K.TUKISHIRO
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
2月14日
バレンタインデー
愛をチョコに込めて送る日。
ちょこれいと欲しい。たくさん貰えるけど、欲しい。
彼女のちょこれいと。
でも肝心の彼女からはなんの音沙汰もなく
お互い宝塚と、大阪で公演中だから仕方ないけど。来週会う約束してるからその時に貰えるのかななんて期待しつつ
もしも万が一にチョコ渡したいとか、会いたいとか言われたらすぐに会いに行きますけどもとか1人で考えて、大休憩中に何度もチェックする携帯は一向に通知が来る気配はない。我慢ならずに結局私から連絡する。
最近会えなくて寂しいから写真撮って送って
そう言った私に彼女は自撮りとか絶対無理と一刀両断。仕方なく前一緒に撮った写真や、貴美の隠し撮り写真を眺めてたらしばらくしてなった携帯。
貴美からのLINE
メッセージは無く、動画のみが添付されてる・・・まさか。この期待が現実になったら。自分から言ったくせになんか動揺しちゃって震える指で押した再生ボタン。
そこには可愛い可愛い・・・わんこ
柴犬がボールで遊んでる動画。・・・期待した分ガッカリ感が倍増する。可愛いよ。でもね、今欲しいのはわんこではない。まあまあな長さあった動画をきちんと見終わった頃また携帯が震えた。
また動画が添付されてる。
今度こそ?焦らされたのかな、なんて思って開いた動画もわんこの動画。いや、なんでよ。今度は短めな動画だったけどきっちり見ましたよ?
そしてまた震えた携帯。また動画。
はいはい、もう分かりました。我儘言った私が悪かったですよ。え?でも彼女の写真が欲しいって言ったのはそんなに悪い事ですか?今度はどんなわんこだ。そう思って開いた動画
「れいこさん。元気ですか?」
画面に映る会いたくてたまらないひと。思わず携帯を落としそうになる。
「会えなくて寂しいです。これを見てもっと寂しくならない事を祈ります。早く会いたいです。今日は会えないからこのチョコを気持ちだけ先に送ります」
綺麗にラッピングされた箱を差し出して見せてくれる。しばらくの沈黙のあと意を決したように真っ赤な顔をした貴美が発した大好きです。にどれほどの破壊力があったか彼女は気づいてないだろう。
ずるい。写真だめなんて言っといて焦らされて期待以上のものを与えられた私はもうどうしたらいい。ずっとこれ見ちゃうよ?
「撮影は美弥るりかでしたー。れいこちゃーん。」
るりさーん!
そしてまたもやびっくり。
手を振ってくれるるりさんに思わず携帯に手を振ってしまってた。
そうだ!るりさん共演中だもんね。隠し撮りお願いすればいいんだ!ひらめいた!私頭いいー!なんて考えてたら貴美からまたLINE。
れいこさん。るりかさんに隠し撮りとかお願いしたらだめだよ
メッセージの内容にびっくりして、え?見られてる?思わずあたりを見回す。そんなわけないのに。見られるも何も頭の中で考えてる事だから見えうるはずがない。これはお返しに私も動画を送るべき?なんて思って近くにいたありちゃんに動画撮影協力要請する。二回目の公演があるから舞台化粧のまんまだけど気にしない。
「えっと。貴美へ。元気ですか?動画ありがとう。嬉し過ぎて飛び上がりました。会いたくて堪りません。気持ち確かに受取りました。次会ったときそのチョコを貰えるのを楽しみに今日も後一公演頑張ります。大好きだよ。」
「撮影は暁千星でしたー。るりさーん。貴美ちゃーん」
ありちゃんと二人で手を振り動画を送る。泣いてるスタンプと投げきっすしてるスタンプが送られてきた。スタンプとか絵文字とかは、好きとかハートとか使ってくれたりするんだけど、普段言葉するのを恥ずかしがる貴美が大好きとか言ってくれちゃって浮かれちゃう。
今日の公演も無事終わり、帰り道はるんるん。
帰ったらまたあの動画見よう。劇団の皆に貰った沢山のチョコを抱えて帰宅の途に就いた。
あれ?また電気付けっぱなしで出ちゃったかな。よくやってしまうんだよな。気を付けなきゃ・・・。
そう思ってリビングへの扉を開ければ、ソファーに丸くなって眠ってる貴美。貰ったチョコたちが入った紙袋は私の手をすり抜けて床へ落ちていった。え?どういう事?頭はパニックと喜びとで真っ白。会いたいと思い過ぎて幻を見ているのだろうか。シーンとした部屋の中、私の心臓がうるさい。
取り敢えず起こさないように近づいてソファーの背もたれ側から覗き込む
その腕に抱えてる箱は見覚えがある。さっきの動画の中で見た。つまりそれはチョコって事だよね。後ろからほっぺをつついてみたら、寝返りでこちらを向いた貴美が持った箱で一撃
痛い
