人となり
私はとある城の忍びである。
詳細は伏せるが、有望株の調査だ。
一人、目星を付けてある。
「ねぇ、そこの君、潮江くんってどんな子?」
松葉の忍服、六年生の証。新人の調査のことはよく知っているだろう。
今年の有望株は六人、残りの五人に話を聞くことにした。
色白の男曰く
「彼はとても真っ直ぐな男ですよ。愚直と呼んでもいいほどに。それは、融通がきかないと同義です」
顔に傷のある男曰く
「努力家な男です。息をするように努力をするような人間です」
吊り目の男曰く
「馬鹿のような男です。馬鹿がつく程に真面目で、正しいことに対して迷いがない」
野性的な男曰く
「強さを求めることに余念のない男ですね!」
傷だらけの優男曰く
「無茶をする男ですね。何度言っても無茶をやめない。強くなりたいのは分かるけれど、あれじゃあ身体がもたない」
情報は集まった。愚直で、努力家、馬鹿真面目、向上心はあるが、無茶をしすぎる。
城に持ち帰って上司と考えよう。忍びに向いていなさそうな、この男について。
「大したことは無いな」
「顔は調べなかったのかなぁ」
「あいつの就職なんか知らんが、本当にあんな城に行くのか?」
「変装した本人が混じっていたことに気づかないような男のいる城に行くとは思えない」
「ろくな城じゃないな!」
「ほっとけ」
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