マカロン キャラ設定・ストーリー設定
【街の区割りについて】
*中央枢軸区(ちゅうおうすうじくく)
通称枢軸区。
中央区・枢軸区・中枢区など、様々な略し方がある。
帝都の中央部にあり、最も中央に近いGICA本部に関しては、原則、一定階級以上の役人・要人以外は立ち入り禁止。
首相官邸、国会、官公庁等もあり、それらの近辺はセキュリティが厳重。
要所の警備は厳重なものの、全体的には金融機関や大企業が多く集まるオフィス街になっており、一般人の往来も盛ん。
トラムや電車の各路線も、この枢軸区にある帝都駅に集中する。
帝都としては治安維持の為に区内からスラム地区を廃したいようだが、元は闇場が枢軸区~花部にかけて蔓延っていたのもあり、今でも要人の歓待や下働きなどの職を求めてこの辺のスラム地区を根城にする者が多い。
STARSとの衝突が絶えない地域でもある。
*花部(かぶ)
イメージコンセプトは“華やぐスマートシティ”。
中央区の南西に位置する区域。小学校・中等学校が集められ、住宅街にも近いため通学に便利であり、家族層の需要が最も高い街。
場所によっては、落ち着いた高級住宅街も存在する。
渋山などのファッションエリアの他、カフェや大学もあり、自然豊かなイメージの街で観光客も多い。その一方で病院等の施設も揃っており、生活に必要なものはほぼすべて手に入る。
枢軸区へのアクセスも良く、住もうと思えばここから出なくても不自由なく住めるため、ここ自体が一つの独立した都市のようにもなっている。
*鳥部(ちょうぶ)
イメージコンセプトは“木漏れ日溢れるアートシティ”。
中央区の北西に位置する区域。レトロな雰囲気を残した喫茶店やコンサートホールなど、芸術面で凝った施設が多く見られる街。闇市と呼ばれるアーティスト集団が、地下に潜って検閲を避けながら芸術活動を行っている。
飲食店が多く、犯罪の発生率が比較的少ない地区だと言われている。
動物園や自然公園・川があるおかげで、花部同様、特別区に近い郊外の方は自然豊か。
閑静な住宅街がある一方で、帝都ドームや遊園地などもあり、花部と同等に人気エリア。
燕達は、ここの高級住宅に住んでいる。
*風部(ふうぶ)
イメージコンセプトは“水に親しむカルチャーシティ”。
中央区の北東に位置する区域。シンボルマークとして、ステム者のステムツリーがあるのが大きな目印。
鳥部から流れている川の支流が区内を走っており、その川の近くには観光地として有名な寺や遊園地、博物館などがある。
花部や鳥部には大学や遊戯施設が多い一方で、風部は住宅街として静かで落ち着いているイメージ。
中枢区や、中枢区外にある官公庁に勤める公務員向けに寮が用意されている。
また、オフィス街も立ち並んでおり、大手企業やそれに付随する研究所などもある。
その影響もあり、局所的に飲み屋を開店するスラム地区が存在している。
*月部(げつぶ)
イメージコンセプトは“月下に冴えるベイシティ”。
中央区の南東に位置する区域。四つの地域の中で唯一、帝都湾に向かって広い面積が接している区である。
臨海公園や遊園地、水族館など、子連れで遊べる場所も多く、休日はバーチャル・リアル共に出かける人で賑わう。
モノレールも走っていて、南部の沿岸はかなりの高級住宅街となっており、最南端には帝都唯一の空港が存在する。
夜にも沿岸部のビルや空港・遊園地はライトアップされており、デートスポットとしても有名。
テレビ局など報道関連の施設や、情報統制機関が設立した「情制校」のある特殊学区があり、政府の色も濃い場所になっている。
また、宮内総合学園という私立学園と、その附属である宮内総合病院が有名。これらも、脳腫瘍の治療施設として政府との癒着が強いと言われている。
*スラム地区/ダウンタウン
円周状の帝都の中で、各部(花部・鳥部・風部・月部)に点在する区域。
現実世界ではスラム地区と呼ばれ、そこに重なるポートシティではダウンタウンという名称になっている。
