星詠み【side story】
名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ーーーー
【お兄ちゃんは優しい】
弟妹達に困った事があれば、すぐに駆け付けて助けてくれたし、何かと我儘な下の子達に対して、一切嫌な顔をせず大体の事は聞き入れてくれる。
その優しさは家族だけにとどまらず、聞くところによると町の人達に対してもらしい。
頼まれごとをされても快く引き受けて、義理人情に厚い人だ。そういう性格だからお兄ちゃんはとても人望がある。
私はそんな兄がとても誇らしかった。けれど、ちょっぴり心配でもあった。
あまりにもお兄ちゃんは【自分の事を犠牲にしがち】だ。
私だって少しは力になりたいのに、何故かいつも上手く丸め込まれて、結果的に私は貰う側。
ーお兄ちゃんが誰かにあげる事はあっても、
お兄ちゃんに何かを与えられる人はごく僅かー
例えば日向子お姉ちゃん。
私が見るに、お兄ちゃんはお姉ちゃんの前でだけは素直に心の内を曝け出せるようだった。
母さんの前でさえ、気を張りがちなあのお兄ちゃんがだ。
常に頼れる兄が、甘えるようにお姉ちゃんの肩に頭を預けていたところを初めて見た時、それはそれは驚いたものだ。その心地良さそうな眼差しを見た時、
よっぽどお姉ちゃんに、安心と信頼感を寄せているんだと思った。
兄は、実は意外と用心深い性分だ。
八方美人なところがあるから、表向きには誰とでも仲良く出来るし、笑顔を絶やさず人当たりもいい。
けれど、弱みも何もかももさらけ出せるくらい、お兄ちゃんが本当に気を許せるような人はそういない。他人はおろか、それが例え家族であっても。
ーお姉ちゃんは同じ竈門家の家族だけど..ー
なんだろうか。
姉は、兄の【特別】な気がしてならないのだ。
もしかしたら、禁断という名の関係性なのかと疑った事もあるけど、それならそれで構わないような気もする
【ーお兄ちゃんは晴れ渡る青空、全てを照らし出す日輪のような人。そんな兄を包み込めるのは、それ相応の人でなければいけないー】
「ねぇ、日向子お姉ちゃん」
「ん?どうしたの禰豆子」
「お姉ちゃんはお星様みたいだね。キラキラ綺麗に輝いて見えるのに、実はとっても壮大で力強い。私なんかじゃとても及ばない」
大空も太陽も全て、きっと星であり星の一部だから...
「私ね、お兄ちゃんとお姉ちゃんが結婚できたらいいのにって思うな」
もう、何の冗談なの?そうおかしそうに微笑んでる姉。でもね、私結構本気なんだよ。
ーお姉ちゃんは気付いていないだろうけどね...ー
ーーーーー
【お兄ちゃんは優しい】
弟妹達に困った事があれば、すぐに駆け付けて助けてくれたし、何かと我儘な下の子達に対して、一切嫌な顔をせず大体の事は聞き入れてくれる。
その優しさは家族だけにとどまらず、聞くところによると町の人達に対してもらしい。
頼まれごとをされても快く引き受けて、義理人情に厚い人だ。そういう性格だからお兄ちゃんはとても人望がある。
私はそんな兄がとても誇らしかった。けれど、ちょっぴり心配でもあった。
あまりにもお兄ちゃんは【自分の事を犠牲にしがち】だ。
私だって少しは力になりたいのに、何故かいつも上手く丸め込まれて、結果的に私は貰う側。
ーお兄ちゃんが誰かにあげる事はあっても、
お兄ちゃんに何かを与えられる人はごく僅かー
例えば日向子お姉ちゃん。
私が見るに、お兄ちゃんはお姉ちゃんの前でだけは素直に心の内を曝け出せるようだった。
母さんの前でさえ、気を張りがちなあのお兄ちゃんがだ。
常に頼れる兄が、甘えるようにお姉ちゃんの肩に頭を預けていたところを初めて見た時、それはそれは驚いたものだ。その心地良さそうな眼差しを見た時、
よっぽどお姉ちゃんに、安心と信頼感を寄せているんだと思った。
兄は、実は意外と用心深い性分だ。
八方美人なところがあるから、表向きには誰とでも仲良く出来るし、笑顔を絶やさず人当たりもいい。
けれど、弱みも何もかももさらけ出せるくらい、お兄ちゃんが本当に気を許せるような人はそういない。他人はおろか、それが例え家族であっても。
ーお姉ちゃんは同じ竈門家の家族だけど..ー
なんだろうか。
姉は、兄の【特別】な気がしてならないのだ。
もしかしたら、禁断という名の関係性なのかと疑った事もあるけど、それならそれで構わないような気もする
【ーお兄ちゃんは晴れ渡る青空、全てを照らし出す日輪のような人。そんな兄を包み込めるのは、それ相応の人でなければいけないー】
「ねぇ、日向子お姉ちゃん」
「ん?どうしたの禰豆子」
「お姉ちゃんはお星様みたいだね。キラキラ綺麗に輝いて見えるのに、実はとっても壮大で力強い。私なんかじゃとても及ばない」
大空も太陽も全て、きっと星であり星の一部だから...
「私ね、お兄ちゃんとお姉ちゃんが結婚できたらいいのにって思うな」
もう、何の冗談なの?そうおかしそうに微笑んでる姉。でもね、私結構本気なんだよ。
ーお姉ちゃんは気付いていないだろうけどね...ー
ーーーーー