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睡眠薬



「いい加減にしなよ」
目の下の隈は薄墨を通り越し、墨そのもののような有様。
その墨の上にあるぎょろりとした目も、虚ろ。
「次は許さないって言ったよね」
伊作が淹れた茶を飲む自殺行為にすら、気付かない。
「・・・あ、」
やっと失態に気が付いたのだろう。
小さな呟きは、寝息に変わった。

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