辺縁部の集落や都外などから、出稼ぎの為に都市部に移住してきた都民が多い為、そのような人達が身を寄せ合って局所的に帝都内部に展開している場所が「スラム地区」と呼ばれている印象。
場所によっては比較的綺麗で落ち着いた区画もあるため、帝都の忙しさに疲れた人間の穴場として人気を博している事もあるが、大部分において洗練された帝都の内部とは生活状態が雲泥の差であり、衛生水準や住環境なども劣悪。
一応は帝都内に含まれているものの、その世界は全く違う。
ライフラインの整備は後回しにされがちであり、停電や断水もしょっちゅう起こる。
建物や家財類は使い古しの物を押しつけられる事が多いため、見た目はボロボロの事が多い。
帝都での生活を追われた人間・生活に適応出来なかった人間も逃げてくる為、多くの住民は生粋の都民からは脱落者として差別意識を向けられており、治安もあまり良くはない。
まともな価値観を持って、昼の世界で生きられない人間の為のコミュニティを作っている者もいるが、単なるゴロツキや薬中毒の人間や、黒社会と呼ばれるマフィアが占拠していた時代もある。
良くも悪くも清濁混ざり合った地域と言える。
紫蘇はここの出身で、花部の学校に通っていた。
*特別保護区
略して特別区と呼ばれる事が多い。
自然や文化財が多く残されているため、それらを保護するという名目で設立された区域。
中央区に近い側は中規模の店や住宅街があるが、外へ向かって行けば行くほど山地や森、川が広がる。いわゆる都市開発されていない田舎。
*巡区…
帝都の周りにある、特別区と帝都の境の円状の地域。主にベッドタウンとなっている。
【用語】
腫瘍…
帝都では、ハイテク技術の弊害として、数十年単位で電磁波を浴び続ける事により脳腫瘍が発生する事がある。
悪性のものは兆候なく破裂して人を死に至らしめる。手術をすれば取り除く事も可能だが、一度腫瘍による症状が現れた後では、助かるかどうかは五分五分。
帝都では、それまで身体に対する電磁波の影響を重視していなかった為、これに対策を求める声と、むしろ肉体の脆さに頼らず、更に技術革新を起こして人間の電脳化を推進するよう求める声、両方が存在する。
腫瘍の患者は中高年以降に多いが、近年、若年層も見つかっている。
ただし、若年層の腫瘍は悪性ではなく、脳の力を刺激して本人を異能者たらしめる事例が多い為、若年層に現れ始めた腫瘍は、電磁波とはまた別の原因によるものではないかという研究結果もある。
なお、腫瘍手術の専門家としては、宮内総合病院が有名。
異能/異能者
ある日突然、帝都都民が持つようになった特殊能力の事。
誰に発現するか、いつ発現するかなどは全くのランダムで、先天性の物もあれば後天性の物もある。
原因のうち一つは粒砂による影響、もう一つは脳腫瘍による影響と考えられている。
特色として、若者や青少年に発現する事が多い。
その種類は、電撃や風力など自然界の力を操るもの、物を触れずに動かすなど超能力的な物、傷を治す治癒系の物、能力を増幅させる物など、多岐に渡る。
ヨアは生まれつきこの異能を左目に持っており、その目を使えばグラスや専用機器を通さずに、電脳由来の物を視認する事ができる。
また、異能者ではないが、その前触れとして、弍本人には本来ありえないような髪色や目の色を持った子供が、帝都では頻繁に生まれるようになったと言われている。
脳力者
異能者の中に含まれる存在。
異能者の中でも、粒砂に由来する能力を持つ者ではなく、脳腫瘍に由来する力を発揮する者を指す。
こちらも原理は不明だが、脳内に発生した特殊な腫瘍の存在によって脳の一部分が刺激され、脳波を力に変える事で超常的な能力を出せるようになっているのだと思われる。
チームマカロンの中では、これを自覚的に使っているのは団のメンバー6人のみ。磁波誘導、サイコキネシス、テレパシーなどがある。
偶発的に、もしくは感情面に左右されて発動することも多く、コントロールは難しい。クラッシャーも異能者に含まれる。
クラッシャー…
触れた電気製品を壊してしまったり、中身のデータを改変してしまう体質のこと。いくつ防御壁や特殊保護フィルムがあっても関係なしにデータを破壊する可能性があるので、政府に目を付けられている。