でも本物なんだと実感して痛みさえも嬉しすぎて、顔が緩んでしまう。どうしよう。
「貴美」
「ん、れいこさん」
私の夢でも見てるの?一瞬眉間に皺がよってゆっくりと開いた目が私を捉える
「あれ・・・おかえりなさい。」
今日はマチネ公演だけだったらしく、終わった後に来てくれたらしい。勝手に来てしまったことを謝れた後、急にほっぺを膨らまして恨めしそうに見つめられる。
「れいこさんが悪いんだよ?」
会いたいとか言葉にしたら本当に会いたくなって来てしまったと。なんて可愛い怒りと理由なんだろう。何笑ってるの、って怪訝そうに見られるけどだって顔緩んじゃうよね。仕方ない
「これ、渡したくて」
握りしめてた箱を手渡される。やっと私の手元にやってきた念願のチョコさん。昨日女性キャストさん達とチョコ作りをしたらしい。手作りなんだ。余計に嬉しい開けた箱には美味しそうなチョコ達が並んでた。
「食べてもいい?」
「お口にあうといいのだけど」
あ。良いこと思いついた。チョコを、箱から取り出して貴美の前に差し出す
「はい、あーん」
反射的に反応して開いた口にチョコをぽいっと放り込んで頬を両手で捕まえて口付けて貴美の口の中にあるチョコを舌で絡め取る。
「うん、美味しい」
何が起きたのか理解できてなさそうな表情からみるみる真っ赤になっていく顔
「もう一個食べたい」
貴美に差し出せば首を振る
「普通に食べてよっ」
「一緒に食べたい」
じっと見つめれば観念したように口を開けてくれたのでまた同じようにチョコを放り込んで口付ける。
今度はさっきより深く深く。
お互いを行き来する間に蕩けて小さくなるチョコ唇が離れる頃には貴美は欲情的な顔しててああ、唇だけじゃなくて全部欲しいな
「美味しかった」
チョコも貴美も。
ベットで布団にくるまって向こうを向いてる貴美の頭をそっと撫でる
「れいこさんの野獣」
顔だけこちらを向いて、またほっぺを膨らましてじろりと睨まれるけどそんな顔さえも可愛くておかわりしたくなっちゃって唇を近づけるけど制止される。
「もう、だめっ。れいこさんも明日も公演あるでしょ?」
それはそれ、これはこれ。貴美も明日ソワレ公演があるの分かってるけど制止された腕を跳ね除けて首すじに口付ける
「んっ」
そんな声出されたら我慢できない。やっぱりもう一回。
私達はちょこより甘い波に飲み込まれていく
.
バレンタインデー
愛をチョコに込めて送る日。
ちょこれいと欲しい。たくさん貰えるけど、欲しい。
彼女のちょこれいと。
でも肝心の彼女からはなんの音沙汰もなく
お互い宝塚と、大阪で公演中だから仕方ないけど。来週会う約束してるからその時に貰えるのかななんて期待しつつ
もしも万が一にチョコ渡したいとか、会いたいとか言われたらすぐに会いに行きますけどもとか1人で考えて、大休憩中に何度もチェックする携帯は一向に通知が来る気配はない。我慢ならずに結局私から連絡する。
最近会えなくて寂しいから写真撮って送って
そう言った私に彼女は自撮りとか絶対無理と一刀両断。仕方なく前一緒に撮った写真や、貴美の隠し撮り写真を眺めてたらしばらくしてなった携帯。
貴美からのLINE
メッセージは無く、動画のみが添付されてる・・・まさか。この期待が現実になったら。自分から言ったくせになんか動揺しちゃって震える指で押した再生ボタン。
そこには可愛い可愛い・・・わんこ
柴犬がボールで遊んでる動画。・・・期待した分ガッカリ感が倍増する。可愛いよ。でもね、今欲しいのはわんこではない。まあまあな長さあった動画をきちんと見終わった頃また携帯が震えた。
また動画が添付されてる。
今度こそ?焦らされたのかな、なんて思って開いた動画もわんこの動画。いや、なんでよ。今度は短めな動画だったけどきっちり見ましたよ?
そしてまた震えた携帯。また動画。
はいはい、もう分かりました。我儘言った私が悪かったですよ。え?でも彼女の写真が欲しいって言ったのはそんなに悪い事ですか?今度はどんなわんこだ。そう思って開いた動画
「れいこさん。元気ですか?」
画面に映る会いたくてたまらないひと。思わず携帯を落としそうになる。
「会えなくて寂しいです。これを見てもっと寂しくならない事を祈ります。早く会いたいです。今日は会えないからこのチョコを気持ちだけ先に送ります」
綺麗にラッピングされた箱を差し出して見せてくれる。しばらくの沈黙のあと意を決したように真っ赤な顔をした貴美が発した大好きです。にどれほどの破壊力があったか彼女は気づいてないだろう。
ずるい。写真だめなんて言っといて焦らされて期待以上のものを与えられた私はもうどうしたらいい。ずっとこれ見ちゃうよ?
「撮影は美弥るりかでしたー。れいこちゃーん。」
るりさーん!
