番外編
男の乳にばかり反応を示している私ですが、普通に女の人の乳にも興奮はします。
例えば先輩かつ一応親戚…になるのか?まあ、そんな感じの関係である真希さんとか。
あとはそう、一回だけ任務をご一緒させて頂いた冥々さんとか。
でも、ぶっちゃけ女の人相手だと上手くはしゃげなかったりする。照れちゃうので。
美人にデカいもんがついてりゃそりゃ照れるだろ。
何せ私は五条先生曰く「クソ童貞根性が染み付いた女子高生」なので。
いやでも童貞というよりは…何だろうかこの気持ちは…例えるならば、親戚のお姉さんがセクシーな格好してて目の遣り場に困る少年のような…。
つまり、私はマセたクソガキ!?さ、最悪じゃないか…泣きたくなってきた。
というようなことを、所要で京都校へやって来た時に思った次第である。
それというのも、京都校で出迎えをしてくれた真希さんの双子の妹…真衣さんがハチャメチャド美人だったからだ。
彼女は高身長かつスレンダーで、出るとこは出て締まるところは締まる体型をお持ちの方だった。私の笑えるくらい貧相な身体とは大違いである。
腰の位置とか全然違うもん、ここまで来るといっそ笑えてくるが、それより先に自分が童貞マセガキであることに気付き悲しくなった次第である。
何なんだ私、お前はいつもそうだ。誰もお前を愛さない。
いや嘘、乳神様は私のクソ貧弱ボディを「痩せた犬のようで哀愁を感じれて可愛いよ」と褒めてくれた。…あれ?これ褒められているのか?
さて、今回京都校に来たのは呪力の宿った呪物の鑑定を依頼されたからである。
なんでもどこぞの神様に由来があるとか無いとかな呪物らしく、"神の意思を知る者"とかいう大層な二つ名でオークションに掛けられた経験のある私にお鉢が回ってきたらしい。
んなこと言われてもなあ…まともな声など聞こえた試し無いからなあ……と、正直やる気は全く無かったのだが、真衣さんが案内役というならば話は違う。
ここはいっちょ格好付けて気を引きたいものだ。
下心としぶとさだけはあるんだ、頑張ってやろうじゃないの。
「東京はどう?真希に虐められてたりしない?」
「え!?いや、ぜんぜ……あ、たまにジュースとかは買いに行かされたり…」
「あー、あんたパシられそうな顔してるものね」
「あ、いや…全然そういうの嫌じゃないんで…」
ヤベェ!!!美人との会話ってどう話せばいいんだっけ!??
なんかクソキモい喋り方しか出来ないし、パシられてるのに喜ぶ変態みたいな返ししちゃったんだけど!
まあ実際真希さんは強くて綺麗で格好良い女性なので、そんな人に構って貰えるのはめちゃめちゃ嬉しいからパシられるのもご褒美みたいなもんなんだけど…。
私のクソキモムーヴに真衣さんは「ふーん…」と、気のせいか若干面白く無さそうな雰囲気を醸し出した。
「ねえ、今から転校する気ない?」
「…へ??」
かと思えばいきなりそんなことを言われた。
驚きのあまり妙ちきりんな声を出して瞳を瞬かせる。
先を歩いていた真衣さんは少しだけ振り返り、「妹が欲しかったのよね」と言った。
「私の方が真希より相性良いと思うわよ、ねえ?」
挑発的に笑って真希さんの名前を出した真衣さんに私はピンッと来た。
あ、これは真希さんが私を妹みたいに可愛がってるとかそういう勘違いをしたうえでの発言だな…と。
なるほど、真希の妹は私一人で十分だ的な。
変な勘違いをさせてしまった私は、どうしたものかと頭を悩ませる。
美人を不快な思いにさせたくはない。というか別に私は真希さんに妹として可愛がられたことは無い。終始駄目で馬鹿な後輩として面倒を見られている、それだけだ。
そこを上手く伝えるため、私は恥を捨てて全力で可愛こぶった。
「ま、真衣おねえちゃん♡」
「……………」
「……………」
「……………」
な、なんか言えよお!!!!
それか殺せよお!!!!今すぐにい!!!!