無“脳”の世代…
子供に電極チップを埋めて教育したり、異能を意図的に作り出したり、遺伝子から子供を設計したり、特殊英才教育を行ったりというような、今の激化した電子化競争に飲まれることなく、比較的穏やかに育った世代。
教材も今のようにall電子書籍ではなく、神の教科書もあったし紙やシャーペンも使っていた。成績評価は、普段の態度より1回のテストの成績重視。
今よりアナログである為、特定の人からは、最新技術に触れた事のない役立たずの世代というニュアンスを込めて、蔑まれて呼ばれることが多い。現代では差別用語。
ディザスター以降、子供の“脳”は親や大人が正しく的確に作るべきという方針を政府が定め、教育改革やスケジュールアプリの配布により、子への締め付けは更に強化された。
透過体質…
事故防止の為、普通都民IDを身に着けていれば、危険区域や関係者以外立入禁止の場所は防護装置が作動して先に行けないが、なぜかそれが全く反応しない体質のこと。一般には知られていないため、透過体質で危険な場所に入り込んで行方不明になった人の話は都市伝説として知られている。沙羅がおそらく該当する。
銀座…
闇市に属する小グループの一つ。
燕、真砂、鷲羽の三兄弟が作った。
「飛翔グループ」の財源を元にしているが、財閥の上部(父親)に反発して作ったため、直接的な連携はしていない。
情報統制機関…
主に帝都内を管轄として、電脳世界に関わる情報統制や検閲、治安維持などを行う行政機関。
Governmental Information Control Agencyを略しGICA(ジーカ)と呼ばれる。
“情機”とも略して呼ばれる事がある。
情機は、電警と同じような警察組織である電磁機構と方を並べる立場であるが、それより更に重要な機能として、帝都のテクノロジー全般を管理・統制する権限を持っている。
都民の情報を保護し、都民の生活向上に利用すること、他地域との政治交渉に必要な情報収集・掲示等を目的にしている。
電力供給局との連携の元、都民のライフラインの管理や情報系統(ネット・街の大型モニターや市営地下鉄の運営プログラム、各建物のセキュリティシステム等)の治安維持も行っている。
どこの省庁にも所属せず、帝都における独自内閣のような存在である。
情機の重役には、宗教団体や財界のトップなどが名を連ねている。
ここに入る閣僚を育てる為の学校として、情報統制校と呼ばれる専門の高等学校がある。
優秀者を集め、上質な教育を施している代わりに、生徒に与える情報を制限し、洗脳教育に近い事も行われているらしい。
電磁機構…
略して電構(でんこう)と呼ばれる事がある。
弍本国の組織ではあるが、帝都内の電気・情報系統の整備、及び警備を担当する、実質的な帝都の独立組織。
暴走した異能者やクラッシャーの銃殺権を持ち、過去にも数人銃殺しているが、そのことは公にされていない。
disaster(ディザスター)…
当時、ディザスター社が開発し流行していたVR没入型RPGの「disasiter」というゲームが、長時間プレイすることで子供の脳に異変を引き起こし、腫瘍や異能・人格障害を引き起こす事例が勃発。制作会社は責任逃れをして表の世界から姿を消した。
マスコミが書き立てたせいですべてのゲームに害があるかのような風潮になり、親が子の端末を強制的にシャットダウンできるアプリも流行。これがきっかけで、親が子のスケジュールを作ったり管理・監視したりというアプリができたという。反発した子が親に傷害を負わせる事件も副産物として発生した。
都民ID…
帝都の住民であることを証明するモノ。
カード式で発行してもらえるが、最近は自身の携帯端末に登録し持ち歩く人が多い。
花部は桃、鳥部は縹、風部は若草、月部は黄というように、住む区域によって色が異なる。
なお、帝都以外のIDに関しては、都民ではなく国民向けのIDとなるが、普及率はそこまで高くない。
ブラックID…
