番外編
非道な考えかもしれないが、才能が無くとも女には身体がある。
身体を売って稼げる、或いは呪術師ならば胎となれる。
男が売れる物はそう多くは無い、臓物か、或いは命か。
というような内容の話をクドクドと長ったらしく話された落ちに、お見合いしない?と言われて拳を唸らさなかった私は偉い。偉いったら偉い。
お、お見合いっていうのは…あの、男女と両親などが密室でやり取りを交わし、あとはお若い二人でごゆっくり…うふふ…なんて言われて二人っきりにされて、されて………(平凡処女なので悲しいことにこの続きが想像出来ないのであった。)
私、傷物にされちゃう!!!(しかし飛躍した答えだけは導き出したのであった。)
「七海くん!七海くん!!」
「ちょっと待って下さい今着替え中で、ドアノブをガチャガチャするな!!」
「ハジメテって痛いの!?」
「何の話ですか!?」
突撃、隣の七海くん!
嘘です、七海くんは隣どころか寮が違う。しかし、困った時はとりあえず七海くんに聞くのが良いと六法全書にも記載されている。教えて、物知り博士七海くん!
ガチャガチャと焦る気持ちを表すようにドアノブを揺すっていれば、中からバッと扉が開いたため身体が前のめりになった。
七海くんとぶつかる!と思ったら、横に避けられて私は床に転がった。
「そこは受け止めるべきでは無いかしら」
「嫌です」
女子とのドッキリハプニング!!を、普通に嫌そうにされた。
悲しいので部屋からスススッ…と退出し、灰原くんの部屋の前に行って開けてコールをした。
聞いてよ灰原くん、七海くんったら私の身体を拒んだのよ!(正しいけれど正しくない表現)
「灰原くん灰原くん灰原くん!!」
「えっ、えっ!?ちょっと待って!今着替えしてて!」
「お前もか、仲良しさんめ」
何だよ二人揃って私を仲間外れにして、私も仲間に入れなさい。あ、ここで着替えはじめれば……いやしかし、流石にそれは…。私にだって最低限の慎みくらいはある。
後ろからやって来た七海くんが部屋の向こうに「焦らず着替えて下さい」と声を掛ける、その思いやりを先程の私へも使ってくれませんか?普通に膝打ったのだけれども。
「で、七海くん。処女ってハジメテの時…」
「私に聞くな」
「でもこのままじゃ私に出来る接待なんて、麻雀くらいしか…!」
「何の話ですか」
「でも引き運が良いせいで…ロン、立直一発北チャンタ……8000…」
「一体何の流れを想定しているんですか?」
ガチャッとドアが開き、お待たせ!とやや髪が整ってない灰原くんが現れた。
私は必死に二人に事のあらましを伝えた。
「だから、このままじゃ私…良い年した男にロー●ンメイデンみたいな服着せられてあんなことやこんなことを…!」
「そんな‥!あんなことやこんなことだなんて!!」
「何されるって言うんですか」
「色んな可愛いポーズで写真をバンバン撮られたり…!」
「健全ですね」
「僕達にも見せてね」
ああ悲しいかな、どうして伝わらないのか…あの、シワシワする安物ロリータを着せられる悲しさを…。アリスアンドザパイレーツを持って来い!!猫脚靴を用意しなさい!!私を秘密のアリスにさせなさい!!(アリパイは可愛いロリータブランドです)
「二人は良いの!?私がやっすい煮物みたいな色したロリータ服着せられても!」
「見合い相手の要求の癖が強すぎる」
「よく分からないけど可哀想…」
女にとっての屈辱とはこのことだ!
お見合い…きっと、綺麗な着物かドレスを着せて貰って、お化粧して髪を纏めて…なんて夢を見ていた時期が私にもありました。
しかし残念なことに、相手からの要求の癖が…癖というか、拷問?新手のいじめ?そうやって惨めな女を嘲笑うつもりなの?悲しくて涙が出た。
「うぅ……嫌よ私、お見合いするならせめて寿司を…お寿司を食べさせて…串焼き屋は嫌なの……ああ、ロリータ服着ながら接待麻雀なんて……」
「泣かないで?昼はお寿司行く?カッパで良い?」
「あとシモキタで服見て、ヴィレッジ・ヴァンガードを冷やかしてついでに…」
「欲が深い、と言うか私達に言わずに五条さんに言えば良いじゃないですか」
あ、それもそうか。
流石物知り博士、困った時にはやはり七海くんだ。持つべきものは友達と最強の兄。よし、問題は解決したわね。
「サラダ軍艦!ネギトロ!コーン!」
「全部軍艦じゃないですか」
「元気になって良かった!」
このあとめちゃくちゃ回る寿司食べた。
あと、兄に言ったらお見合い話は二度と来なくなった。
身体を売って稼げる、或いは呪術師ならば胎となれる。
男が売れる物はそう多くは無い、臓物か、或いは命か。
というような内容の話をクドクドと長ったらしく話された落ちに、お見合いしない?と言われて拳を唸らさなかった私は偉い。偉いったら偉い。
お、お見合いっていうのは…あの、男女と両親などが密室でやり取りを交わし、あとはお若い二人でごゆっくり…うふふ…なんて言われて二人っきりにされて、されて………(平凡処女なので悲しいことにこの続きが想像出来ないのであった。)
私、傷物にされちゃう!!!(しかし飛躍した答えだけは導き出したのであった。)
「七海くん!七海くん!!」
「ちょっと待って下さい今着替え中で、ドアノブをガチャガチャするな!!」
「ハジメテって痛いの!?」
「何の話ですか!?」
突撃、隣の七海くん!