そしてまたもやびっくり。
手を振ってくれるるりさんに思わず携帯に手を振ってしまってた。
そうだ!るりさん共演中だもんね。隠し撮りお願いすればいいんだ!ひらめいた!私頭いいー!なんて考えてたら貴美からまたLINE。
れいこさん。るりかさんに隠し撮りとかお願いしたらだめだよ
メッセージの内容にびっくりして、え?見られてる?思わずあたりを見回す。そんなわけないのに。見られるも何も頭の中で考えてる事だから見えうるはずがない。これはお返しに私も動画を送るべき?なんて思って近くにいたありちゃんに動画撮影協力要請する。二回目の公演があるから舞台化粧のまんまだけど気にしない。
「えっと。貴美へ。元気ですか?動画ありがとう。嬉し過ぎて飛び上がりました。会いたくて堪りません。気持ち確かに受取りました。次会ったときそのチョコを貰えるのを楽しみに今日も後一公演頑張ります。大好きだよ。」
「撮影は暁千星でしたー。るりさーん。貴美ちゃーん」
ありちゃんと二人で手を振り動画を送る。泣いてるスタンプと投げきっすしてるスタンプが送られてきた。スタンプとか絵文字とかは、好きとかハートとか使ってくれたりするんだけど、普段言葉するのを恥ずかしがる貴美が大好きとか言ってくれちゃって浮かれちゃう。
今日の公演も無事終わり、帰り道はるんるん。
帰ったらまたあの動画見よう。劇団の皆に貰った沢山のチョコを抱えて帰宅の途に就いた。
あれ?また電気付けっぱなしで出ちゃったかな。よくやってしまうんだよな。気を付けなきゃ・・・。
そう思ってリビングへの扉を開ければ、ソファーに丸くなって眠ってる貴美。貰ったチョコたちが入った紙袋は私の手をすり抜けて床へ落ちていった。え?どういう事?頭はパニックと喜びとで真っ白。会いたいと思い過ぎて幻を見ているのだろうか。シーンとした部屋の中、私の心臓がうるさい。
取り敢えず起こさないように近づいてソファーの背もたれ側から覗き込む
その腕に抱えてる箱は見覚えがある。さっきの動画の中で見た。つまりそれはチョコって事だよね。後ろからほっぺをつついてみたら、寝返りでこちらを向いた貴美が持った箱で一撃
痛い
でも本物なんだと実感して痛みさえも嬉しすぎて、顔が緩んでしまう。どうしよう。
「貴美」
「ん、れいこさん」
私の夢でも見てるの?一瞬眉間に皺がよってゆっくりと開いた目が私を捉える
「あれ・・・おかえりなさい。」
今日はマチネ公演だけだったらしく、終わった後に来てくれたらしい。勝手に来てしまったことを謝れた後、急にほっぺを膨らまして恨めしそうに見つめられる。
「れいこさんが悪いんだよ?」
会いたいとか言葉にしたら本当に会いたくなって来てしまったと。なんて可愛い怒りと理由なんだろう。何笑ってるの、って怪訝そうに見られるけどだって顔緩んじゃうよね。仕方ない
「これ、渡したくて」
握りしめてた箱を手渡される。やっと私の手元にやってきた念願のチョコさん。昨日女性キャストさん達とチョコ作りをしたらしい。手作りなんだ。余計に嬉しい開けた箱には美味しそうなチョコ達が並んでた。
「食べてもいい?」
「お口にあうといいのだけど」
あ。良いこと思いついた。チョコを、箱から取り出して貴美の前に差し出す
「はい、あーん」
反射的に反応して開いた口にチョコをぽいっと放り込んで頬を両手で捕まえて口付けて貴美の口の中にあるチョコを舌で絡め取る。
「うん、美味しい」
何が起きたのか理解できてなさそうな表情からみるみる真っ赤になっていく顔
「もう一個食べたい」
貴美に差し出せば首を振る
「普通に食べてよっ」
「一緒に食べたい」
じっと見つめれば観念したように口を開けてくれたのでまた同じようにチョコを放り込んで口付ける。
今度はさっきより深く深く。
お互いを行き来する間に蕩けて小さくなるチョコ唇が離れる頃には貴美は欲情的な顔しててああ、唇だけじゃなくて全部欲しいな
「美味しかった」
チョコも貴美も。
ベットで布団にくるまって向こうを向いてる貴美の頭をそっと撫でる
「れいこさんの野獣」
顔だけこちらを向いて、またほっぺを膨らましてじろりと睨まれるけどそんな顔さえも可愛くておかわりしたくなっちゃって唇を近づけるけど制止される。
「もう、だめっ。れいこさんも明日も公演あるでしょ?」
それはそれ、これはこれ。貴美も明日ソワレ公演があるの分かってるけど制止された腕を跳ね除けて首すじに口付ける
「んっ」
そんな声出されたら我慢できない。やっぱりもう一回。
私達はちょこより甘い波に飲み込まれていく
.