土総受けワンライ ホラー

共通ルート


 長期旅行からの帰りキャリーをゴロゴロと引っ張る。夏の日差しが暑くて、汗が流れるのが止まらない。
 ようやく二人が同棲するアパートの部屋へとたどり着いたのたが。そこには一つの困難が待ち受けていた。ドアの前にセミが横たわっている。
「あれ死んでるのか……?」
 土方が恐る恐る聞いた。死んでるならいいが、セミには所謂セミファイナルという現象がある。死んでると思ったら、実は生きていて大暴れする現象だ。正直ビビる。
 高杉がセミをどけようと足でついてみた。
「ジジジジジジジジジ!!」
「うわああああああ!!」
 見事にセミファイナルだ。大の男二人が驚く声を上げる。なんとも間抜けで恥ずかしが、びっくりするのは止められない。
 セミは最後の力を振り絞って鳴き飛び回る。それも高杉を目掛けて。
「!セミがポケットに入ったかもしれねぇ……!」
 一大事である。ポケットに大暴れするセミが入ってるとか嫌すぎる。部屋にも持ち込みたくない。
「早く出せよ!部屋入れねぇだろ!」
「じゃあ、お前取れよ!」
「やだよ!」
 怖くないけど、急に暴れだすからなんかヤダ。今は大人しくしているようだが、触れたら最後大暴れするに違いない。動く度にポケットから音がするし、間違いなく大暴れする。
「クソ……!うわああああ……あ?」
 暫く押し問答をした後意を決して高杉がポケットに手を突っ込んだ。チャリンと音がして、下には鍵が落ちていた。何の事はない、ただの部屋の鍵であった。
「脅かすなよ……」
 セミファイナルでビビり、勘違いでポケットに入った鍵にビビっていたなんて。絶対に誰にも知られたくない。
 しょんぼりしながら部屋へと入る。久しぶりの家はやはり落ち着く。だが、なんだかへんな臭いがするような気がした。
「!!」
 土方は冷蔵庫にかけより、野菜室を開けると悲鳴を上げた。
「どうした!?」
「じゃ、ジャングルになってる……!」
 うっかり冷蔵庫の野菜を処分し忘れていたのだ。発芽した野菜でジャングルが形成されているではないか。一部では腐ってしまった野菜も見つかり、異臭はこれが原因だろう。
 帰宅して早々に冷蔵庫の掃除をする事になるとは、夢にも思わなかった。


掃除が終わった後テレビをつけると……
水浴びする白熊の映像が映った→白ルート
赤い服のアナウンサーが映った→赤ルート
画面は真っ暗なまま。まずはリモコンの電池を交換→黒ルート
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