嘘です、七海くんは隣どころか寮が違う。しかし、困った時はとりあえず七海くんに聞くのが良いと六法全書にも記載されている。教えて、物知り博士七海くん!
ガチャガチャと焦る気持ちを表すようにドアノブを揺すっていれば、中からバッと扉が開いたため身体が前のめりになった。
七海くんとぶつかる!と思ったら、横に避けられて私は床に転がった。
「そこは受け止めるべきでは無いかしら」
「嫌です」
女子とのドッキリハプニング!!を、普通に嫌そうにされた。
悲しいので部屋からスススッ…と退出し、灰原くんの部屋の前に行って開けてコールをした。
聞いてよ灰原くん、七海くんったら私の身体を拒んだのよ!(正しいけれど正しくない表現)
「灰原くん灰原くん灰原くん!!」
「えっ、えっ!?ちょっと待って!今着替えしてて!」
「お前もか、仲良しさんめ」
何だよ二人揃って私を仲間外れにして、私も仲間に入れなさい。あ、ここで着替えはじめれば……いやしかし、流石にそれは…。私にだって最低限の慎みくらいはある。
後ろからやって来た七海くんが部屋の向こうに「焦らず着替えて下さい」と声を掛ける、その思いやりを先程の私へも使ってくれませんか?普通に膝打ったのだけれども。
「で、七海くん。処女ってハジメテの時…」
「私に聞くな」
「でもこのままじゃ私に出来る接待なんて、麻雀くらいしか…!」
「何の話ですか」
「でも引き運が良いせいで…ロン、立直一発北チャンタ……8000…」
「一体何の流れを想定しているんですか?」
ガチャッとドアが開き、お待たせ!とやや髪が整ってない灰原くんが現れた。
私は必死に二人に事のあらましを伝えた。
「だから、このままじゃ私…良い年した男にロー●ンメイデンみたいな服着せられてあんなことやこんなことを…!」
「そんな‥!あんなことやこんなことだなんて!!」
「何されるって言うんですか」
「色んな可愛いポーズで写真をバンバン撮られたり…!」
「健全ですね」
「僕達にも見せてね」
ああ悲しいかな、どうして伝わらないのか…あの、シワシワする安物ロリータを着せられる悲しさを…。アリスアンドザパイレーツを持って来い!!猫脚靴を用意しなさい!!私を秘密のアリスにさせなさい!!(アリパイは可愛いロリータブランドです)
「二人は良いの!?私がやっすい煮物みたいな色したロリータ服着せられても!」
「見合い相手の要求の癖が強すぎる」
「よく分からないけど可哀想…」
女にとっての屈辱とはこのことだ!
お見合い…きっと、綺麗な着物かドレスを着せて貰って、お化粧して髪を纏めて…なんて夢を見ていた時期が私にもありました。
しかし残念なことに、相手からの要求の癖が…癖というか、拷問?新手のいじめ?そうやって惨めな女を嘲笑うつもりなの?悲しくて涙が出た。
「うぅ……嫌よ私、お見合いするならせめて寿司を…お寿司を食べさせて…串焼き屋は嫌なの……ああ、ロリータ服着ながら接待麻雀なんて……」
「泣かないで?昼はお寿司行く?カッパで良い?」
「あとシモキタで服見て、ヴィレッジ・ヴァンガードを冷やかしてついでに…」
「欲が深い、と言うか私達に言わずに五条さんに言えば良いじゃないですか」
あ、それもそうか。
流石物知り博士、困った時にはやはり七海くんだ。持つべきものは友達と最強の兄。よし、問題は解決したわね。
「サラダ軍艦!ネギトロ!コーン!」
「全部軍艦じゃないですか」
「元気になって良かった!」
このあとめちゃくちゃ回る寿司食べた。
あと、兄に言ったらお見合い話は二度と来なくなった。