都民IDを捨てた者が闇市で使えるID。
無論政府の正規のものではないが、これがあれば闇市での医療手当など、街中でIDを掲示できない場合のサービスを受けられる。ヤバい事を犯している人のための保険制度のようなもの。黒地に銀色字。
シェルター…
正式名称は『電磁犯罪人収容シェルター』。通称“捨て駒”。
クラッシャーをはじめ、体質面で社会の電気・情報系統に多大な損害を引き起こす可能性のある人を“保護”している。
世間の認識上もそこでの扱いも犯罪者だが、実際何もしていないのに体質を持っているだけで“狩ら”れ、そこに入れられている市民が多い。しかし政府はそれらの事実(=異能暴走車やクラッシャーの人間をモノ同然に扱っていること)をひた隠しにしており、その人権面、倫理面での問題に気付いている市民はほとんどいない。
危険因子を収容しているシェルターなので、人里離れた自然保護区にあるが、それでもそこに近い巡区の人々には嫌がられるため、数年ごとに自然保護区を転々としており、そのぞんざいさやリスクも市民には批判されている。
双六の駒のように移動する事から“捨て駒”と呼ばれる。
情制校…
月区の特殊学区にいくつかの情制校は集まっている。「情報統制機関設立校」が正式名称である。
国の機関が設置しているため、国立。小学校も、中高一貫校も、もしくは小学校~高校まで一貫の所もある。
他の学校に比べて格段に優れた情報教育を受けられる、いわゆるエリートの通う学校。卒業後、世界の大学への編入や若年での大手企業への就職が約束されるため、親は子供をここへ入れたがる。
受験倍率は100倍以上。
宮内総合学園…
電磁波研究、電磁波による脳への影響と腫瘍の研究に特化した私立学園。
学園なので幼稚部から大学まであり、主に医学系のことを学ぶ。メインは附属の大学病院で、いくつもの難しい手術を成功させてきた脳外科の存在は有名。大規模な専門病院なので、数千人以上が入院している。
影では政府に協力し、“捨て駒”のシェルター維持に協力する一方、研究のための「実験台」としてシェルターの人員を使っている。
代々霧原家が運営してきており、霧原いづみは現理事長の孫である。
孫でありながら腫瘍持ちで、異能の制御率が高かったため、入院という名目でデータ採取に使われていた。
闇市…
ネオシティ時代の闇場とはまた別のコミュニティであり、闇場よりは一定の信念や規律の下に存在している。
盲目的、一方的に進められる情報社会の流れに対抗するべく集まった人々の領域を指す。個人で活動する者、グループで活動する者がおり、帝都中に潜伏するが、住宅地や保護区に近く政府の目を逃れやすい、鳥部と巡区の境に住んでいる者が多い。
主に政府に迫害された芸術家やクリエイター、デザイナーが多く、燕の傘下に入って個人的に協力している人も多くいる。外見上はアトリエやカフェとしてアジトを提供。
【敵方】
クラフト社…
“disaster”後倒産し、解散したと言われる会社。
今でも名前を変えて活動しており、ポートシティの提携先でもある。
ゲーム開発において、確かで高度なシミュレーション技術を実現している事がウリだが、夢と現実の区別がつかなくなる大人子供を量産している、という批判もあり、賛否両論。
ディザスター社であった頃から明がプロジェクトに関わっているが、本人は開発内容にはあまり興味がない。焔さえ“こっちの世界”(架空世界)に来てくれたらそれでいいと思っている。
GICA官僚…
「情報を集めることで国民の役に立ちたい」は建前で、本当は国民の動向を監視し、自分たちの都合のいいように国を動かしたいだけだった。帝都=帝園であり、国民は箱庭の中で、あたかも自分の意思を持つかのように踊っているだけだ、という考えを持つ。初戦は人間は運命に躍らされるだけ、という諦めの境地。予測ができてしまう未来なんて面白くない、と思っている。イレギュラーとしての焔達の存在を楽しんでさえいた。
デジタルですべてを管理できると思う節がある為、アナログな攻撃には弱い。
*中央枢軸区(ちゅうおうすうじくく)
