土総受けワンライ ホラー
『昨年の夏にかぶき町で起きた、行方……明の……さか………き、さんは未だ見つかっておらず、警察は捜』
辛気臭いニュースは見たくないと、適当にチャンネルを変えた。代わりに映ったのはクイズ番組で、興味はないがニュースよりはマシだろう。
疲れて作る気力はなかった為、スーパーで弁当を買ってきた。味気ないがたまにはこういうのもいいだろう。
「……ぅ……ぅぅ……」
「高杉、お前なんか言った?」
「いいや?」
「ぅ…ぅぅ……」
「……うめき声?」
どうやら高杉にも聞こえたらしい。男のうめき声が聞こえた。テレビかと思ったが、芸能人の笑い声しかない。とてもじゃないがうめき声を発する状況ではない。
暫く耳を澄ませてみたが、それ以降うめき声は聞こえてこなかった。なんだか異臭もする。これは冷蔵庫がジャングルと化した名残りかもしれないが。二人の胸には不安が残った。
「でもよかったよな、おっさん」
フライパンを振りながら土方が言った。あのうめき声が気になり、お土産を渡そうと隣人を訪ねたのだ。
インターフォンを鳴らしても、声をかけても反応がない。不安になり管理会社に連絡をしてドアを開けてもらった。
部屋の中で隣人は倒れ、その拍子に頭を打っていた。幸い命に別状はなく、数日すれば退院できるそうだ。
色々あって疲れたが、土方の料理を口にすると安堵した。ようやく日常に戻ったと感じる。
数日後、隣人が奥さんと一緒にお礼を言いに訪ねてきた。単身赴任で久しぶに再開が怪我など、相当肝が冷えたはずだ。
「礼は土方に言ってください」
「あ、あぁそうだね。土方さんありがとうございます」
結果的に渡したお土産よりも倍以上の物を貰う事になってしまった。果たして、食べ切れるだろうか。
真っ黒な部屋に入ると先に戻っていた土方が夕食の準備をしていた。昔から料理は上手いから任せっきりである。
たった数日の内に色々ありすぎた。もうこれ以上の出来事には遭遇はしたくない。
ただ、気になるのは隣人の反応である。土方に礼をと言った時に言い淀んた事だ。そういえば、旅行の最中も不思議であった。
ちゃんと途中から二人分頼むようにしたのに、行く先々で怪訝な顔をされたのだ。それも一回や二回ではなかった。何かおかしいのだろうか。
「高杉、ドウシタ?」
「いいや、少し考え事だ」
なんだろうか。土方はそこに居るのに、何か引っかかる。
「冷めちまうからハヤク食ってくレ」
「ああ、そうだな」
手を合わせて、皿へと箸を伸ばす。
「……土方って誰だ?」
『先日、かぶき町で行方不明となった高杉晋助さんですが、以前見付かっておらず、警察は事件と事故の両方で捜査しています。また高杉さんは昨年起きた同様の坂田さん行方不明事件との関連も示唆されており、二人とも同じ場所への旅行後に行方不明となっています』
黒ルートEND 隣にいるのは
辛気臭いニュースは見たくないと、適当にチャンネルを変えた。代わりに映ったのはクイズ番組で、興味はないがニュースよりはマシだろう。
疲れて作る気力はなかった為、スーパーで弁当を買ってきた。味気ないがたまにはこういうのもいいだろう。
「……ぅ……ぅぅ……」
「高杉、お前なんか言った?」
「いいや?」
「ぅ…ぅぅ……」
「……うめき声?」
どうやら高杉にも聞こえたらしい。男のうめき声が聞こえた。テレビかと思ったが、芸能人の笑い声しかない。とてもじゃないがうめき声を発する状況ではない。
暫く耳を澄ませてみたが、それ以降うめき声は聞こえてこなかった。なんだか異臭もする。これは冷蔵庫がジャングルと化した名残りかもしれないが。二人の胸には不安が残った。
「でもよかったよな、おっさん」
フライパンを振りながら土方が言った。あのうめき声が気になり、お土産を渡そうと隣人を訪ねたのだ。
インターフォンを鳴らしても、声をかけても反応がない。不安になり管理会社に連絡をしてドアを開けてもらった。
部屋の中で隣人は倒れ、その拍子に頭を打っていた。幸い命に別状はなく、数日すれば退院できるそうだ。
色々あって疲れたが、土方の料理を口にすると安堵した。ようやく日常に戻ったと感じる。
数日後、隣人が奥さんと一緒にお礼を言いに訪ねてきた。単身赴任で久しぶに再開が怪我など、相当肝が冷えたはずだ。
「礼は土方に言ってください」
「あ、あぁそうだね。土方さんありがとうございます」
結果的に渡したお土産よりも倍以上の物を貰う事になってしまった。果たして、食べ切れるだろうか。
真っ黒な部屋に入ると先に戻っていた土方が夕食の準備をしていた。昔から料理は上手いから任せっきりである。
たった数日の内に色々ありすぎた。もうこれ以上の出来事には遭遇はしたくない。
ただ、気になるのは隣人の反応である。土方に礼をと言った時に言い淀んた事だ。そういえば、旅行の最中も不思議であった。
ちゃんと途中から二人分頼むようにしたのに、行く先々で怪訝な顔をされたのだ。それも一回や二回ではなかった。何かおかしいのだろうか。
「高杉、ドウシタ?」
「いいや、少し考え事だ」
なんだろうか。土方はそこに居るのに、何か引っかかる。
「冷めちまうからハヤク食ってくレ」
「ああ、そうだな」
手を合わせて、皿へと箸を伸ばす。
「……土方って誰だ?」
『先日、かぶき町で行方不明となった高杉晋助さんですが、以前見付かっておらず、警察は事件と事故の両方で捜査しています。また高杉さんは昨年起きた同様の坂田さん行方不明事件との関連も示唆されており、二人とも同じ場所への旅行後に行方不明となっています』
黒ルートEND 隣にいるのは
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