ぶりっこ笑顔のまま私は冷や汗をかいた。
何なんだよマジで、神の意思よりも女の心の方が知りたいよ。そっちの方が絶対必要だろ、生きていくうえで。
耐えきれなくなった私はとうとう「あ、あの…ごめんなさい……」と謝った。
すると、何故か真衣さんはソワソワとしだして髪を弄ったりし始めた。
「ふ、ふーん……まあ、別にそう呼びたいなら呼べば?私は良いけど…」
「…………」
「ちょっと、何か言いなさいよ」
「あ、いや…可愛い人だなって」
「はあ!?」
ヤベェ、この人ハマりそう……。
何この可愛い女、推せる、めっちゃ好き。
いつの間にか自然と笑みが溢れ、私はもう一度…今度は自然に「真衣お姉ちゃん」と呼んでみた。
「真希さんにこのこと報告しとくね」
「絶対やめなさい、アイツに変なこと言ったら撃つわよ」
「貴女の妹はすんげ〜〜可愛かったって伝えとくので」
「だから…!!」
このように、私は真衣さんというツンデレ美人の最高ムーヴを浴びに浴びてから任務に勤しんだ。
結果はまあ、いつも通り吐いたり何だりしたが、京都校も悪くねぇな…!という良い気持ちのまま任務を終えられた。
帰り掛け、私の脳内在住の乳神様こと傑さんから「ああいう子がタイプだったんだね」と語りかけられた。
「私も真似してみようかな」
絶対やめろ。
ああいうのは可愛い人がやるから可愛いんだよ。
傑さんは可愛くはないじゃん、笑顔に全部裏があるし…性格が悪どいし…。
「でもそんな私が好きなんだろう?おや、これだと君がツンデレみたいだね」
ツンデレではないです。
わりと本気で迷惑だなと思っております。
というようなやり取りの後も、傑さんは「それも照れ隠しなんだろう?」「本当は好きなんだよね」「可愛い子だ」とか何とか鬱陶しくツンデ説を主張し続けた。
真衣さん、私から誂われていた時こんな気持ちだったんだろうな…でもあの人のツンデレは"本物"だったからな…仕方無いよな。
でも一応心の中で謝ってはおこう。
すみませんでした真衣さん。
それはそれとして、真希さんには報告しておきます。
貴女の妹さん本当可愛いですねって。
例えば先輩かつ一応親戚…になるのか?まあ、そんな感じの関係である真希さんとか。
あとはそう、一回だけ任務をご一緒させて頂いた冥々さんとか。
でも、ぶっちゃけ女の人相手だと上手くはしゃげなかったりする。照れちゃうので。
美人にデカいもんがついてりゃそりゃ照れるだろ。
何せ私は五条先生曰く「クソ童貞根性が染み付いた女子高生」なので。
いやでも童貞というよりは…何だろうかこの気持ちは…例えるならば、親戚のお姉さんがセクシーな格好してて目の遣り場に困る少年のような…。
つまり、私はマセたクソガキ!?さ、最悪じゃないか…泣きたくなってきた。
というようなことを、所要で京都校へやって来た時に思った次第である。
それというのも、京都校で出迎えをしてくれた真希さんの双子の妹…真衣さんがハチャメチャド美人だったからだ。
彼女は高身長かつスレンダーで、出るとこは出て締まるところは締まる体型をお持ちの方だった。私の笑えるくらい貧相な身体とは大違いである。
腰の位置とか全然違うもん、ここまで来るといっそ笑えてくるが、それより先に自分が童貞マセガキであることに気付き悲しくなった次第である。
何なんだ私、お前はいつもそうだ。誰もお前を愛さない。
いや嘘、乳神様は私のクソ貧弱ボディを「痩せた犬のようで哀愁を感じれて可愛いよ」と褒めてくれた。…あれ?これ褒められているのか?
さて、今回京都校に来たのは呪力の宿った呪物の鑑定を依頼されたからである。
なんでもどこぞの神様に由来があるとか無いとかな呪物らしく、"神の意思を知る者"とかいう大層な二つ名でオークションに掛けられた経験のある私にお鉢が回ってきたらしい。
んなこと言われてもなあ…まともな声など聞こえた試し無いからなあ……と、正直やる気は全く無かったのだが、真衣さんが案内役というならば話は違う。
ここはいっちょ格好付けて気を引きたいものだ。
下心としぶとさだけはあるんだ、頑張ってやろうじゃないの。
「東京はどう?真希に虐められてたりしない?」
「え!?いや、ぜんぜ……あ、たまにジュースとかは買いに行かされたり…」
「あー、あんたパシられそうな顔してるものね」
「あ、いや…全然そういうの嫌じゃないんで…」
ヤベェ!!!美人との会話ってどう話せばいいんだっけ!??