通称枢軸区。
中央区・枢軸区・中枢区など、様々な略し方がある。
帝都の中央部にあり、最も中央に近いGICA本部に関しては、原則、一定階級以上の役人・要人以外は立ち入り禁止。
首相官邸、国会、官公庁等もあり、それらの近辺はセキュリティが厳重。
要所の警備は厳重なものの、全体的には金融機関や大企業が多く集まるオフィス街になっており、一般人の往来も盛ん。
トラムや電車の各路線も、この枢軸区にある帝都駅に集中する。
帝都としては治安維持の為に区内からスラム地区を廃したいようだが、元は闇場が枢軸区~花部にかけて蔓延っていたのもあり、今でも要人の歓待や下働きなどの職を求めてこの辺のスラム地区を根城にする者が多い。
STARSとの衝突が絶えない地域でもある。
*花部(かぶ)
イメージコンセプトは“華やぐスマートシティ”。
中央区の南西に位置する区域。小学校・中等学校が集められ、住宅街にも近いため通学に便利であり、家族層の需要が最も高い街。
場所によっては、落ち着いた高級住宅街も存在する。
渋山などのファッションエリアの他、カフェや大学もあり、自然豊かなイメージの街で観光客も多い。その一方で病院等の施設も揃っており、生活に必要なものはほぼすべて手に入る。
枢軸区へのアクセスも良く、住もうと思えばここから出なくても不自由なく住めるため、ここ自体が一つの独立した都市のようにもなっている。
*鳥部(ちょうぶ)
イメージコンセプトは“木漏れ日溢れるアートシティ”。
中央区の北西に位置する区域。レトロな雰囲気を残した喫茶店やコンサートホールなど、芸術面で凝った施設が多く見られる街。闇市と呼ばれるアーティスト集団が、地下に潜って検閲を避けながら芸術活動を行っている。
飲食店が多く、犯罪の発生率が比較的少ない地区だと言われている。
動物園や自然公園・川があるおかげで、花部同様、特別区に近い郊外の方は自然豊か。
閑静な住宅街がある一方で、帝都ドームや遊園地などもあり、花部と同等に人気エリア。
燕達は、ここの高級住宅に住んでいる。
*風部(ふうぶ)
イメージコンセプトは“水に親しむカルチャーシティ”。
中央区の北東に位置する区域。シンボルマークとして、ステム者のステムツリーがあるのが大きな目印。
鳥部から流れている川の支流が区内を走っており、その川の近くには観光地として有名な寺や遊園地、博物館などがある。
花部や鳥部には大学や遊戯施設が多い一方で、風部は住宅街として静かで落ち着いているイメージ。
中枢区や、中枢区外にある官公庁に勤める公務員向けに寮が用意されている。
また、オフィス街も立ち並んでおり、大手企業やそれに付随する研究所などもある。
その影響もあり、局所的に飲み屋を開店するスラム地区が存在している。
*月部(げつぶ)
イメージコンセプトは“月下に冴えるベイシティ”。
中央区の南東に位置する区域。四つの地域の中で唯一、帝都湾に向かって広い面積が接している区である。
臨海公園や遊園地、水族館など、子連れで遊べる場所も多く、休日はバーチャル・リアル共に出かける人で賑わう。
モノレールも走っていて、南部の沿岸はかなりの高級住宅街となっており、最南端には帝都唯一の空港が存在する。
夜にも沿岸部のビルや空港・遊園地はライトアップされており、デートスポットとしても有名。
テレビ局など報道関連の施設や、情報統制機関が設立した「情制校」のある特殊学区があり、政府の色も濃い場所になっている。
また、宮内総合学園という私立学園と、その附属である宮内総合病院が有名。これらも、脳腫瘍の治療施設として政府との癒着が強いと言われている。
*スラム地区/ダウンタウン
円周状の帝都の中で、各部(花部・鳥部・風部・月部)に点在する区域。
現実世界ではスラム地区と呼ばれ、そこに重なるポートシティではダウンタウンという名称になっている。
辺縁部の集落や都外などから、出稼ぎの為に都市部に移住してきた都民が多い為、そのような人達が身を寄せ合って局所的に帝都内部に展開している場所が「スラム地区」と呼ばれている印象。
