K.TUKISHIRO
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「お嬢様、起床の時間でございます」
「ん・・・」
ふかふかのキングサイズベッド。天井まで付いている天蓋カーテンを開かれる。
「早く起きないと、快楽に悶えて目を醒ます事になりますよ」
真顔でさらっとそう言い、月城がギシッという音とともにベットに手を置いて近づいた瞬間ガバッと起きた。月城は高瀬家の執事。というより私専属の執事。仕事が出来てしゅっと背が高く、スタイル良し、顔も美しく燕尾服がぴったり。すっごく意地悪だけど。メイドの中でもファンがいる位。
「そんな事して良いと思ってる訳?」
「そんな事とは?」
「なっ。だから・・・」
「お嬢様、朝からそんなやらしい想像なさったのですか?」
「くっ・・・」
意地が悪そうに、にやりとした月城
なんか私が変態みたいじゃないかー!!本当はその気だったくせに。慌ててベットから出て月城から逃げるように窓側のソファに腰掛ける
「さっ。お嬢様、お着替えを」
ドキドキしてる私と対照的になんてこと無かったような涼しい顔してウォークインクローゼットから服を差し出す月城。悔しいけど、月城はセンスが良い。
「ありがとう」
「本日は私が・・・」
「え?いいわよ、そんな」
小さい頃は毎日月城が着替えを手伝ってくれていた。さすがに大人になってからは自分で着替えだってしてる。変わらず着る服は選らんでもらってるけど。全力で拒否したけど、月城は寂しい限りだとしみじみ言いながら手際よくネグリジェを脱がしていく。諦めておとなしく立ってればテキパキと着せ替えられる。久しぶり過ぎてなんだか緊張してしまう。
「私大人になったのよ。もう子供じゃないんだから」
「いえ、いつまで経っても貴美様は私のお嬢様ですので」
「むー」
月城はいつも私を子供扱いする。いい加減大人として見て欲しい。出来る事なら一人の女の子として見てほしいって思ってる。仕えるお嬢様としてじゃなくて。でも、こんな思いに月城は微塵も気づいていない。淡々とした様子の月城になんだかむっとしてしまう。仮にも年頃の女を前にしてるんだよ?もうちょっと何かないわけ?完璧に女として見られてない・・・
「ねぇ。月城?」
「何でございましょう。お嬢様」
「これは何?」
「今日は特別な日でございます」
着せられた洋服はいつもと明らかに違う。めかし込んだ感じ。今日、何かあるのかしら?
トントン
「はい」
「準備は済んだか?月城」
「はい。終わっております」
「そうか。では広間に来るように。もうお待ちだ」
「かしこまりました」
ノックとともに入ってきたお父様。私を置き去りに進められた話、よく似合ってる綺麗だぞと言うだけいってさっさと出て行ってしまったお父様に月城を問い詰める。
「どういう事?月城」
「今日は貴美様に良い縁談のお話がございまして」
「・・・お見合いって事?」
「はい。さようでございます」
なっ。冗談じゃないわ。嫌よ。
「貴美様にとって良い縁談なのでございます」
「いい縁談かどうか決めるのは月城やお父様じゃない!!私よ。それに月城は私がその人と結婚してもいい訳?」
「お嬢様が幸せになれるのならば、私は喜んでお祝いさせていただきます」
なにそれ。前からその淡々とした感じが嫌いだった。月城はただの執事なんだって。私の事仕えてるお嬢様としか見てないんだって現実を突きつけらてれるようで。
「私お嬢様なんか嫌だった。普通の家に生まれたかった!!そしたらこんな・・・。好きな人と普通に手を繋いで歩けた?普通にデートして、普通に結婚して、幸せな家庭を築いて。何でそんな普通の事が私には許されないの?」
何だか涙が出てきた。私を落ち着けようと近づいてきた月城の腕を振り払う。
「お嬢様・・・」
「月城なんて大嫌いっ。ちっとも私の事分かってない!!見てない」
そのままの勢いで部屋を飛び出した。もういい、こうなったらどうにでもなれ。月城なんて忘れて、この扉の向こうの素敵な方と幸せになればいいんでしょ?月城のばか。
広間の扉の前に立ち、一息ついてドアノブに手をかける。
「おお。貴美やっと来たか。すみませんねー。珠城さんお待たせしてしまって」
「いえ。貴美さんこんにちは」
