壬生浪との対峙
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神社を離れ再び縁日へと戻ると辺りの出店は店仕舞いを始めており、駆け込みで品を買いに来た客が辺りを駆け回っていた。
藤田が戻ると数人の警官が報告に訪れ明日の日程の確認をしていた。
それを横目に見ている権兵衛はただ訝しげな表情を浮かべていた。
「今日は有り難う御座いました。」
部下への日程周知を終えた藤田が権兵衛の元へと戻って来た。
「いいえ。大したお手伝いも出来なかったので…。」
「明日また此方へお越しになるご予定でしたら大西様にお伝え下さい。明日は貴女と2人で楽しんで下さいと。」
縁日はあと2日は催される。
明日も今日の様に鉢合わせれば、恐らく大西によって権兵衛はまた自分と共に警備をさせられてしまうだろうと、流石の藤田も気を使った様だ。
「分かりました。伝えておきます。」
願ってもない藤田の言葉に明日もお手伝いしますなどと言う権兵衛では当然ない。
承知の返事を即答すると権兵衛は藤田に頭を下げ大西を探しにその場を後にした。
疎(まば)らになった人混みへと消えていく権兵衛を見送る藤田。
その顔は至極愉快そうに歪んでいた。
-E N D-
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