冷えた関係




「さっむ!おい!留三郎!てめぇ何考えてんだ!」

去年の冬に同棲を始めてはや半年、留三郎と文次郎は相変わらずことある事に喧嘩をしながらもなんとかやることもやって恋人をしている。

「クーラーの設定温度は28度が節約になる!環境にもいい!常識だろうが!」

仕事から帰ってきた文次郎が怒鳴ると、部屋にいた留三郎がニヤニヤしながら文次郎に抱きつく。

「だーかーらー、暑くなり始めてぜんっぜんくっついて来なくなったもんじろーくんがさ、くっつきやすいように理由を作ってやったんだよ。これならくっつけ・・・ くしゅっ!」
呼気に酒の匂いを含んだ留三郎が小さくくしゃみをする。
留三郎のくしゃみはなぜか可愛らしいのだ。本人は不本意らしいが。

「おら、風邪ひくぞ。仕方ねぇ、クーラーは25度。これ以上は譲らん。風邪ひきそうなバ可哀想なお前にはこいつを進呈してやるからさっさと飯食うぞ」

そう言いながら文次郎は留三郎のベッドに自分の掛け布団を投げた。

「風邪引いたら困るからな。今日はどっかの酔っぱらいのせいで布団が足りねぇ。仕方ねぇからお前のベッド借りるからな」

そういった文次郎の耳は真っ赤に染まっていた。

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