「りょうさん・・・」
扉を開ければ、応接用のソファーには珠城さん親子。
お父様の友達、で・・・息子のりょうさんは私より4つ上で昔からパーティーとかで会うくらいの顔見知りではある。りょうさんがお見合いの相手か・・・
「お父様・・・」
「貴美ここに座りなさい」
ぼーっと立ち尽くしてたけど、お父様に促されて横に座ればお父様が口を開く
「りょうくん」
「はい。貴美さん、私と結婚してください」
「りょうさん・・・」
さっき覚悟を決めたのに、いざとなるとやっぱり月城の顔がよぎって膝の上に置いた手をぎゅっと握った。
「前からりょうくんとお前を夫婦にしたいと言っていたんだよ」
「あの、お父様・・・」
バタンッ
私が言葉を発すると同時に突然広間に入ってきた月城に皆の視線がいく。月城はいつも礼儀正しいから来客中にいきなり部屋に入ってくるなんてないからお父様の方がびっくりしてる。
「どうした。月城」
「恐れいります。ご主人様」
そう断り、お辞儀をした後私たちの前まで歩いてきた月城は再び口を開いた。
「お嬢様はこの縁談をお望みではございません」
「なっ!!何を言う月城っ」
いきなりの月城の言葉に驚いて顔を真っ赤にしてるお父様。月城・・・私の気持ちを汲んでくれるの。
「月城・・・。りょうさんごめんなさい、この縁談お受けできません」
「貴美さん」
「私好きな人がいるんです。叶わないと思いますが・・・。諦めたくないんです」
「・・・そうですか・・・残念だ。でも貴美さんの幸せが一番です。父上、帰りましょう」
これからも変わらずに仲良くして欲しいと言ってくれたりょうさん達に感謝するしかない。
珠城さん達が帰った後、お父様はため息をついた。
「貴美。本当にお前は」
「ごめんなさい。お父様」
「まぁ、お前が幸せになるのが一番だ」
「ありがとう、お父様」
お父様が広間を出ていき、私と月城だけが残った。
「貴美様・・・」
「月城、庭に行きましょう」
二人で庭のバラ園に行き、バラを見ながらゆっくりと歩く。少し後ろを歩いている月城に前を向いたまま話しかける。
「さっきはありがとう」
「いえ、貴美様の幸せが私の幸せですから」
「ねぇ、月城。月城は好きな人・・・とかいるの?」
私の事はとかはぐらかされそうになったのでいいから答えてもらうよう促して振り返れば、遠くを見つめながら小さくはいと返ってきた。
「そっか」
「はい。身分違いの恋と分かっております。しかし」
「身分違い?」
「貴美様・・・。私は執事としてではなく、月城かなととしてお嬢様をお慕い申し上げております」
うそっ。それって私を一人の女の子として見てくれてるの?ずっと一緒の気持ちだったって思っていいの。
思いっきりぎゅっと腕に抱きついた。
「月城・・・。私月城が大好きっ」
「お嬢様・・・。執事とお嬢様の恋は」
「いいの!!月城と私が好き同士ならそれでいいの」
「お嬢様・・・」
「月城だーい好きっ」
*********
「お嬢様、起床の時間でございます」
「んー。もうちょっと」
「もうちょっとでございますか?もうちょっと近づけという事でしょうか?」
まだ霞がかった頭で月城に答えれば、ベッドがぎしっと軋んで首に何か触れたと思い目を開けるとネクタイの緩んでる月城。その手はそのままネクタイをほどいてしまおうとしてる。至近距離に月城の綺麗な顔があって慌てて起きようとするが月城の抑える力に勝てず押さえつけられたままもがく。
「近いっ。ちょっ・・・。何するの」
「お嬢様のお申し付けですので」
「何も言ってないー」
抵抗する私の手をサッと掴み頭の上に束ねられて気づけば唇を塞がれていた。
「んっ・・・つきしっ・・・」
「お姫様は執事のキスで目を醒まします」
「そんな話聞いた事ないっ」
「細かい事は気になさらずに。私にお任せください」
ささっ。と言いながらベットに入ってきてその細い手がネグリジェの中から入ってくる。
「私がお嬢様をより素敵なレディにして差し上げます」
「ひゃっ。えっ遠慮します」
「遠慮はいりません」
私の叫びは誰にも届かず、執事とお嬢様は秘密の花園の中・・・
だっ・・・誰か・・・
うるさいですよ。大人しくしてください
なっ・・・
ベッドではSですから
そんな涼しい顔して言わないでっ
.
