おれの名前を呼んでくれ/④億泰
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ポロポロポロポロポロポロッ・・・・・・・・・・・・・・・
「なっ・・・・・・??????」
雛子の目から零れ落ちてんのは・・・涙???
「わあああっっっ!・・・ごめんっ、ごめんね億泰くん、何でもないっ、何でもないのっこれは・・・・・・」
思わず固まっちまったおれに、雛子は慌てて顔を覆って背を向けた。
何で泣く?今なんの話してた?おれなんか言ったか?いや・・・泣かせるよーなことは別に・・・言ってねぇよな?
・・・さっきまで笑ってたじゃあねぇか
・・・泣いてなかったんじゃあねぇのかよ?
とにかくこのまんまじゃいらんねぇ
何が出来るかなんてわかんねぇけど身体は勝手に空を切る。
そうすりゃそこに泣いてる雛子の背中。
ジャリ・・・と一歩踏み出したアスファルトの擦れる音に雛子の身体が跳ねた。
「やっぱ泣いてんじゃあねぇか」
さっき、おれの頬に付いてたのはやっぱ雛子の涙だ。
「・・・誰に泣かされてんだ」
物静かなお前があんなことするなんて普通じゃあねぇ
よっぽどのことがあったに違ぇねぇ
「さっきも泣いてたんだろーが・・・おかしーと思ったんだよ、お前みたいな奴があんなバカなことするなんてよ」
それは、この世界のどっかに
雛子の心を傷付けた奴がいるっていうことで
「何処のどいつだよ・・・・・・・・・」
雛子の心をぶっ壊した奴がいるってことだろう
「お前を泣かせたのはっどこのどいつだっつってんだよっっっっっ!!!!!」
振り向いた雛子の涙のまだ乾かない顔。
目が見開かれて、きっと凄ぇ驚いてる。
怒りの衝動を抑え切れねぇで、拳を震わせて立ってるおれは
雛子から見たら不気味で恐ろしくて嘸かし悍ましいんだろう
「早く言え・・・おれが代わりにブチのめしてやっからよぉぉぉぉーーーーーーー・・・」
住んでる世界が違うなんて、最初から知ってんだ
だからって雛子を泣かせる奴がいるならそんなもんは関係ねぇ
壁があんならぶっ壊すし、壊れねぇなら乗り越えて殺ってやる
違う世界だろーと何だろーと、
そんくらいならおれだってしてやれる
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バカ」
息巻いたおれに、真顔で雛子が何か呟いた。
「あ??????今なん・・・・・・」
「億泰くんのおバカ」
「・・・・・・・・・・・」
「私は誰にも泣かされてなんかない・・・誰のせいでもないの」
ポカーン
きっと字に書いたらそんな感じで、おれは固まった。
何やってんだおれ?とんだ早とちり
バリバリ汚ぇ言葉吐いて無駄に格好付けて不良全開
完全に引かれたっつーのに、引くに引けねぇこの状態
「泣いたのは自分の問題。だからもう大丈夫だよ」
何も言えない動けないおれに、まだ少し濡れた頬を拭いながら雛子は笑う。
ちくしょーーーーーーーまた気ぃ遣わせちまった・・・・・・
「それより!それよりだよ、億泰くん」
逆に泣かされちまいそうなおれに、雛子は顔色を変えて真剣な目を向ける。
「億泰くんは優しいから・・・凄く心配してくれたんだって言うのはわかるよ?よく、わかるけど・・・やっぱりさっきみたいなのは言い過ぎって言うか物騒だし・・・良くないと思う」
「う・・・うるせぇ・・・・・・」
おれが野蛮ですぐに手が出ちまうどうしょーもねぇバカだっつーのは
どうせとっくにバレてたし、今に始まったことじゃねぇ
人目なんか気にしたこともねぇんだよ
「・・・・・・お前には関係ねぇ」
なのに今、凄ぇ苦しいのは何故なんだ?
「おれが物騒なのは昔っからなんだよ。ちょっと腹が立っただけだっつーの。おれはそんなイイ人間じゃねぇ、勘違いすんな」
雛子こそ、優等生ぶって説教すんな
調子に乗ってわかったよーなこと言ってんじゃあねぇ
憐れむようなその眼から早く逃げたくて、背を向けて出口へ足を踏み出すおれに雛子が投げ掛ける声。
「・・・・・・・・・億泰くんの嘘つき」
そんなこと言われてももう聞かねぇ。
あと少しでドアノブに手が届く所だった。
伸ばした腕じゃない方の腕が後ろへ思い切り引っ張られて、咄嗟にコケないように踏ん張る。
瞬間、雛子が放った台詞におれは固まった。
「なっ・・・・・・??????」
雛子の目から零れ落ちてんのは・・・涙???
