第一章『誓約と契約』
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―――――紅い月夜の晩、十字路を渡るのは避けなければならない
―――――何故なら、その境界線には吸血鬼が存在する世界への入り口があるから
―――――その場所に足を踏み入れてしまったら最期、もう戻ることは出来ない
―――――吸血鬼に魅入られる血を持つ、〝ミストレス〟となってしまうから
そんな話を耳にしたのは、いつの頃だっただろうか。
ただの都市伝説だと思っていた。
だから、仕事で帰宅が遅くなってしまったその日も、いつも通りに私はその路を渡ろうとしていた。
―――――ニャ~ン
「・・・猫?」
ふと、聞こえてきた鳴き声に視線を彷徨わせると、十字路の境界線に一匹の黒猫の姿が在った。
けれど、その猫は何処か異質な空気を纏っていた。
―――――まるで吸血鬼のような〝真紅〟の瞳。
その瞳と視線が合った瞬間、引き寄せられるように、中心に佇む猫の元へと歩き出していた。
「・・・・っ!?」
―――――刹那、猫の姿が漆黒の闇に変わり、私はその中に呑み込まれたのだ。
【本館/17・2/19掲載/別館/17・2/20転記】
―――――何故なら、その境界線には吸血鬼が存在する世界への入り口があるから
―――――その場所に足を踏み入れてしまったら最期、もう戻ることは出来ない
―――――吸血鬼に魅入られる血を持つ、〝ミストレス〟となってしまうから
そんな話を耳にしたのは、いつの頃だっただろうか。
ただの都市伝説だと思っていた。
だから、仕事で帰宅が遅くなってしまったその日も、いつも通りに私はその路を渡ろうとしていた。
―――――ニャ~ン
「・・・猫?」
ふと、聞こえてきた鳴き声に視線を彷徨わせると、十字路の境界線に一匹の黒猫の姿が在った。
けれど、その猫は何処か異質な空気を纏っていた。
―――――まるで吸血鬼のような〝真紅〟の瞳。
その瞳と視線が合った瞬間、引き寄せられるように、中心に佇む猫の元へと歩き出していた。
「・・・・っ!?」
―――――刹那、猫の姿が漆黒の闇に変わり、私はその中に呑み込まれたのだ。
【本館/17・2/19掲載/別館/17・2/20転記】