「ん・・・」
ふかふかのキングサイズベッド。天井まで付いている天蓋カーテンを開かれる。
「早く起きないと、快楽に悶えて目を醒ます事になりますよ」
真顔でさらっとそう言い、月城がギシッという音とともにベットに手を置いて近づいた瞬間ガバッと起きた。月城は高瀬家の執事。というより私専属の執事。仕事が出来てしゅっと背が高く、スタイル良し、顔も美しく燕尾服がぴったり。すっごく意地悪だけど。メイドの中でもファンがいる位。
「そんな事して良いと思ってる訳?」
「そんな事とは?」
「なっ。だから・・・」
「お嬢様、朝からそんなやらしい想像なさったのですか?」
「くっ・・・」
意地が悪そうに、にやりとした月城
なんか私が変態みたいじゃないかー!!本当はその気だったくせに。慌ててベットから出て月城から逃げるように窓側のソファに腰掛ける
「さっ。お嬢様、お着替えを」
ドキドキしてる私と対照的になんてこと無かったような涼しい顔してウォークインクローゼットから服を差し出す月城。悔しいけど、月城はセンスが良い。
「ありがとう」
「本日は私が・・・」
「え?いいわよ、そんな」
小さい頃は毎日月城が着替えを手伝ってくれていた。さすがに大人になってからは自分で着替えだってしてる。変わらず着る服は選らんでもらってるけど。全力で拒否したけど、月城は寂しい限りだとしみじみ言いながら手際よくネグリジェを脱がしていく。諦めておとなしく立ってればテキパキと着せ替えられる。久しぶり過ぎてなんだか緊張してしまう。
「私大人になったのよ。もう子供じゃないんだから」
「いえ、いつまで経っても貴美様は私のお嬢様ですので」
「むー」
月城はいつも私を子供扱いする。いい加減大人として見て欲しい。出来る事なら一人の女の子として見てほしいって思ってる。仕えるお嬢様としてじゃなくて。でも、こんな思いに月城は微塵も気づいていない。淡々とした様子の月城になんだかむっとしてしまう。仮にも年頃の女を前にしてるんだよ?もうちょっと何かないわけ?完璧に女として見られてない・・・
「ねぇ。月城?」
「何でございましょう。お嬢様」
「これは何?」
「今日は特別な日でございます」
着せられた洋服はいつもと明らかに違う。めかし込んだ感じ。今日、何かあるのかしら?
トントン
「はい」
「準備は済んだか?月城」
「はい。終わっております」
「そうか。では広間に来るように。もうお待ちだ」
「かしこまりました」
ノックとともに入ってきたお父様。私を置き去りに進められた話、よく似合ってる綺麗だぞと言うだけいってさっさと出て行ってしまったお父様に月城を問い詰める。
「どういう事?月城」
「今日は貴美様に良い縁談のお話がございまして」
「・・・お見合いって事?」
「はい。さようでございます」
なっ。冗談じゃないわ。嫌よ。
「貴美様にとって良い縁談なのでございます」
「いい縁談かどうか決めるのは月城やお父様じゃない!!私よ。それに月城は私がその人と結婚してもいい訳?」
「お嬢様が幸せになれるのならば、私は喜んでお祝いさせていただきます」
なにそれ。前からその淡々とした感じが嫌いだった。月城はただの執事なんだって。私の事仕えてるお嬢様としか見てないんだって現実を突きつけらてれるようで。
「私お嬢様なんか嫌だった。普通の家に生まれたかった!!そしたらこんな・・・。好きな人と普通に手を繋いで歩けた?普通にデートして、普通に結婚して、幸せな家庭を築いて。何でそんな普通の事が私には許されないの?」
何だか涙が出てきた。私を落ち着けようと近づいてきた月城の腕を振り払う。
「お嬢様・・・」
「月城なんて大嫌いっ。ちっとも私の事分かってない!!見てない」
そのままの勢いで部屋を飛び出した。もういい、こうなったらどうにでもなれ。月城なんて忘れて、この扉の向こうの素敵な方と幸せになればいいんでしょ?月城のばか。
広間の扉の前に立ち、一息ついてドアノブに手をかける。
「おお。貴美やっと来たか。すみませんねー。珠城さんお待たせしてしまって」
「いえ。貴美さんこんにちは」
「りょうさん・・・」
扉を開ければ、応接用のソファーには珠城さん親子。
