
「お腹すいた」
そういって口を開けた芹香さん。
食べさせろってことなのかな。
しかたなく、ハンバーグを一口サイズに切って芹香さんの口元へ運ぶ
ぱくりとフォークにかぶりついたのは良いけど、大きく切り過ぎたのかソースが唇についてしまった。
「私の唇に見惚れてたやろ」
思わず見惚れていると、ソースのついた唇をぺろりと舐める仕草が初めてさやかさんと呼んだ日を思いださせて顔が熱くなった。
・・・あ。もしかして
「甘えん坊さんですね、さやかさんは」
咀嚼していた芹香さんはごくりとハンバーグを飲み込んで私に目をやった。
その目はキラキラしていて可愛らしい。正解だなこれは
「うん。甘やかされたい」
「もう一口食べますか?さやかさん」
「食べる」
親鳥になった気分。
「さやかさん、美味しいですか?」
「美味しい。あと、敬語がなくなったらもっと美味しい」
もっと美味しいとは・・・。
変な日本語だけど、言いたいことはちゃんと伝わった。
「ふふっ。さやかさんは我儘さんだ。」
「わがままでもなんでもええもん」
ぷくっと頬を膨らましたかと思えば両手で頬を掴まれてちゅっと口付けられた。
なあなあもっとさやかって呼んで
さやかさん
んふふ。すきや
なっ・・・もうっ。私の方がすきですよ、さやかさん
そんな可愛い顔せんとって