三十にして立つ
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シャボンが弾ける。
風は来い来いと帆を引いて、波は行け行けと船を押す。
去る故郷への未練は少し。
進む未来への期待は可成。
「太陽!ちゃんと見るのは初めてよ!
ぅう"......とっても眩しいわ!!」
「こら、肉眼で見るな!」
二人はスタート位置に立ったばかり。
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人魚はこれから様々なものを見るだろう。
様々なことを経験するだろう。
一人では乗り越えられないことも、あるだろう。
でも大丈夫さ。
心強い仲間と、愛する人がいるから。
だからどこまでも行っといで。
海はあんたの味方だから。
帰ってきたら土産話をたくさん聞かせておくれよ。