冬。
繁忙期をしのいだドレークさんと束の間の休日を楽しもうと外出を計画した。

問題は服装である。

「どう？」

「腰のラインが出てる。だめだ」

「どう？」

「なんで肩の布が無いんだ！だめだ」

「これなら？」

「うーん......もう少し丈が長ければ......」

「ねぇドレークさん......映画見に行くだけですよね？」

「そうだが......」

「これ以上着こんだら外では温かいですけど、室内は地獄ですよ」

「シルエットが出たら他の男に見られるだろう」

「ドレークさんのエッチ、スケベ、ムッツリ」

「......このダウンコートと、ジーンズと......ヒールのないブーツがあっただろう......それにしよう」

「ぜんぜん可愛くない......。
このニットワンピそんなに気に入らなかった？」

「いや、似合う。
可愛いから家の中で着てくれ！」

「オーケー。
でもせめてヒールは履きたいです。
じゃないとドレークさん背が高いから、親子に間違われちゃいますよ？」

「......それは嫌だな。
うん......ヒールくらいなら」


しょうがないと渋々了承を得れた。


出掛けるだけで疲れる。
冬でこんなに大変なのに。

夏の暴走っぷりは想像に容易いでしょう。