最初から、許してる/④億泰
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億泰side┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
俺と仗助と康一と由花子、
珍しいメンバーで過ごす昼休み
由「虹村くん、貴方・・・きちんと大切にできているの?雛子さんのことを」
さっきから康一とコソコソやってた由花子が突然そう言って詰め寄ってきた。
億「・・・へ?」
康「ちょっと由花子さん、失礼だよ!」
由「そんなこと言っている場合じゃあないわ、女の子にはとても大切なことよ!」
康「由花子さん、それはっ・・・」
康一が止めても由花子はさらに詰め寄ってくる。
億「え?何?何の話してんだ・・・・・・」
由「虹村くんにとっては初めての恋人でしょう?貴方のことだから、調子に乗って暴走して・・・雛子さんを傷付けるようなことになってやいないかと激しく心配だわ・・・!!」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
億「ああああああ・・・そーいう・・・・・・」
結構な時間を要したものの
由花子の言いたいことがやっとわかったおれは
一気に顔が熱くなる。
康「ごっごめんね、億泰くん!由花子さんは、雛子さんのことが同じ女の子としてちょっと心配になっちゃっただけで・・・その、悪気はないんだよ?」
仗「そーいや、俺も聞きてぇーな・・・お前ら、一体どこまで行ってんだ?」
康「えっっっ!!!!じょ仗助くんまでちょっと・・・」
由「で、どうなの?虹村くん」
ってぇー・・・・・・
そんなもん聞かれても凄ぇ困るんだけど・・・
億「どこまでも何も、何もしてねぇって」
由「本当に?」
億「嘘じゃあねぇ、だって俺、雛子に約束してっから」
仗「は?何を?」
億「・・・いや、その・・・雛子には指一本触れねぇって・・・雛子がいいって言うまではそうするって、おれは約束したからよ」
仗「ほぉーーーーーーーー??マジかよ!!」
由「虹村くん!!!私・・・貴方という人間を完全に見縊っていたわ!!」
康「うっうん、ぼくもちょっと見直しちゃったよ億泰くん!」
億「えっ!そ、そう?おれちょっと見直されちゃった?」
康一と由花子に褒められて、えっへんと威張るおれ。
仗「ちぇーーーーーーーつまんねぇの!」
そう言って不貞寝する仗助を見て笑った。
なんて長閑で楽しい?昼休み。
由花子×私┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ねぇ、雛子さん」
こちらにズイと身を乗り出す由花子さん。
ほのかにバラの香りがする・・・女子力なんて由花子さんにかなう人がいるのかな。
「貴女、虹村くんのどこが良くてお付き合いしているの?」
「えっ」
「あら・・・ごめんなさい、少し言い方が良くなかったわね?私が聞きたいのはね・・・貴女が虹村くんのどういう所に惹かれたのかしらと言うことなんだけれど」
その質問、東方くんと一緒だ・・・
「名前が・・・私、億泰くんの名前が凄く好きで」
と同じように答えれば
「・・・貴女、お金が好きなの?」
と東方くんと同じ反応をされる。
いやいやいや、何でそうなるの?意味わからないから
名前に億って付くだけで本当にみんなおかしいなぁ
「由花子さんまで!そんな訳ないでしょ、素敵な名前だなって思ったのが億泰くんを好きになったきっかけなの」
「ああ、そう・・・なるほど。そういうことなのね、理解は出来ないけれど、言っている意味はわかるわ」
そうでしょうとも。恋するって奇妙なの。
恋する由花子さんならわかるでしょう?
「ところで、虹村くんがこの間言っていたのだけれど・・・・・・」
「はい?」
「彼が・・・貴女の許しが得られるまで貴女には指一本触れないって約束していると言うのは、本当のことなのかしら?」
億泰くん!!他人様になんて話をしてるの〜〜〜
「そ、それは・・・」
「それは・・・・・・?」
「本当です」
「まあ!まさか!今時そんなこと、信じられないわ」
「でもね・・・それは億泰くんが私を想ってそう言ってくれてるだけで」
「私ならとても耐えれないわ、ずうっと一緒に居るのに康一くんに触れられないなんて・・・」
「うん、私もわかるよ、その気持ち」
「・・・・・・え?」
「その約束は私からお願いした訳でも条件とかでもないんだよね、あくまでも億泰くんの優しさで気持ちで・・・あくまでも億泰くんからのはって言う約束な訳で・・・・・・」
「雛子さん、貴女・・・」
「わかるでしょう、由花子さんならこの意味」
「ええ物凄くわかるわ・・・貴女なかなかやるわね」
フフフと少し妖艶に笑う由花子さんはとても綺麗で
ほんの少しだけ広瀬くんが羨ましくなったりして
今すぐに広瀬くんと会うのは少し恥ずかしい、かも
「私たち・・・仲良くなれるかしら?」
「由花子さんさえ良ければ、私はいつでも話し相手になるよ」
「・・・そう?・・・何だかそう言われるのも案外嬉しいものね、有り難く受け取っておくわ」
目を合わせて微笑み合う。
ちょっと奇妙で楽しいドキドキの女子トークだった。