場所によっては比較的綺麗で落ち着いた区画もあるため、帝都の忙しさに疲れた人間の穴場として人気を博している事もあるが、大部分において洗練された帝都の内部とは生活状態が雲泥の差であり、衛生水準や住環境なども劣悪。
一応は帝都内に含まれているものの、その世界は全く違う。
ライフラインの整備は後回しにされがちであり、停電や断水もしょっちゅう起こる。
建物や家財類は使い古しの物を押しつけられる事が多いため、見た目はボロボロの事が多い。
帝都での生活を追われた人間・生活に適応出来なかった人間も逃げてくる為、多くの住民は生粋の都民からは脱落者として差別意識を向けられており、治安もあまり良くはない。
まともな価値観を持って、昼の世界で生きられない人間の為のコミュニティを作っている者もいるが、単なるゴロツキや薬中毒の人間や、黒社会と呼ばれるマフィアが占拠していた時代もある。
良くも悪くも清濁混ざり合った地域と言える。
紫蘇はここの出身で、花部の学校に通っていた。
*特別保護区
略して特別区と呼ばれる事が多い。
自然や文化財が多く残されているため、それらを保護するという名目で設立された区域。
中央区に近い側は中規模の店や住宅街があるが、外へ向かって行けば行くほど山地や森、川が広がる。いわゆる都市開発されていない田舎。
*巡区…
帝都の周りにある、特別区と帝都の境の円状の地域。主にベッドタウンとなっている。
【用語】
腫瘍…
帝都では、ハイテク技術の弊害として、数十年単位で電磁波を浴び続ける事により脳腫瘍が発生する事がある。
悪性のものは兆候なく破裂して人を死に至らしめる。手術をすれば取り除く事も可能だが、一度腫瘍による症状が現れた後では、助かるかどうかは五分五分。
帝都では、それまで身体に対する電磁波の影響を重視していなかった為、これに対策を求める声と、むしろ肉体の脆さに頼らず、更に技術革新を起こして人間の電脳化を推進するよう求める声、両方が存在する。
腫瘍の患者は中高年以降に多いが、近年、若年層も見つかっている。
ただし、若年層の腫瘍は悪性ではなく、脳の力を刺激して本人を異能者たらしめる事例が多い為、若年層に現れ始めた腫瘍は、電磁波とはまた別の原因によるものではないかという研究結果もある。
なお、腫瘍手術の専門家としては、宮内総合病院が有名。
異能/異能者
ある日突然、帝都都民が持つようになった特殊能力の事。
誰に発現するか、いつ発現するかなどは全くのランダムで、先天性の物もあれば後天性の物もある。
原因のうち一つは粒砂による影響、もう一つは脳腫瘍による影響と考えられている。
特色として、若者や青少年に発現する事が多い。
その種類は、電撃や風力など自然界の力を操るもの、物を触れずに動かすなど超能力的な物、傷を治す治癒系の物、能力を増幅させる物など、多岐に渡る。
ヨアは生まれつきこの異能を左目に持っており、その目を使えばグラスや専用機器を通さずに、電脳由来の物を視認する事ができる。
また、異能者ではないが、その前触れとして、弍本人には本来ありえないような髪色や目の色を持った子供が、帝都では頻繁に生まれるようになったと言われている。
脳力者
異能者の中に含まれる存在。
異能者の中でも、粒砂に由来する能力を持つ者ではなく、脳腫瘍に由来する力を発揮する者を指す。
こちらも原理は不明だが、脳内に発生した特殊な腫瘍の存在によって脳の一部分が刺激され、脳波を力に変える事で超常的な能力を出せるようになっているのだと思われる。
チームマカロンの中では、これを自覚的に使っているのは団のメンバー6人のみ。磁波誘導、サイコキネシス、テレパシーなどがある。
偶発的に、もしくは感情面に左右されて発動することも多く、コントロールは難しい。クラッシャーも異能者に含まれる。
クラッシャー…
触れた電気製品を壊してしまったり、中身のデータを改変してしまう体質のこと。いくつ防御壁や特殊保護フィルムがあっても関係なしにデータを破壊する可能性があるので、政府に目を付けられている。
