僕らの特別な日
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僕らの特別な日
①
「ねぇ、今日が誕生日ってほんとなの?」
「えっ……ああ、うん」
「そんなの聞いてないよ」
「うーん……まあ、ツグミに聞かれた事なかったし……僕ら、そういう話自体した事なかったし、ね」
と、正直に言えば
目の前のツグミは「それはそうだけど……」と
不機嫌そうな顔のまま僕を軽く睨んだ。
「さっき報告言った時カカシさんに会って、いきなり聞かされてびっくりしたの」
「今更いい歳して何をどうってこともないでしょ?僕は毎年変わりなく息災ってので充分ですから」
言ってすぐ、ジジくさいと注意されるかと思ったけど
その代わり不機嫌だった表情がさらに曇る
「先輩に何か言われた?なら気にしなくていいからね?後で注意しとくし……それより腹減ってない?夕飯、一緒にどこか行く?」
「……うん」
「何がいいかな、食いたいものある?」
「カカシさんはついてるねって言ってたよ」
「は?ついてる?」
「私もそう思うよ、こんな日に偶然どっちも任務上がりで、今から一日ずっと二人とも里に居られるのって……こんなこと、二度とないかもしれないよ」
眉間に寄った皺
僕が思うより、事は深刻らしい
「それは……確かにそうだね」
「そうだよ、年に一度なんだから。だからやっぱり特別扱いしたいよ。……ヤマトの誕生日は私にとっても特別な日なんだからね」
イベント事には無頓着で
もちろん器用でもないから
僕らはツグミが望むような付き合い方ができてるか
定かじゃない
だから、ツグミの望みが解ったのなら
それが僕にできる事なら叶えてやりたいとは思うけど
「ちゃんとお祝いさせて欲しいの」
「そんな、気遣わなくていいのに」
「気を遣ってるんじゃないの、私がしたいの。今まで恋人らしいイベントなんてしたことないし、たまには……二人でそういうこともしてみたいよ」
恋人らしいイベント?
二人でそういうこと?ってどういうこと?
とか、本気で悩んでたら急に覗き込まれる
「あ、でも私が勝手にお祝いしたいってだけだからヤマトは気楽に構えてていいからね」
「……具体的にどうするの?」
「そうだねー、とりあえずご飯!ヤマトの希望はある?」
「僕?……んー」
「外食じゃなくて何か作るでもいいよ」
「え、いいの?今から作るのしんどくない?」
「いいのいいの、今日は特別!プレゼントは間に合わないから、代わりにして欲しいことがあったらどんどん言ってね」
「して欲しいことか……何でも美味いからなぁ、ツグミが作るの。……飯に関しては、いつも通りで充分だけどね」
ツグミと特別な時間を過ごせるなら
外食なんて気分にはならない
僕は当たり前にツグミの手料理を選んでて
ツグミもそれを当たり前に受け入れてくれる
それがすでに特別なんだよな
「ダメダメ、今日はいつもと違う感じにしたいから」
「駄目って……いつもと違う感じって?」
「いつもと違う何かよ、例えば思い出に残りそうなメニューとか、あとは記念になるような雰囲気とか場所とか……」
場所なら、一つ心当たりがある
「じゃあ、僕んちってのは?」
「おお、初めてだね!そう言えば」
「本当に何もない家だし食器も少ないから何かしたいならアレかもだけど」
「ううん!そうしよう!ご飯はこっちで考えて色々持ってくから、ヤマトは真っ直ぐ帰ったらシャワー浴びてビールでも飲んでまったり寛いでていいからね?」
「え、あ、うん……」
「メニューはその時までのお楽しみね!」
そう言い残すとツグミは
僕に背を向けて意気揚々と駆けて行ってしまった。
②に続く☆
①
「ねぇ、今日が誕生日ってほんとなの?」
「えっ……ああ、うん」
「そんなの聞いてないよ」
「うーん……まあ、ツグミに聞かれた事なかったし……僕ら、そういう話自体した事なかったし、ね」
と、正直に言えば
目の前のツグミは「それはそうだけど……」と
不機嫌そうな顔のまま僕を軽く睨んだ。
「さっき報告言った時カカシさんに会って、いきなり聞かされてびっくりしたの」
「今更いい歳して何をどうってこともないでしょ?僕は毎年変わりなく息災ってので充分ですから」
言ってすぐ、ジジくさいと注意されるかと思ったけど
その代わり不機嫌だった表情がさらに曇る
「先輩に何か言われた?なら気にしなくていいからね?後で注意しとくし……それより腹減ってない?夕飯、一緒にどこか行く?」
「……うん」
「何がいいかな、食いたいものある?」
「カカシさんはついてるねって言ってたよ」
「は?ついてる?」
「私もそう思うよ、こんな日に偶然どっちも任務上がりで、今から一日ずっと二人とも里に居られるのって……こんなこと、二度とないかもしれないよ」
眉間に寄った皺
僕が思うより、事は深刻らしい
「それは……確かにそうだね」
「そうだよ、年に一度なんだから。だからやっぱり特別扱いしたいよ。……ヤマトの誕生日は私にとっても特別な日なんだからね」
イベント事には無頓着で
もちろん器用でもないから
僕らはツグミが望むような付き合い方ができてるか
定かじゃない
だから、ツグミの望みが解ったのなら
それが僕にできる事なら叶えてやりたいとは思うけど
「ちゃんとお祝いさせて欲しいの」
「そんな、気遣わなくていいのに」
「気を遣ってるんじゃないの、私がしたいの。今まで恋人らしいイベントなんてしたことないし、たまには……二人でそういうこともしてみたいよ」
恋人らしいイベント?
二人でそういうこと?ってどういうこと?
とか、本気で悩んでたら急に覗き込まれる
「あ、でも私が勝手にお祝いしたいってだけだからヤマトは気楽に構えてていいからね」
「……具体的にどうするの?」
「そうだねー、とりあえずご飯!ヤマトの希望はある?」
「僕?……んー」
「外食じゃなくて何か作るでもいいよ」
「え、いいの?今から作るのしんどくない?」
「いいのいいの、今日は特別!プレゼントは間に合わないから、代わりにして欲しいことがあったらどんどん言ってね」
「して欲しいことか……何でも美味いからなぁ、ツグミが作るの。……飯に関しては、いつも通りで充分だけどね」
ツグミと特別な時間を過ごせるなら
外食なんて気分にはならない
僕は当たり前にツグミの手料理を選んでて
ツグミもそれを当たり前に受け入れてくれる
それがすでに特別なんだよな
「ダメダメ、今日はいつもと違う感じにしたいから」
「駄目って……いつもと違う感じって?」
「いつもと違う何かよ、例えば思い出に残りそうなメニューとか、あとは記念になるような雰囲気とか場所とか……」
場所なら、一つ心当たりがある
「じゃあ、僕んちってのは?」
「おお、初めてだね!そう言えば」
「本当に何もない家だし食器も少ないから何かしたいならアレかもだけど」
「ううん!そうしよう!ご飯はこっちで考えて色々持ってくから、ヤマトは真っ直ぐ帰ったらシャワー浴びてビールでも飲んでまったり寛いでていいからね?」
「え、あ、うん……」
「メニューはその時までのお楽しみね!」
そう言い残すとツグミは
僕に背を向けて意気揚々と駆けて行ってしまった。
②に続く☆
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