「わあああっっっ!・・・ごめんっ、ごめんね億泰くん、何でもないっ、何でもないのっこれは・・・・・・」
思わず固まっちまったおれに、雛子は慌てて顔を覆って背を向けた。
何で泣く?今なんの話してた?おれなんか言ったか?いや・・・泣かせるよーなことは別に・・・言ってねぇよな?
・・・さっきまで笑ってたじゃあねぇか
・・・泣いてなかったんじゃあねぇのかよ?
とにかくこのまんまじゃいらんねぇ
何が出来るかなんてわかんねぇけど身体は勝手に空を切る。
そうすりゃそこに泣いてる雛子の背中。
ジャリ・・・と一歩踏み出したアスファルトの擦れる音に雛子の身体が跳ねた。
「やっぱ泣いてんじゃあねぇか」
さっき、おれの頬に付いてたのはやっぱ雛子の涙だ。
「・・・誰に泣かされてんだ」
物静かなお前があんなことするなんて普通じゃあねぇ
よっぽどのことがあったに違ぇねぇ
「さっきも泣いてたんだろーが・・・おかしーと思ったんだよ、お前みたいな奴があんなバカなことするなんてよ」
それは、この世界のどっかに
雛子の心を傷付けた奴がいるっていうことで
「何処のどいつだよ・・・・・・・・・」
雛子の心をぶっ壊した奴がいるってことだろう
「お前を泣かせたのはっどこのどいつだっつってんだよっっっっっ!!!!!」
振り向いた雛子の涙のまだ乾かない顔。
目が見開かれて、きっと凄ぇ驚いてる。
怒りの衝動を抑え切れねぇで、拳を震わせて立ってるおれは
雛子から見たら不気味で恐ろしくて嘸かし悍ましいんだろう
「早く言え・・・おれが代わりにブチのめしてやっからよぉぉぉぉーーーーーーー・・・」
住んでる世界が違うなんて、最初から知ってんだ
だからって雛子を泣かせる奴がいるならそんなもんは関係ねぇ
壁があんならぶっ壊すし、壊れねぇなら乗り越えて殺ってやる
違う世界だろーと何だろーと、
そんくらいならおれだってしてやれる
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バカ」
息巻いたおれに、真顔で雛子が何か呟いた。
「あ??????今なん・・・・・・」
「億泰くんのおバカ」
「・・・・・・・・・・・」
「私は誰にも泣かされてなんかない・・・誰のせいでもないの」
ポカーン
きっと字に書いたらそんな感じで、おれは固まった。
何やってんだおれ?とんだ早とちり
バリバリ汚ぇ言葉吐いて無駄に格好付けて不良全開
完全に引かれたっつーのに、引くに引けねぇこの状態
「泣いたのは自分の問題。だからもう大丈夫だよ」
何も言えない動けないおれに、まだ少し濡れた頬を拭いながら雛子は笑う。
ちくしょーーーーーーーまた気ぃ遣わせちまった・・・・・・
「それより!それよりだよ、億泰くん」
逆に泣かされちまいそうなおれに、雛子は顔色を変えて真剣な目を向ける。
「億泰くんは優しいから・・・凄く心配してくれたんだって言うのはわかるよ?よく、わかるけど・・・やっぱりさっきみたいなのは言い過ぎって言うか物騒だし・・・良くないと思う」
「う・・・うるせぇ・・・・・・」
おれが野蛮ですぐに手が出ちまうどうしょーもねぇバカだっつーのは
どうせとっくにバレてたし、今に始まったことじゃねぇ
人目なんか気にしたこともねぇんだよ
「・・・・・・お前には関係ねぇ」
なのに今、凄ぇ苦しいのは何故なんだ?
「おれが物騒なのは昔っからなんだよ。ちょっと腹が立っただけだっつーの。おれはそんなイイ人間じゃねぇ、勘違いすんな」
雛子こそ、優等生ぶって説教すんな
調子に乗ってわかったよーなこと言ってんじゃあねぇ
憐れむようなその眼から早く逃げたくて、背を向けて出口へ足を踏み出すおれに雛子が投げ掛ける声。
「・・・・・・・・・億泰くんの嘘つき」
そんなこと言われてももう聞かねぇ。
あと少しでドアノブに手が届く所だった。
伸ばした腕じゃない方の腕が後ろへ思い切り引っ張られて、咄嗟にコケないように踏ん張る。
瞬間、雛子が放った台詞におれは固まった。