片想いから
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今日の私は少し気分が上がっている。
日直という少し嫌な役回りだが、あの牧くんと一緒なのが少し嬉しい。
なんたって海南でも有名な人だし、ちょっと…いやかなり憧れている相手だからだ。
「山本、黒板消しは俺がやるから日誌を頼めるか?」
「あっ…うん。よろしくね。」
「こちらこそよろしく頼む。」
にこりと微笑んだ後黒板へと向かう牧くん。
やっぱりちょっと同い年とは思えない貫禄があるなぁと思いながら日誌に今日の授業を記入していく。
日直の仕事は、黒板消しと日誌を書くこと。たまに先生から頼まれた仕事をこなすだけでやること自体は少ない。
あまり牧くんと話すことなく授業がどんどん終わっていく。
あっという間に放課後になり、みんなが部活に行ったり、帰宅したりする中教室の整備をしていたらいつの間にか2人になっていた。
あとはお互い1行の感想を書くだけだ。
私の前の席の椅子に腰をかけた牧くんが申し訳なさそうな顔をしながら声をかけてきた。
「ほぼ山本に任せてしまってすまないな。」
「大丈夫だよ!黒板消ししてくれて助かったし…。牧くんは部活あるもんね。早く書いちゃうから待ってて!」
「そんなに急がなくていいぞ。俺はもう少し山本と話していたい。」
その言葉にペンを持つ手が止まった。
(……ん?どういう意味だ?)
「ふっ。山本ってそんな顔もするんだな。新しい発見だ。」
顔に出ていたのか牧くんが穏やかに笑った。
言葉の真意は読み取れない。
結構女の子慣れしているのかな?モテそうだし…
なんて考えていたが、まずは日誌を終わらせなくてはと意識を戻す。
「なぁ…明日からはもっと話しかけてもいいか?」
「えっ?」
「ずっと話したいと思っていたんだ。」
顔を上げると少し顔の赤い牧くんの顔と目が合う。
「好きなんだ。山本が。」
牧くんのその言葉にペンを落としてしまった。
あまりにもストレートすぎる告白に自然と頬が赤くなっていく。
「困らせたいわけじゃない。答えが出せないのであれば俺を知ってからでも構わない。だから考えてくれないか?」
「あ…いや…そうじゃなくて…本当に言ってる?」
「本当だ。2年の時から好きだった。もし良ければ返事を聞かせてくれないか?」
「その…私でよければ……お願い…します…。」
「朱莉じゃないとダメだよ。」
ふっとかっこいい笑みを浮かべながら言う牧くんに私は一生勝てないと思いながら微笑み返した。
「これからよろしくな。」
「こちらこそよろしくお願いします!」
2人で微笑みあった。
私たちが付き合った事が校内中に知られて1年生のバスケ部の子が懐いてくれるのはまた別のお話…
日直という少し嫌な役回りだが、あの牧くんと一緒なのが少し嬉しい。
なんたって海南でも有名な人だし、ちょっと…いやかなり憧れている相手だからだ。
「山本、黒板消しは俺がやるから日誌を頼めるか?」
「あっ…うん。よろしくね。」
「こちらこそよろしく頼む。」
にこりと微笑んだ後黒板へと向かう牧くん。
やっぱりちょっと同い年とは思えない貫禄があるなぁと思いながら日誌に今日の授業を記入していく。
日直の仕事は、黒板消しと日誌を書くこと。たまに先生から頼まれた仕事をこなすだけでやること自体は少ない。
あまり牧くんと話すことなく授業がどんどん終わっていく。
あっという間に放課後になり、みんなが部活に行ったり、帰宅したりする中教室の整備をしていたらいつの間にか2人になっていた。
あとはお互い1行の感想を書くだけだ。
私の前の席の椅子に腰をかけた牧くんが申し訳なさそうな顔をしながら声をかけてきた。
「ほぼ山本に任せてしまってすまないな。」
「大丈夫だよ!黒板消ししてくれて助かったし…。牧くんは部活あるもんね。早く書いちゃうから待ってて!」
「そんなに急がなくていいぞ。俺はもう少し山本と話していたい。」
その言葉にペンを持つ手が止まった。
(……ん?どういう意味だ?)
「ふっ。山本ってそんな顔もするんだな。新しい発見だ。」
顔に出ていたのか牧くんが穏やかに笑った。
言葉の真意は読み取れない。
結構女の子慣れしているのかな?モテそうだし…
なんて考えていたが、まずは日誌を終わらせなくてはと意識を戻す。
「なぁ…明日からはもっと話しかけてもいいか?」
「えっ?」
「ずっと話したいと思っていたんだ。」
顔を上げると少し顔の赤い牧くんの顔と目が合う。
「好きなんだ。山本が。」
牧くんのその言葉にペンを落としてしまった。
あまりにもストレートすぎる告白に自然と頬が赤くなっていく。
「困らせたいわけじゃない。答えが出せないのであれば俺を知ってからでも構わない。だから考えてくれないか?」
「あ…いや…そうじゃなくて…本当に言ってる?」
「本当だ。2年の時から好きだった。もし良ければ返事を聞かせてくれないか?」
「その…私でよければ……お願い…します…。」
「朱莉じゃないとダメだよ。」
ふっとかっこいい笑みを浮かべながら言う牧くんに私は一生勝てないと思いながら微笑み返した。
「これからよろしくな。」
「こちらこそよろしくお願いします!」
2人で微笑みあった。
私たちが付き合った事が校内中に知られて1年生のバスケ部の子が懐いてくれるのはまた別のお話…
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