無“脳”の世代…
子供に電極チップを埋めて教育したり、異能を意図的に作り出したり、遺伝子から子供を設計したり、特殊英才教育を行ったりというような、今の激化した電子化競争に飲まれることなく、比較的穏やかに育った世代。
教材も今のようにall電子書籍ではなく、神の教科書もあったし紙やシャーペンも使っていた。成績評価は、普段の態度より1回のテストの成績重視。
今よりアナログである為、特定の人からは、最新技術に触れた事のない役立たずの世代というニュアンスを込めて、蔑まれて呼ばれることが多い。現代では差別用語。
ディザスター以降、子供の“脳”は親や大人が正しく的確に作るべきという方針を政府が定め、教育改革やスケジュールアプリの配布により、子への締め付けは更に強化された。
透過体質…
事故防止の為、普通都民IDを身に着けていれば、危険区域や関係者以外立入禁止の場所は防護装置が作動して先に行けないが、なぜかそれが全く反応しない体質のこと。一般には知られていないため、透過体質で危険な場所に入り込んで行方不明になった人の話は都市伝説として知られている。沙羅がおそらく該当する。
銀座…
闇市に属する小グループの一つ。
燕、真砂、鷲羽の三兄弟が作った。
「飛翔グループ」の財源を元にしているが、財閥の上部(父親)に反発して作ったため、直接的な連携はしていない。
情報統制機関…
主に帝都内を管轄として、電脳世界に関わる情報統制や検閲、治安維持などを行う行政機関。
Governmental Information Control Agencyを略しGICA(ジーカ)と呼ばれる。
“情機”とも略して呼ばれる事がある。
情機は、電警と同じような警察組織である電磁機構と方を並べる立場であるが、それより更に重要な機能として、帝都のテクノロジー全般を管理・統制する権限を持っている。
都民の情報を保護し、都民の生活向上に利用すること、他地域との政治交渉に必要な情報収集・掲示等を目的にしている。
電力供給局との連携の元、都民のライフラインの管理や情報系統(ネット・街の大型モニターや市営地下鉄の運営プログラム、各建物のセキュリティシステム等)の治安維持も行っている。
どこの省庁にも所属せず、帝都における独自内閣のような存在である。
情機の重役には、宗教団体や財界のトップなどが名を連ねている。
ここに入る閣僚を育てる為の学校として、情報統制校と呼ばれる専門の高等学校がある。
優秀者を集め、上質な教育を施している代わりに、生徒に与える情報を制限し、洗脳教育に近い事も行われているらしい。
電磁機構…
略して電構(でんこう)と呼ばれる事がある。
弍本国の組織ではあるが、帝都内の電気・情報系統の整備、及び警備を担当する、実質的な帝都の独立組織。
暴走した異能者やクラッシャーの銃殺権を持ち、過去にも数人銃殺しているが、そのことは公にされていない。
disaster(ディザスター)…
当時、ディザスター社が開発し流行していたVR没入型RPGの「disasiter」というゲームが、長時間プレイすることで子供の脳に異変を引き起こし、腫瘍や異能・人格障害を引き起こす事例が勃発。制作会社は責任逃れをして表の世界から姿を消した。
マスコミが書き立てたせいですべてのゲームに害があるかのような風潮になり、親が子の端末を強制的にシャットダウンできるアプリも流行。これがきっかけで、親が子のスケジュールを作ったり管理・監視したりというアプリができたという。反発した子が親に傷害を負わせる事件も副産物として発生した。
都民ID…
帝都の住民であることを証明するモノ。
カード式で発行してもらえるが、最近は自身の携帯端末に登録し持ち歩く人が多い。
花部は桃、鳥部は縹、風部は若草、月部は黄というように、住む区域によって色が異なる。
なお、帝都以外のIDに関しては、都民ではなく国民向けのIDとなるが、普及率はそこまで高くない。
ブラックID…
都民IDを捨てた者が闇市で使えるID。
