記念日
「文次郎、お前留文の日って知ってるか?」
昼休みにい組の教室に押しかけてきた留三郎から意味のわからないことを言われた。そういえば長次も今日はちょもんの日とかいう意味のわからないことを言っていた。
「今日は自由に記念日を作ってもいい記念日なのか?」
全くもって意味がわからん。
「んなわけねぇだろ!なんだよその記念日作っていい記念日って!」
知らん、俺からしてみりゃそう言いたくなるレベルで朝から訳が分からんのだ。
「朝、長次にも「今日はちょもんの日だ」と言われたんだ。お前といい長次といい、そんな記念日はねぇ。意味が分からねぇよ」
「長次の野郎⋯」
なぜか留三郎がイラッとした顔をしている。
イラッとしたいのは俺の方だ。
「おう、長次。お前も来たのか」
「⋯ちょもんの日だから、少し読者サービスをしようかと」
「誰だよ読者って」
訳が分からないがなぜか長次が後ろから覆いかぶさってきたので放っておく。
今日は少し冷え始めたので丁度いい。
なんだか今日は長次がよくくっついてくる日だが、これはこれで悪くない(留三郎は鬱陶しい)
ただ、帰りは仙蔵が少し機嫌が悪かった。
(なんでも、文次郎を譲るのは今日だけ、だそうだ。俺はお前のものじゃないなんて理屈はどうせ通らん)
1/1ページ
