Chasing dreams
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「……こんな時に伝えるべきじゃないかも知れないけど…俺!ミヤのことが…好きだよ!モテないとかそんなんじゃなくて、ミヤのこと忘れられなかったから…彼女とか作らなかったんだ…!」
「えっ……えっ!?」
るんくんが…私のこと…すき?
忘れられなかったから…?
えーっ!
「ホント…に?」
「ミヤと再会できたの、嬉しかった。ホントはさ、もっと有名になって自信がついたら、ミヤの地元に行って探して…もう恋人とかパートナーとかいるかもしれないけど、とりあえず気持ちを伝えるだけでも…って思ってたんだよね」
「…………!」
「まさかこんなふうに会えるなんて…ちょっと運命的だなって…いや、だからといってミヤが俺のこと好きかどうかなんてわかんないし、振ってくれて全然構わないから…!」
「振るなんて!」
「わわっ!…ミヤ?」
気づいたら、るんくんに抱きついてしまっていた。
体温…あったかい……。
それに、鼓動が聞こえる。
「私も、るんくんが好き!」
「えっ…」
言わなきゃ……
「ずっと好きだった!忘れるなんてできなかった!あのころはまだ幼くて、この気持ちが好きって気持ちだなんて知らなかったから…でも…!」
「ミヤ……ありがとう…本当に…ありがとう…!」
⸺ぎゅっ…
力強い腕に、抱きしめ返されていた。
そっか、私たち、同じように夢を追って、同じように恋を追ってたんだね。
それはパズルのように、ピタリとはまって…
まるで恋愛の答え合わせだね。
好き…るんくんが好き。
きっと、世界中の誰にも負けない。
想いが熱を生んで、言葉ではもう足りなくて…。
「ミヤ……!」
少し背伸びして、まつげが触れそうなほど、顔を寄せて…
そのくちびるに、ちょん……
少しだけ…くちびるで触れた。
やわらかくて、温かい感触。
私…なんかすごく大胆なことしてない?
近づけた顔をゆっくり離すと、しどろもどろになったるんくんが顔を真っ赤にしてる。
「ミヤ……はわわわ…俺……ふぁぁ……」
「ちょ……るんくん!大丈夫!?」
その場にへたり込んでしまったるんくんを支えようと手を伸ばすと…
「ふぇ……」
るんくんはもそもそとおふとんに逃げた。
そしてふとんから顔半分だけ出して、こっちを見つめて…。
「ヘヘ…ミヤからキスされるなんて思わなかったから…嬉しすぎて死ぬかも…」
「やだ!し、死なないでよ、もぉ!」
「あっはは、このまま眠りに落ちれば、幸せな夢が見られそう♡」
そう言うとるんくんは、本当に眠りに落ちたみたいで、ほどなく穏やかな寝息が聞こえてきた。
そっか、私もこのまま寝たら、いい気持ちで眠れるかな?
夢も、恋も、今が最初の一歩。
私、もっともっとがんばるよ。
今はもう、ひとりじゃない。
2人でお互いの夢を、大きな夢を、叶えようね。
だいすきだよ、るんくん♡
ーーーーfin