番外編
突然だが、夏油くんがナンパされている状況を発見してしまった!
私は一緒に居た五条くんと即座に身を隠し、声を潜めて話し合う。
「あれが逆ナンってやつなの?はじめて見たよ」
「それよりどうすんだよ」
「何が?」
「バカ、どうやって邪魔するかだよ!」
五条くんは真剣な顔で「ぶち壊すぞ」と破壊宣言をした。
「え…面倒臭い……」
「はー!?ふざけんな、やれ、お前がやれ、その天才はこの時のためにあるんだよ!」
ふざけて無いし、私の天才的頭脳は自分の知的欲求を満たすためにあるんだけど。
などと不満を口にしようとするも、「行け!」とケツをひっぱたかれて夏油くんの元へ突撃することを命じられた。
ひ、酷い…!人を魚雷扱いするな!!
だがしかし、我が友の命令は勅命と同等!え、流石に重い?は?それこそふざけんな。この人混みの中でいきなり「五条悟万歳!!!」って両手を上げて叫び続けるぞ?
私は五条くんに命じられるがままに、夏油くん目掛けて突っ走る。うをおおお!見ててね五条くん!君の望み通り、全てをぶっ壊してやらあ!!!
「うをおおおお!!夏油傑ーーー!!貴様をぶっ壊す!!!」
「何故いきなり破壊宣言!?」
五条くんの命令だからだよ!理由は知らないけど、やれって言われたからやるよ!
両手を上げて飛び掛かる、くらえ…今適当に考えた新技!!
「五条くん大好きアタック!!!」
「それは私では無く悟に言ってくれるかい???」
ビャッとダイブすれば、夏油くんはいとも容易くキャッチしてみせると、「よいしょ」と私を地面に優しく着地させた。
クソッ!全く効かなかった!でも私にはここで夏油くんの逆ナンをぶち壊す使命が与えられているのだ!!
ヒラヒラした花柄の短いスカートを穿いた可愛い女の子が何かを言う前に、私は夏油くんにベチャリッと音がしそうな勢いでくっつく。う~ん、硬い。
「負けない!五条くんのためにも…!」
「何が君をそこまで突き動かすんだ…」
「友の喜びだよ!」
「言ってることは格好いいんだけどな…」
「はあ……」夏油くんが溜め息を吐いて、悪いけどこういう事だから、すまないねと女の子を追い返した。
よし、勝った!!よく分からないけど勝った気がする!!
私は夏油くんから身を離し、遠くで爆笑しながらこちらに携帯を向けている五条くんに「やったよー!!」と手を振った。
携帯を仕舞った五条くんがこちらへ向かってくる。
「五条くんやったよ!勝ったよ!」
「私は負けたのかい?」
「そうだよ、残念だったね」
「悲しいなあ」
全然悲しそうじゃないじゃん、むしろ良い笑顔じゃん。何ワロてんねん。
「お前マジでスゲェな、ちょっと感動した」
「え、褒められてる…?」
「褒めてる褒めてる」
「へ、へへ……ほほほ………」
大好きな友達に褒められて普通に照れてしまった、嬉しさに頬を緩めて笑っていれば、「ヘラヘラすんのはやめろ」と五条くんに言われてしまった。
あ、はい、やめます。すみません、ニチャニチャ笑顔でヘラヘラしてすみません。
ところで一体私は何について褒められたのだろうか……。
よく分からないまま、夏油くんに手を繋がれて三人仲良く帰りましたとさ。
私は一緒に居た五条くんと即座に身を隠し、声を潜めて話し合う。
「あれが逆ナンってやつなの?はじめて見たよ」
「それよりどうすんだよ」
「何が?」
「バカ、どうやって邪魔するかだよ!」
五条くんは真剣な顔で「ぶち壊すぞ」と破壊宣言をした。
「え…面倒臭い……」
「はー!?ふざけんな、やれ、お前がやれ、その天才はこの時のためにあるんだよ!」
ふざけて無いし、私の天才的頭脳は自分の知的欲求を満たすためにあるんだけど。
などと不満を口にしようとするも、「行け!」とケツをひっぱたかれて夏油くんの元へ突撃することを命じられた。
ひ、酷い…!人を魚雷扱いするな!!
だがしかし、我が友の命令は勅命と同等!え、流石に重い?は?それこそふざけんな。この人混みの中でいきなり「五条悟万歳!!!」って両手を上げて叫び続けるぞ?
私は五条くんに命じられるがままに、夏油くん目掛けて突っ走る。うをおおお!見ててね五条くん!君の望み通り、全てをぶっ壊してやらあ!!!
「うをおおおお!!夏油傑ーーー!!貴様をぶっ壊す!!!」
「何故いきなり破壊宣言!?」
五条くんの命令だからだよ!理由は知らないけど、やれって言われたからやるよ!
両手を上げて飛び掛かる、くらえ…今適当に考えた新技!!
「五条くん大好きアタック!!!」
「それは私では無く悟に言ってくれるかい???」
ビャッとダイブすれば、夏油くんはいとも容易くキャッチしてみせると、「よいしょ」と私を地面に優しく着地させた。
クソッ!全く効かなかった!でも私にはここで夏油くんの逆ナンをぶち壊す使命が与えられているのだ!!
ヒラヒラした花柄の短いスカートを穿いた可愛い女の子が何かを言う前に、私は夏油くんにベチャリッと音がしそうな勢いでくっつく。う~ん、硬い。
「負けない!五条くんのためにも…!」
「何が君をそこまで突き動かすんだ…」
「友の喜びだよ!」
「言ってることは格好いいんだけどな…」
「はあ……」夏油くんが溜め息を吐いて、悪いけどこういう事だから、すまないねと女の子を追い返した。
よし、勝った!!よく分からないけど勝った気がする!!
私は夏油くんから身を離し、遠くで爆笑しながらこちらに携帯を向けている五条くんに「やったよー!!」と手を振った。
携帯を仕舞った五条くんがこちらへ向かってくる。
「五条くんやったよ!勝ったよ!」
「私は負けたのかい?」
「そうだよ、残念だったね」
「悲しいなあ」
全然悲しそうじゃないじゃん、むしろ良い笑顔じゃん。何ワロてんねん。
「お前マジでスゲェな、ちょっと感動した」
「え、褒められてる…?」
「褒めてる褒めてる」
「へ、へへ……ほほほ………」
大好きな友達に褒められて普通に照れてしまった、嬉しさに頬を緩めて笑っていれば、「ヘラヘラすんのはやめろ」と五条くんに言われてしまった。
あ、はい、やめます。すみません、ニチャニチャ笑顔でヘラヘラしてすみません。
ところで一体私は何について褒められたのだろうか……。
よく分からないまま、夏油くんに手を繋がれて三人仲良く帰りましたとさ。