空即是色
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大破壊より数十年。
荒野を耕し、悪魔の群れと戦い無数の生と死を繰り返しながら人は生き延びていた。
だが、頼るもの縋るものなく生きていけるほど人は強くない。
人は明日への希望を探した。
メシア教は救世主の降臨を説き、信じた人が集い街ができた。かつて……カテドラルと呼ばれたところに。
20XX年
かくして、東京はTOKYOミレニアムとなった。
《空即是色》
我が名を称えよ。
我が栄光に満ちた並ぶ者なき名を称えよ。
アレフよ、ヒロコよ、テッドよ。ついに我が前に姿を現したな。呪われし人の子よ!
アレフ、そしてテッドよ!汝らは我が命の法に逆らい造られた邪なる人間。
ヒロコよ!汝は邪なる人間を造るために自らの身体を差し出したもの。
どちらも我が命の法を犯したばかりか我が前に立つまでに犯した罪の数々万死を持っても償えぬ。
呪われよ!
死を与え、地獄で責め続けた後、その転生の末の末まで災いをなし罰をあたえん。
汝ら、我が雷に撃たれ地獄へ堕ちよ!
永遠の業火に焼かれよ!
悪魔よ!悪魔と手を結んだ人間よ!
―……その日、私達は神を殺した……―
「……ダンブルドア校長!大変だ!!禁断の森に……!」
「……まずは落ち着くのじゃ、ハグリット。して、何が起きたのじゃ?」
「女だ!禁断の森に女が降って来たんだ!」
「……ほう。それは珍しい事もあるもんじゃのう。して、それはマグルかのう?」
「……それが分からないんでさあ。着ている服は妙ちきりんだし……魔法族ではないとは思うんだが……何より、酷い怪我をしてる!目を覚まさねえ!」
「……なんと」
「俺が応急処置をしましたが、……とにかくすぐに来てくだせえ!」
「……そうじゃな。話を聞くかぎり放っておくわけにもいかぬじゃろうて……」
―……ねえ?兄さん、ヒロコ……二人とも生きてる?……二人が生きているならいいの。あなた達が幸せなら私は……それで……―
そして、私の世界は一度幕を閉じた……はずだった。