【GIFT小説】
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この世界に来てから、何ヵ月が経ったのだろうか……。
城田家にお世話になってから、初めて迎えた冬の日──今日は何もすることがなくて、私は何気なく部屋でブレスレットを眺めていた。
「“ミストレス”……吸血鬼の真祖の『花嫁』、か……」
誰にともなく呟いて「ふぅ」と小さく溜め息を吐くと、ガチャ、と控えめにドアが開く音が聞こえて振り向く。
ネコ姿のクロがドアの隙間から、ひょこっ、と顔を覗かせていた。
「クロ?どうしたの?」
『あー……いや……何つーか……』
「?」
何か言いにくそうにしているクロを不思議に思いながらも、とりあえず私は部屋のドアをもう少し開けて中に入れてあげる。
ベッドの端に腰かけた私と向かい合うように、クロはテーブルの上に飛び乗り、ちょこん、とぬいぐるみみたいに座った。
「それで、クロ。私に何か用があったんだよね?なに?」
『あー……用っつーか……確認したいことがあんだよ。……めんどくせーけど』
「確認したいこと?」
繰り返すように私が聞き返すと、クロは一つ頷いたあと、ぼんっ!と重い音を立てて人の姿になり口を開く。
「お前……こっちの世界に来たこと、後悔してねーか?」
「え……、な、なんで急にそんなこと聞くの?」
「それは、まあ……オレが連れてきた責任?みたいのがあるから、聞いておきたかったんだよ……一応」
そう言ってクロは、まるで自分の中にある何かを吐き出すかのように、はぁ~……と少し深めに息を吐いた。
その様子を見て、私は直感する。
優しい彼のことだからきっと、そろそろ私が元の世界に戻りたいと思い始めているんじゃないかと、不安に思っていることに。
「……クロ」
「?」
名前を呼んで顔を上げたクロの手に、私はそっと自分の手を重ね、彼の深紅の瞳を真っ直ぐに見つめる。
「大丈夫だよ。私は何処にも行かない。確かに元の世界のこと、たまに思い出して恋しくなる時もあるけど……でも、クロから離れるつもりないから」
「っ!、向き合えねー……」
言ってクロは照れているのか、うつ向きながらフードを引っ張って顔を隠していた。
かわいいなぁ……なんて思っていたら、不意に重ねていた手が動いたのを感じ目線を落とす。
「──!」
手元では、クロが指と指を絡めて手を繋いできていた。
「、あ、あの、クロ……」
「……イヤか?」
「い、嫌じゃない、です……」
そう言いながら、今度は私が照れる番になってしまった……。
恥ずかしさのあまり目を合わせられなくなった私を見て、クロは「はぁ~……」とまた一つ深めの溜め息を吐く。
「めんどくせー……」
呟くようにそう言ったあとでクロは、ぽん!と軽い音を立てて再びネコの姿になった。
「あ、あれ、クロ?なんでまたネコに?」
『こっちの方が、目ぇ合わせやすいだろ……』
それに……とクロは続けながら、ぴょん、と私の膝の上に飛び移り背中を丸める。
『こうした方が瑠璃ともっとくっついてられるしな……』
「!!」
クロの甘えたような言葉を聞いて、私は今日一番の胸の高鳴りを感じ、自分でも赤くなっているのが分かるくらい顔が熱くなった。
それはクロも同じなのか、私から顔を逸らし寝たフリを決め込むのだった。
Love reverse.
(改めて、これからもよろしくね)
2019.12.10
【Smile Skip*里桜様】
城田家にお世話になってから、初めて迎えた冬の日──今日は何もすることがなくて、私は何気なく部屋でブレスレットを眺めていた。
「“ミストレス”……吸血鬼の真祖の『花嫁』、か……」
誰にともなく呟いて「ふぅ」と小さく溜め息を吐くと、ガチャ、と控えめにドアが開く音が聞こえて振り向く。
ネコ姿のクロがドアの隙間から、ひょこっ、と顔を覗かせていた。
「クロ?どうしたの?」
『あー……いや……何つーか……』
「?」
何か言いにくそうにしているクロを不思議に思いながらも、とりあえず私は部屋のドアをもう少し開けて中に入れてあげる。
ベッドの端に腰かけた私と向かい合うように、クロはテーブルの上に飛び乗り、ちょこん、とぬいぐるみみたいに座った。
「それで、クロ。私に何か用があったんだよね?なに?」
『あー……用っつーか……確認したいことがあんだよ。……めんどくせーけど』
「確認したいこと?」
繰り返すように私が聞き返すと、クロは一つ頷いたあと、ぼんっ!と重い音を立てて人の姿になり口を開く。
「お前……こっちの世界に来たこと、後悔してねーか?」
「え……、な、なんで急にそんなこと聞くの?」
「それは、まあ……オレが連れてきた責任?みたいのがあるから、聞いておきたかったんだよ……一応」
そう言ってクロは、まるで自分の中にある何かを吐き出すかのように、はぁ~……と少し深めに息を吐いた。
その様子を見て、私は直感する。
優しい彼のことだからきっと、そろそろ私が元の世界に戻りたいと思い始めているんじゃないかと、不安に思っていることに。
「……クロ」
「?」
名前を呼んで顔を上げたクロの手に、私はそっと自分の手を重ね、彼の深紅の瞳を真っ直ぐに見つめる。
「大丈夫だよ。私は何処にも行かない。確かに元の世界のこと、たまに思い出して恋しくなる時もあるけど……でも、クロから離れるつもりないから」
「っ!、向き合えねー……」
言ってクロは照れているのか、うつ向きながらフードを引っ張って顔を隠していた。
かわいいなぁ……なんて思っていたら、不意に重ねていた手が動いたのを感じ目線を落とす。
「──!」
手元では、クロが指と指を絡めて手を繋いできていた。
「、あ、あの、クロ……」
「……イヤか?」
「い、嫌じゃない、です……」
そう言いながら、今度は私が照れる番になってしまった……。
恥ずかしさのあまり目を合わせられなくなった私を見て、クロは「はぁ~……」とまた一つ深めの溜め息を吐く。
「めんどくせー……」
呟くようにそう言ったあとでクロは、ぽん!と軽い音を立てて再びネコの姿になった。
「あ、あれ、クロ?なんでまたネコに?」
『こっちの方が、目ぇ合わせやすいだろ……』
それに……とクロは続けながら、ぴょん、と私の膝の上に飛び移り背中を丸める。
『こうした方が瑠璃ともっとくっついてられるしな……』
「!!」
クロの甘えたような言葉を聞いて、私は今日一番の胸の高鳴りを感じ、自分でも赤くなっているのが分かるくらい顔が熱くなった。
それはクロも同じなのか、私から顔を逸らし寝たフリを決め込むのだった。
Love reverse.
(改めて、これからもよろしくね)
2019.12.10
【Smile Skip*里桜様】