なんかクソキモい喋り方しか出来ないし、パシられてるのに喜ぶ変態みたいな返ししちゃったんだけど!
まあ実際真希さんは強くて綺麗で格好良い女性なので、そんな人に構って貰えるのはめちゃめちゃ嬉しいからパシられるのもご褒美みたいなもんなんだけど…。
私のクソキモムーヴに真衣さんは「ふーん…」と、気のせいか若干面白く無さそうな雰囲気を醸し出した。
「ねえ、今から転校する気ない?」
「…へ??」
かと思えばいきなりそんなことを言われた。
驚きのあまり妙ちきりんな声を出して瞳を瞬かせる。
先を歩いていた真衣さんは少しだけ振り返り、「妹が欲しかったのよね」と言った。
「私の方が真希より相性良いと思うわよ、ねえ?」
挑発的に笑って真希さんの名前を出した真衣さんに私はピンッと来た。
あ、これは真希さんが私を妹みたいに可愛がってるとかそういう勘違いをしたうえでの発言だな…と。
なるほど、真希の妹は私一人で十分だ的な。
変な勘違いをさせてしまった私は、どうしたものかと頭を悩ませる。
美人を不快な思いにさせたくはない。というか別に私は真希さんに妹として可愛がられたことは無い。終始駄目で馬鹿な後輩として面倒を見られている、それだけだ。
そこを上手く伝えるため、私は恥を捨てて全力で可愛こぶった。
「ま、真衣おねえちゃん♡」
「……………」
「……………」
「……………」
な、なんか言えよお!!!!
それか殺せよお!!!!今すぐにい!!!!
ぶりっこ笑顔のまま私は冷や汗をかいた。
何なんだよマジで、神の意思よりも女の心の方が知りたいよ。そっちの方が絶対必要だろ、生きていくうえで。
耐えきれなくなった私はとうとう「あ、あの…ごめんなさい……」と謝った。
すると、何故か真衣さんはソワソワとしだして髪を弄ったりし始めた。
「ふ、ふーん……まあ、別にそう呼びたいなら呼べば?私は良いけど…」
「…………」
「ちょっと、何か言いなさいよ」
「あ、いや…可愛い人だなって」
「はあ!?」
ヤベェ、この人ハマりそう……。
何この可愛い女、推せる、めっちゃ好き。
いつの間にか自然と笑みが溢れ、私はもう一度…今度は自然に「真衣お姉ちゃん」と呼んでみた。
「真希さんにこのこと報告しとくね」
「絶対やめなさい、アイツに変なこと言ったら撃つわよ」
「貴女の妹はすんげ〜〜可愛かったって伝えとくので」
「だから…!!」
このように、私は真衣さんというツンデレ美人の最高ムーヴを浴びに浴びてから任務に勤しんだ。
結果はまあ、いつも通り吐いたり何だりしたが、京都校も悪くねぇな…!という良い気持ちのまま任務を終えられた。
帰り掛け、私の脳内在住の乳神様こと傑さんから「ああいう子がタイプだったんだね」と語りかけられた。
「私も真似してみようかな」
絶対やめろ。
ああいうのは可愛い人がやるから可愛いんだよ。
傑さんは可愛くはないじゃん、笑顔に全部裏があるし…性格が悪どいし…。
「でもそんな私が好きなんだろう?おや、これだと君がツンデレみたいだね」
ツンデレではないです。
わりと本気で迷惑だなと思っております。
というようなやり取りの後も、傑さんは「それも照れ隠しなんだろう?」「本当は好きなんだよね」「可愛い子だ」とか何とか鬱陶しくツンデ説を主張し続けた。
真衣さん、私から誂われていた時こんな気持ちだったんだろうな…でもあの人のツンデレは"本物"だったからな…仕方無いよな。
でも一応心の中で謝ってはおこう。
すみませんでした真衣さん。
それはそれとして、真希さんには報告しておきます。
貴女の妹さん本当可愛いですねって。
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