鍛錬日和
「たっだいまー!」
「ただいま、伊作、留三郎」
「⋯ただいま」
「おう⋯帰った」
実習に行っていたい組とろ組が帰ってきた。
距離の問題だから大した心配はしていないが、やはり声を聞くと安心する。
今回ドクタケに占領されたことで、学園内すら安全ではないことが分かったのだ、実習なら尚更、どんなに簡単と言われても危険は常に伴う。
そして、話題は今回のドクタケ占領事件へと変わる。
「それで、五年生が捕まったのか?」
「ほう、そうか。その上計画もドクタケの殿にバレて泳がされていた、と。」
ヤバい、い組の機嫌が悪い。
「鍛錬が足りん!」
「せっかく初忍務を成功させたというのに。驕ったか」
「いや、でもね仙蔵、文次郎。不破が頑張ってちゃんと学園は取り戻せたんだよ!」
伊作のフォローが入った。
「そうか。だがそもそも捕まるわ計画はバレるわ。やはり鍛錬が足りんな。おい、文次郎。もう一度鍛え直してやるか」
珍しく仙蔵が怒って⋯いや、笑っている?
「仙ちゃん楽しそうだな!でも今度は私たちも五年生の相手をさせろ!」
「⋯小平太、やりすぎは、よくない」
「でも長次も五年生と鍛錬したいだろー!?」
あぁ、そういうことか。
全く、い組は素直じゃない。
「おい!俺たちもまだまだ五年生と鍛錬するからな!」
「もう!やりすぎちゃ駄目だからね!」
1/1ページ
