すごいよ!バジルさん!
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次の島に着くまで一週間ほどかかると航海士は言う。
船員としての仕事をしたいのに、船長がことごとく接触しようとしてくるから何も手につかない。
というか船員達も「いいよいいよ。ティナちゃんは船長の相手しててー」や「ティナが来てから船長の無茶な要望が減って助かるよ」などと言って差し出そうとしてくる始末。
この船に私の味方はいないのか......!
驚くほど体力と持久力がついた五日目。
今日も朝から走り込みをしている。
「待ってくれどうしていつも逃げる」
「逃げないと貞操の危機だからですよ!」
「何も今すぐいただこうというわけではない。
食べる前にしっかり入念に下ごしらえしたいだけだ!」
「何の話してるんですか!?
料理したいならキッチンへどうぞ!!」
「食材はティナだ。
俺はキッチンでも構わないが、ティナは初めてなのだからベッドがあるほうがいいだろう」
「その気遣いいらない!」
「そうかではお望み通りキッチンで「違う!そもそも違う!!」大丈夫だ人払いはする」
安心しろというが私は肉体的コミュニケーションは求めていない。
何故その顔だけ愛でさせてくれないのだ!
蝋人形にしてやろうかぁ!
そんなこんなで七日目。
無事に島に着いた。
ちなみに私は精神的ストレスで少しやつれた...。
前の島より寂れているが背に腹は変えられない。
後ろを振り返り頭を下げる。
「じゃあ皆さんお世話になりました。
ちゃんと仕事できずに迷惑かけてすみませんでした...」
本当に降りるのか?や考え直してくれないかとか泣きながら色々言われたが、この人たちは一体今まで私の何を見てきたのか。
私の方が泣きたいくらいだ。
外出は運気が下がると言って船から降りてこないこの日を狙わずにいつ降りるの。
天は私に味方している!
ファウストに船長への手紙を預けさっさと町を目指す。
一度だけ振り返って船での思い出を引き出したが、9割船長からの過激セクハラスキンシップだったのでそっと蓋をした。
二度と振り返ることはないだろう!