無論政府の正規のものではないが、これがあれば闇市での医療手当など、街中でIDを掲示できない場合のサービスを受けられる。ヤバい事を犯している人のための保険制度のようなもの。黒地に銀色字。
シェルター…
正式名称は『電磁犯罪人収容シェルター』。通称“捨て駒”。
クラッシャーをはじめ、体質面で社会の電気・情報系統に多大な損害を引き起こす可能性のある人を“保護”している。
世間の認識上もそこでの扱いも犯罪者だが、実際何もしていないのに体質を持っているだけで“狩ら”れ、そこに入れられている市民が多い。しかし政府はそれらの事実(=異能暴走車やクラッシャーの人間をモノ同然に扱っていること)をひた隠しにしており、その人権面、倫理面での問題に気付いている市民はほとんどいない。
危険因子を収容しているシェルターなので、人里離れた自然保護区にあるが、それでもそこに近い巡区の人々には嫌がられるため、数年ごとに自然保護区を転々としており、そのぞんざいさやリスクも市民には批判されている。
双六の駒のように移動する事から“捨て駒”と呼ばれる。
情制校…
月区の特殊学区にいくつかの情制校は集まっている。「情報統制機関設立校」が正式名称である。
国の機関が設置しているため、国立。小学校も、中高一貫校も、もしくは小学校~高校まで一貫の所もある。
他の学校に比べて格段に優れた情報教育を受けられる、いわゆるエリートの通う学校。卒業後、世界の大学への編入や若年での大手企業への就職が約束されるため、親は子供をここへ入れたがる。
受験倍率は100倍以上。
宮内総合学園…
電磁波研究、電磁波による脳への影響と腫瘍の研究に特化した私立学園。
学園なので幼稚部から大学まであり、主に医学系のことを学ぶ。メインは附属の大学病院で、いくつもの難しい手術を成功させてきた脳外科の存在は有名。大規模な専門病院なので、数千人以上が入院している。
影では政府に協力し、“捨て駒”のシェルター維持に協力する一方、研究のための「実験台」としてシェルターの人員を使っている。
代々霧原家が運営してきており、霧原いづみは現理事長の孫である。
孫でありながら腫瘍持ちで、異能の制御率が高かったため、入院という名目でデータ採取に使われていた。
闇市…
ネオシティ時代の闇場とはまた別のコミュニティであり、闇場よりは一定の信念や規律の下に存在している。
盲目的、一方的に進められる情報社会の流れに対抗するべく集まった人々の領域を指す。個人で活動する者、グループで活動する者がおり、帝都中に潜伏するが、住宅地や保護区に近く政府の目を逃れやすい、鳥部と巡区の境に住んでいる者が多い。
主に政府に迫害された芸術家やクリエイター、デザイナーが多く、燕の傘下に入って個人的に協力している人も多くいる。外見上はアトリエやカフェとしてアジトを提供。
【敵方】
クラフト社…
“disaster”後倒産し、解散したと言われる会社。
今でも名前を変えて活動しており、ポートシティの提携先でもある。
ゲーム開発において、確かで高度なシミュレーション技術を実現している事がウリだが、夢と現実の区別がつかなくなる大人子供を量産している、という批判もあり、賛否両論。
ディザスター社であった頃から明がプロジェクトに関わっているが、本人は開発内容にはあまり興味がない。焔さえ“こっちの世界”(架空世界)に来てくれたらそれでいいと思っている。
GICA官僚…
「情報を集めることで国民の役に立ちたい」は建前で、本当は国民の動向を監視し、自分たちの都合のいいように国を動かしたいだけだった。帝都=帝園であり、国民は箱庭の中で、あたかも自分の意思を持つかのように踊っているだけだ、という考えを持つ。初戦は人間は運命に躍らされるだけ、という諦めの境地。予測ができてしまう未来なんて面白くない、と思っている。イレギュラーとしての焔達の存在を楽しんでさえいた。
デジタルですべてを管理できると思う節がある為、アナログな攻撃には弱い。
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