其の二
夢小説名前変更
夢小説名前変更この小説は夢小説です。
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主人公の名前を入力してください。
この小説では
・偶然にも下の名前が真名な主人公です。
・名前を名乗ると神隠しに遭う可能性大です。
審神者ネームは円[まどか](変換なし)
未入力の場合は
名前:五来 日和[ごく ひより]
真名:日和
になります。
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「ごちそうさまでしたー。あー食べた食べた」
そう言って私が手を合わせると、他のみんなもつられて真似をする。
おじいちゃん、ごちそうさまは食べ終わってからで大丈夫だよ。
そして喉も乾いたので軽くお茶を飲む。
なかなかボリューミーで美味しかった。
厚くん足りなかったんだね、見た目通り元気でよく食べる子だね。
薬研くんも遠慮せずに足りないって言ってくれていいんだよ?
意外にも一期さん、もうなくなってしまったみたいな顔するね。
兄弟でよく食べるみたいだね、君らは次から2個分注文しようか。
兼さんや加州くんも足りなさそうだね、君らももう1個ずつくらい食べる?
え?端っこの黄色いやつがご飯にあっておいしかった?
あれとご飯だけもっとよこせ?
え、何兼さんたくあん好きなの?
最年少の癖に好みが渋いな、絶対唐揚げもっとよこせって言うと思ったよ。
加州くんもこれくらい図々しく言っていいからね。
たくあんのチョイスは微妙だけど。
兼さんの好みが意外に渋いということが分かったところで。
一番端っこでゆっくりと食べている三日月さんは、まだしばらく食べさせてあげたいんだけど。
私はやけに静かなみったださんの傍へと行ってみる。
さっきまでは他のみんなの様子を見ながらにこにこしていたのに、真剣にご飯と向き合っているようだった。
それほどまでにご飯を食べれたことが嬉しかったのだろうか。
「みったださん大丈夫?ひょっとして苦手なものでも入ってた?」
「あ、いや。そんなことはないんだ。ちょっと、前の審神者の事思い出してて」
「燭台切は前の審神者のご飯を作っていたからなあ」
「うん。……僕が作ったご飯、ひょっとして美味しくなかったのかなって思って」
まさかの料理できる系男士でしたか。
あれだね、もこ〇ち系のイケメンなんだね、みったださん。
ならこれから手伝ってもらうことも多いかもしれないなあ。
ここにいる人たちだけで既に15人前くらいは食べそうな勢いあるからね。
残りの刀たちが顕現したら、倍じゃ済まなさそうだな。
「ご飯を食べてるとき、彼女は笑ったことも、おいしいって言ってもらえたこともなかったから……」
そう寂しそうにつぶやいた彼は、すっかり空になってしまったお弁当箱を見つめていた。
やばい、料理できる系男士とか言ってる場合じゃなかった。
けど、前の審神者は間違いなくうまい料理を食べていただろう。
でなければ、こうして注文するという手もあるのにわざわざ作らせる必要がないよね。
くそううらやましい、私も環境さえ整っていれば今頃一緒にご飯作っておいしく食べてただろうに。
「今度キッチン……厨、だっけ。設備整ったら作ってよ。食べてみたい」
「え……でも、おいしくないと思うし……」
「絶対美味しいと思うんですよね。というか、私も手伝うから絶対に美味しくする」
「……主は、お料理できるの?」
「まあ人並みに?ばっちゃん特性の秘伝だれかければ、どんな料理もおいしくなるからさ」
加州くんのお料理っていうおつけの言い方に。
めっちゃ可愛いなその言い方、なんだ天使か?
と思うと同時に、みったださんが慌てた様子で首を振った。
「いや、主に料理なんてさせられないよ。僕が美味しくなるよう頑張って作るから……」
「働かざる者食うべからーず!量も多いし一人じゃ無理!なので私も作ります。何より、自分で作れば自分の食べたいものにできるという最大のメリットがあるので、むしろやらせてくださいというべきか」
ばっちゃんのおかげで学校にお弁当持ってくくらいに料理はできる。
むしろうまいと友達から好評だった私の腕。
とくとご覧あれ、と冗談交じりでポーズを決めてみる。
彼は驚いた顔をしていたが、次第に嬉しそうな顔になり。
ありがとう、主と優しい声で言った。
その反面私は、みったださんのご飯が食べてみたくて、お腹いっぱいだったはずの胃に別腹が突如出現した感覚がしていた。
いけない、デザートが欲しくなってしまった。
と、ここで三日月さんがご飯を食べ終わったようなので。
みんなで合わせてごちそうさまをする。
みんな綺麗に食べてくれてる、主関心しましたよ。
どうやら三日月さんはあれくらいの量で満足だったようだ。
極端に食べる量が少ないわけでもないし、一般的なおじいちゃんと似たところがあるな。
ん?うちのじっちゃん?私の3倍は食べてたよ。
『ご飯も食べ終えたところで、話をしたいんだけどいいかな?』
「おはよう雲さん、びっくりしたわ。急に現れるのやめようよ」
『おはよう、って言っても既にお昼の時間だけどね。驚いたという割には結構冷静じゃないか、関心関心』
急に目の前に現れた通信のディスプレイ。
もう目と鼻の先らへんに出てきたもんだからびっくりしたよ。
心臓止まるかと思ったわ本当。
ここで雲さんが昨日の動きについて全体的に評価してくれる。
昨日雲さんたちがいなくなってからの報告は、既に刀剣男士たちから受けたとのことで。
まあ、刀剣男士と既にこんなに仲良くなったうえに、浄化も予想していた何倍も速く進んでるからすごい、っていう何故かべた褒めの内容だったけど。
褒められるのは嫌いじゃない、むしろもっとこい。
ちなみに執務室をぶち壊したのはさすがにお咎めがあった。
ごめんて、もうする必要ないからしないって。
『さて、ここからが本題だけど。心の準備はいいかい?』
「え、上げて落とすとかやめてくださいよ。せめてお手柔らかに」
「いえ、むしろさらに上げるというかなんというか……」
ん?どういうこと?
と思ったのも束の間、雲さんが言い出したのは昨日の箱の事だった。
でた、あの怪我した奴。
ちなみに手の甲の傷は残っている、痛みは全くない。
と、ここで雲さんの口から出た言葉は。
『あれ、下手したら死んでたみたいなんだよね。解除すると』
「………………へ」
「あなや」
「……は、はああああ!?」