お父様の友達、で・・・息子のりょうさんは私より4つ上で昔からパーティーとかで会うくらいの顔見知りではある。りょうさんがお見合いの相手か・・・
「お父様・・・」
「貴美ここに座りなさい」
ぼーっと立ち尽くしてたけど、お父様に促されて横に座ればお父様が口を開く
「りょうくん」
「はい。貴美さん、私と結婚してください」
「りょうさん・・・」
さっき覚悟を決めたのに、いざとなるとやっぱり月城の顔がよぎって膝の上に置いた手をぎゅっと握った。
「前からりょうくんとお前を夫婦にしたいと言っていたんだよ」
「あの、お父様・・・」
バタンッ
私が言葉を発すると同時に突然広間に入ってきた月城に皆の視線がいく。月城はいつも礼儀正しいから来客中にいきなり部屋に入ってくるなんてないからお父様の方がびっくりしてる。
「どうした。月城」
「恐れいります。ご主人様」
そう断り、お辞儀をした後私たちの前まで歩いてきた月城は再び口を開いた。
「お嬢様はこの縁談をお望みではございません」
「なっ!!何を言う月城っ」
いきなりの月城の言葉に驚いて顔を真っ赤にしてるお父様。月城・・・私の気持ちを汲んでくれるの。
「月城・・・。りょうさんごめんなさい、この縁談お受けできません」
「貴美さん」
「私好きな人がいるんです。叶わないと思いますが・・・。諦めたくないんです」
「・・・そうですか・・・残念だ。でも貴美さんの幸せが一番です。父上、帰りましょう」
これからも変わらずに仲良くして欲しいと言ってくれたりょうさん達に感謝するしかない。
珠城さん達が帰った後、お父様はため息をついた。
「貴美。本当にお前は」
「ごめんなさい。お父様」
「まぁ、お前が幸せになるのが一番だ」
「ありがとう、お父様」
お父様が広間を出ていき、私と月城だけが残った。
「貴美様・・・」
「月城、庭に行きましょう」
二人で庭のバラ園に行き、バラを見ながらゆっくりと歩く。少し後ろを歩いている月城に前を向いたまま話しかける。
「さっきはありがとう」
「いえ、貴美様の幸せが私の幸せですから」
「ねぇ、月城。月城は好きな人・・・とかいるの?」
私の事はとかはぐらかされそうになったのでいいから答えてもらうよう促して振り返れば、遠くを見つめながら小さくはいと返ってきた。
「そっか」
「はい。身分違いの恋と分かっております。しかし」
「身分違い?」
「貴美様・・・。私は執事としてではなく、月城かなととしてお嬢様をお慕い申し上げております」
うそっ。それって私を一人の女の子として見てくれてるの?ずっと一緒の気持ちだったって思っていいの。
思いっきりぎゅっと腕に抱きついた。
「月城・・・。私月城が大好きっ」
「お嬢様・・・。執事とお嬢様の恋は」
「いいの!!月城と私が好き同士ならそれでいいの」
「お嬢様・・・」
「月城だーい好きっ」
*********
「お嬢様、起床の時間でございます」
「んー。もうちょっと」
「もうちょっとでございますか?もうちょっと近づけという事でしょうか?」
まだ霞がかった頭で月城に答えれば、ベッドがぎしっと軋んで首に何か触れたと思い目を開けるとネクタイの緩んでる月城。その手はそのままネクタイをほどいてしまおうとしてる。至近距離に月城の綺麗な顔があって慌てて起きようとするが月城の抑える力に勝てず押さえつけられたままもがく。
「近いっ。ちょっ・・・。何するの」
「お嬢様のお申し付けですので」
「何も言ってないー」
抵抗する私の手をサッと掴み頭の上に束ねられて気づけば唇を塞がれていた。
「んっ・・・つきしっ・・・」
「お姫様は執事のキスで目を醒まします」
「そんな話聞いた事ないっ」
「細かい事は気になさらずに。私にお任せください」
ささっ。と言いながらベットに入ってきてその細い手がネグリジェの中から入ってくる。
「私がお嬢様をより素敵なレディにして差し上げます」
「ひゃっ。えっ遠慮します」
「遠慮はいりません」
私の叫びは誰にも届かず、執事とお嬢様は秘密の花園の中・・・
だっ・・・誰か・・・
うるさいですよ。大人しくしてください
なっ・・・
ベッドではSですから
そんな涼しい顔して言わないでっ
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